そして、前述のとおり複製、コピーや伝達、そして変異を持っているものが該当します。これらすべてを満たすものといえば、自然界に存在している植物や動物なども該当しますし、人間に害を及ぼすものもあるインフルエンザなどのウイルスだってこれらを満たしています。
つまりミームが進化していくということは、該当する生物の持つ遺伝子の進化の類推ということだってできるわけです。動物でも植物でも、そして人類の文明なども突然変異などを交えながら古代から続いており、現在に至っていますので、遺伝子が進化してきたというわけです。
インターネットミームとは別物
これも前述しましたが、元ネタが複製され、それがネット上で拡散され更に手が加わることで出来上がるインターネットミームにも通じるものがあります。言葉の中に「ミーム」と入っている以上、通じるものがあったことは明確です。
ですが、あくまでネット上ではやっている面白い画像などのことを指しているだけのことで、人類の文明の進化などマクロな意味である本来のミームのような化学的な考察をする際に使われるわけではありません。ですので、これら2つは全くの別物であるととらえて良いでしょう。
EU 新著作権法案によってミーム文化が終わる?
ご紹介してきましたように、研究チームが調査対象にするほどにネット上に広まっているネットミームではあるのですが、そんな文化にも規制がかかるのではないかとされているのです。それは、EUの新しい著作権の作成法案が関係しているのです。
条項13が議論の的に
著作権法の変更に関して色々と条項があるのですが、その中の13項がそれに関係しているのです。いわく、その13項が施行された場合、ユーチューブを始めとしたコンテンツをシェアするプラットフォームには、そこへ投稿される著作権を侵害しているものに対して法的な責任を追うことになるからです。
これに対して音楽業界やユーチューブのクリエイターなどからはいろんな主張を表明しており、直接的な言葉こそ用いていませんが反対する声も上がっているようです。
ミーム文化が終わるという噂はデマ!
これによって、もしかしたらこれからはネタ画像などを作ることができないのではないかという噂が流れてしまったのです。ですが、そんな心配をしなくともこの条項が施行されることによってそれほどの規制がかかるというわけではありません。
なぜならば、現在の著作権法では風刺などのコンテンツは例外として著作権侵害にはならないとされており、ミーム等を作るのは問題ないのです。加えて対象になるのはユーザーではなくサービスの方ですので、作成したユーザーに法的責任が発生することはありません。
面白いミームを作ってみよう
ということで、今回は2種類のミームと、それぞれの意味などについてご紹介しました。スマホなどでどこであってもネットに繋げられることのできるユビキタスコンピューティングな現代ですから、どこでもネットミームを見ることは可能です。
そして、研究チームの調査にもありました通り、ネット上のミームというのは小さなコミュニティの中で誕生しネット上で拡散、どんどん広がっていくという結果があり、誰であっても作り出すことだって可能なのです。皆さんも面白いコンテンツを作ってみてはいかがでしょうか。