雨の日に現れる恐怖の「ひきこさん」
雨の日はジメジメしていて夜は真っ暗、そんな時は少しでも音が出ると怖くなるものです。人の恐怖心にいるのは、もしかしたら「ひきこさん」ではないですか?昔誰かから聞いたような気がする、あやふやなものほど惹きつけるものです。雨の日に現れる彼女は一体どんな恐怖が待ち受けてるのでしょう。
ひきこさんは子供を引きずり殺す怖い存在
ひきこさんが目撃される現場にはいつも、彼女とともうひとりの存在が確認できます。彼女は自分の顔を見た子供を引きずって、歩いていると言われます。そう、目撃したら次は自分が、引きずられる番になのです。
ひきこさん=引きこもりと言われている
実はひきこさんには、ちゃんとした名前があります。「森 妃姫子(もり ひきこ)」がひきこさんの本名です。ご存知の方もいるようにアナグラム(言葉遊び)になっていて「引きこもり」と読めるようになっています。彼女の話がどんどん広がる背景には「引きこもり」と呼ばれる人たちが、非常に多く社会現象になりました。
段々と家から出なくなり、その期間が伸びれば伸びるほど子供の安否は気になるはずです。「引きこもり」が出きた裏側で、発生した恐ろしい都市伝説。なぜ、どうして彼女は子供を引きずり回して殺すのか、どこからこの話は出てきたのか、順を追って解説しましょう。
ひきこさんの外見や特徴とは?
ここまでは「ひきこさん」がどのようなことをするのか、都市伝説として伝わる背景について話してきました。具体的に彼女は一体どんな怪異なのか気になってきます。どんな外見や特徴をして、一体何をされるのでしょう。
ボロボロの白い着物を着て人形のような物を引きずっている
ここからは、ある少年の話をしましょう。少年が「ひきこさん」を見つけた時は雨が降っている夕方でした。遠くからだったので、よく見えなかったそうです。「白い着物を着て人形のような物を持っている女の人がいる」そう思って恐る恐る近づいたのがきっかけでした。よく見ると、ボロボロ白い着物を着た女の人だと言う事に気づきます。
背が高くて耳まで大きく裂けた口
今の時代に着物を着ている女の人は珍しいものです。気になった少年は少しずつ少しずつ、距離を近づけていきます。思ったよりも背が高いことに少年は気づきました。「見ちゃいけない」と防衛本能が働くのですが、好奇心には敵いません。とうとう「ひきこさん」の顔をみてしまうのです。
彼女の顔を見たらびっくりして思わず声が出そうになりました。なんと、目も横に裂け、耳まで裂けた大きな口をしていたのです。よく見ると引きずっているように見えたのは血だらけの子供でした。それもそのはず、彼女は、脇目も振らずありえないスピードで子供を引きずりながら、移動するのです。
ひきこさんはカニ走りで異様に速い
見つからないように、一定の距離を保ちながら息を殺し見守る少年でしたが、「ひきこさん」の走り方が気になりました。まっすぐではなく、カニ走りなのに異様に速いのです。一瞬目があったような気がした少年、彼女からすごい勢いで追いかけられることになります。
少年も無我夢中で走りなんとか家に帰宅できました。さっき見た光景が頭から離れず、家でも落ち着くことはできません。怖くて部屋から出ることも、誰にも話すことも出来ず、その日は過ぎ次の日を迎えるのです。
ひきこさんは雨の日が大好き
次の日の学校は憂鬱でした。昨日の事が頭から離れないのです。ふと、友達Aが少年をみて。「雨が振ってきた」と教室から外を覗き込みます。「雨」と言う単語を聞いて、不意に窓の外を見てしまいました。すると、さっきまでいなかった校門の所に、昨日の見た女の人がいることに気付いたのです。
ひきこさんが雨の日を好きなのには理由があります。醜いカエルたちが、醜い傷だらけの彼女の顔を忘れさせてくれるからです。雨が降るおかげで、傘をさし、レインコートに身を包み、動きを鈍くなり視界が悪くなるので堂々と外出できます。雨の日にしか出現しない「ひきこさん」に目をつけられた少年、どうなるのでしょうか。
ひきこんさんに遭遇!どうなってしまう!?
窓の外を見ると「ひきこさん」がいることに気付いた少年、急いで周りの友達に昨日あったことを話します。半信半疑な友達も校門のそばにいる彼女をみれば皆黙るのです。友達Bも少年に聞きます。「ひきこさん」が持っていたものって何だったのかを。「あれは、人だった。俺ら小学生くらいの」そう、言った瞬間でした。
「やばい!こっちにくるぞ!」の掛け声と共にみな逃げ出します。しかし、すごい勢いの「ひきこさん」は距離を縮めてきます。皆が身を潜めて隠れ彼女がいなくなるのを待ち、いなくなったことを確認しました。しかし、一人が言うのです。「俺見たんだ。少年が、ひきこさんにすごい勢いで引きずられるのを・・・」