韓国の若者の未来は「チキン屋か餓死」?その理由は就職難?

韓国ではチキン屋が急増し、その数は今では世界のマクドナルドの店舗数を超えるとまで言われています。この状況の背景にあるのは、若者や中年層の就職難です。この記事では韓国で乱立するチキン屋の現状や、なぜそのような実態になっているかなどを詳しくまとめました。合わせておすすめのチキン屋も紹介しますので、是非参考にしてください。

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韓国の若者は「チキン屋か餓死」

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韓国では近年就職難により、失業率は10パーセントを超えています。大学を卒業した若者でさえチキン屋にならざるを得ない状況になっているのです。その結果、狭い範囲にチキン屋が急激に増えてしまい、価格やサービス競争によりオープンしてもすぐに潰れてしまうお店が多いのです。

一体なぜそのような状況になってしまったのでしょうか?また、現在韓国で人気のチキン屋も合わせて紹介します。

店舗数が増え続ける韓国のチキン屋

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韓国特有の社会状況によって、若者は就職先がない状況に陥っています。そしてチキン屋での重労働か餓死か、の選択を迫られているのです。韓国の繁華街では、狭い範囲でたくさんのチキン屋が経営競争している状況なのです。

マクドナルドの全世界店舗数を超える

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有名チェーン店であるマクドナルドの全世界の店舗数約30,000店舗ほどになります。

それに対し、2016年の資料によると韓国のチキン屋の数はチェーン店だけで約25,000店舗ほどです。チェーン店以外の個人商店を合わせると、なんと約40.000店舗ほど存在しているのです。

圧倒的な過剰供給

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韓国の人口10万人あたりマクドナルドの店舗数は0.47店舗、対してチキン屋は人口10万人あたり78.13店舗も存在しているのです。

マクドナルドの本国のアメリカでさえ人口10万人あたりの店舗数は4.38店舗なので、韓国のチキン屋がいかに人口に対して過剰供給であることがわかります。

もはや国民食となった韓国のチキン屋

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今や韓国の街中に様々なチキン屋さんが連なっています。チキンは老若男女問わず人気があり、もはや国民食といえる程発展を遂げているのです。

韓国で人気のチメクという楽しみ方

韓国で今大人気のチキン屋ですが、特にチキンとビールの組み合わせがとても人気になっています。韓国人はチキンと一緒にビールを飲むことが定番化されました。このチキンとビールの組み合わせを「チメク」というのです。

ビールは韓国語で「メクチュ」です。「チキン」「メクチュ」の言葉を合わせて、さらに呼びやすいように縮まり「チメク」になったのです。

韓国のチキン屋増加から見る経済的背景

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ではいったいなぜ韓国ではこんなにもチキン屋が増えているのでしょうか。その最大の理由である韓国の経済的・社会的背景を紐解いていきます。

韓国の若者は就職難でチキン屋開業

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韓国は過去最悪の不景気に突入しており、2017年の大学卒業者の就職率は約62パーセントまで減少しています。特に学歴もなく手に職もない就職難の若者は、投資額が少なく気軽に始められるからという理由でチキン屋を始めるのです。

行く末は「チキン屋か餓死か過労死」?

就職難の若者の最終的な行く末が「チキン屋か餓死か過労死」だ、と一部のメディアは評論しています。

学歴が高卒であればその先どの進路に進もうが、行く末は「チキン屋か餓死か過労死」ということをメディアがまとめたものです。韓国はこれほどまでに厳しい社会的状況に追い込まれているのです。

早期に定年退職した人もチキン屋開業

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韓国の民間企業の定年年齢は一般的に55歳です。しかし実際には40代後半から50代前半での早期退職する人も少なくありません。さらに、40代後半の再就職は難しくなっています。

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