女性を含め5人でこの地を訪れた方のお話です。全員で「おいらん堂」へ向かっている途中、男性陣が耳元で何かを囁く声を聞きました。懐中電灯の灯りを消して、50メートル程下の川を覗き込むと、襦袢を着た女性の後ろ姿が川面に見えました。
決して浅くない川の水面に、漂うように浮き沈みしている女性がいるのです。ゆっくりとこちらを向く“それ”を見つめ、彼らは息をひそめました。次の瞬間、“それ”はバッとこちらを見上げ、濁ったような眼差しをこちらに向けました。
すると後ろにいた連れの2人の女性が同時にお腹を押さえ苦しみ始めました。岸を上がって崖を上り、徐々に近づいてくる“それ”から逃げるように、彼らは急いで車に戻りました。
車へたどり着くと“それ”の気配はなくなり、何とか逃げきれたと感じました。女性2人の腹痛は生理によるものでしたが、その後半年間、生理がパタリと止まってしまい、恐ろしく不安な日々を過ごしたそうです。
心霊現象③写真を撮ると水の中に女性の姿が写る
花魁淵では、心霊写真も多く撮影されています。有名番組「奇跡体験!アンビリバボー」でも、花魁淵のロケ中に撮られた写真に、水面にはっきりと女性の姿が映っているものがありました。
また、普通にとっているだけでもオーブ(霊魂)が写真に写りこむ可能性が、非常に高いと言われます。しかしオーブは、怖いものだけを表しているものではありません。
こちらの記事にオーブについての詳細が記されています。よろしければ合わせてご覧ください。
心霊現象④女性の歌声が聞こえる
ある夏の夜、女性2人が乗った車が渋滞を避けるためにこの道を走っていました。社内には繰り返し同じテープの曲が流れていましたが、突然音が消え、テープが吐き出されました。
お互いに触ったか確認をしましたが、2人ともデッキには触れていません。不思議に思っていると、どこからともなく女性の歌声が聞こえてきます。
「ゆうやけ~ こやけの~ 赤トンボ~ おわれて~…」もちろん、どちらかの女性が歌っている訳ではありません。暗い夜道、人が歌っているはずもありません。
彼女たちは、慌てて来た道を引き返しました。その近くには、花魁淵についての詳細が書かれている、看板が立ってたのでした。
花魁淵にまつわる米軍の恐怖体験
花魁淵に恐怖を感じているのは、この地を訪れた日本人だけではありませんでした。第二次世界大戦で広島に投下された原子爆弾ですが、最初の標的は山梨県だったという噂も存在しています。