バスジャック事件簿!有名な事件の紹介と乗客だった時の安全策も解説!

そもそも事件が起きたときにどうするかという対策が積極的に詳細に決められるきっかけとなったのは2000年に起きたわかくす号をのっとられた事件になります。この事件では1977年以降の乗っ取り事件以来の犠牲者を出したことと、被害者に死者が出たことで衝撃を生みました。

また、犯人が17歳の少年という問題もさらに衝撃を大きくする要因でした。犯罪行為に年齢差は関係ないと考えながらも、このような若い人間が犯行に及び、さらには可能にしてしまう環境があるということで具体的対策を講じなければならないと考えるようになったのです。

バスジャック対策①防犯灯設置

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具体的に講じられた事件対策についてみていきましょう。まずは防犯灯の設置です。事件が発生したときにいかに迅速に車外へ異常事態発生を伝えるかが重要となります。そのため、これらの防犯灯が新たに新設されるようになりました。

バスジャック対策②ハザードランプ装置

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これまでも車外へとの異常事態発生の知らせとしてはハザードランプ店頭やパッシングによって伝えるような行動をとっていましたが、新たにハザードランプ装置の設置も決まりました。こちらも迅速に緊急事態を知らせるための策になります。

バスジャック対策③「異常事態発生」の表示

いかに迅速に知らせるかという点では上記2点も確かに伝えられる方法ではありますが、そもそもバス周辺を通る車が気づいてくれるかという点ではまだ不安が残ります。そこで、行き先表示板に「異常事態発生」の表示を行えるようにするという策も講じられました。

各社によって表示の文言は変わるものの、異常事態発生やSOSといった言葉を行き先表示欄に表示することで、異常事態の発生を直接的にわかりやすく車外へ伝えることができるようになっています。

バスジャック対策④緊急通報システム

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車外へと異常事態を知らせる対策と同時に、バス会社に異常事態の情報をいち早く伝えるシステムも講じられました。このシステムでは、バスのGPSによる位置情報はもちろんのこと、到着予測時間、移動中バスの緊急事態を迅速にバス会社に送るものです。

また、データを送信するための通信装置もしっかりと搭載しており、いち早く緊急事態の情報を把握し管理できるような仕組みになっています。

もしバスジャック事件の乗客になってしまったら…

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バス会社が異常事態発生時に何らかの対策を講じてくれていることはわかりましたが、しかしいざ自分がそんな現場に乗り合わせた場合、その時には自分でも冷静に対処する必要があります。その対処法を見ていきましょう。

バスジャック事件の乗客になったら①落ち着いた行動を

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まずは何といっても落ち着いて行動することです。今回紹介した事件では、携帯が普及した時代に起きた事件もありますが、どれも乗客の携帯電話によって事件が通報されたものではないことが分かります。

事件によっては犯人によって携帯電話を没収されるケースもあるわけです。そうなると警察への連絡は外部を頼るほかなくなり、通報が遅れるということは対応も遅れてますます不安が大きくなり、パニックを起こすことにもつながります。

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しかし、パニックを起こして行動すると犯人を刺激して余計な犠牲者を出す可能性もありますし自分に危害が及ぶことも少なくありません。慌てず冷静に行動し、運転手と警察の対応を待ち、必要あれば協力して極力刺激しないように振る舞うことが求められます。

バスジャック事件の乗客になったら②脱出はむしろ危険

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冷静な行動をとって犯人を刺激しないことが重要とお伝えしましたが、これに関連して走行中のバスからの脱出は危険ということも抑えておかなければなりません。走行中バスからの脱出は2点の危険性があります。

一つは、たとえ脱出が一時的に可能だとしても事故に合って怪我をする可能性が高いこと。二つ目が残った乗客の命のリスクが高まることです。一点目については、走行中のバスでかつ乗っ取られた状況の脱出となると、かなりタイミングは限られます。

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ましてや走行中のバスということは、周囲を走行する車の動きもあります。犯人の一瞬のスキを突くことができても、走行中の周囲の車の動き全てを呼んで脱出はかなりの危険性があるのです。

また、バス後方に設置してある脱出用扉はあくまでも停止中のドアが開かないといった緊急時に利用を考えられたもので、走行中バスからの脱出は想定外の物です。怪我や二次的な事故を引き起こすことが考えられますので危険です。

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さらに、脱出ができたとしても残された乗客の命のリスクはさらに高まることは避けられません。犯人を余計に刺激して、実際に死傷者が出た事件もあります。こういったことを考えると、安易な脱出は逆に命の危険が増すことがわかるでしょう。

生存率が高まるかも?バスの安全な席

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今回の事件に限らずですが、バスを乗る際に危険をできるだけ避けて、生存率を上げられる安全な席があれば知っておきたいものです。そこで、安全といわれる席について調査していきます。

バスジャック事件から事故につながる可能性も…

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今回のような事件だけを見れば、もちろん命の危険があることはわかりますが、それ以外にもいろいろな危険が考えられます。そのうちの一つとして最も大きなものが、重大な事故を引き起こす可能性があるということです。

犯人が発狂して運転手を殺す可能性もありますし、ハンドルを奪って運転を行う犯人がいるかもしれません。どうなるかはわかりませんが、しかしどちらも事故につながる可能性が十分考えられます。

中央右側が一番安全

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ジャックの事件が事故につながる可能性があるという点も踏まえれば、バスに乗車する際には比較的安全な席を選びたいものです。ではどこが一体安全な席といえるのか、調査したところその席は中央右側ということが分かりました。

この理由は、どうやらバスの構造に起因しているようです。まず非常口と乗車口が対角線になっており、その線上にこの安全とみられる席があります。緊急時にどちらかの扉が使えなくなっても臨機応変に対応できます。

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また、構造上この席周辺が強度が高い点も安全とみられる理由です。運転席周辺は器材などが沢山あり、運転手自身の衝撃などの安全のために衝撃を最小限に抑えられる構造になっています。また、バスのタイヤ上のカバーは湾曲しておりあらゆる方向の衝撃に強くできています。

これらの構造面から考えると、タイヤ上付近の席は比較的安全と考えられます。これらの要点をまとめて考えて、バスの中央右側、中でもタイヤの上周辺の席が最も安全と考えられているようです。

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世界のバスジャック事件

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凶悪なジャックが行われる事件は何も日本だけではありません。世界に目を向けるとまだまだひどい事件が多数あります。中でもこの事件は全世界に衝撃を与えた事件として有名です。

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