彼岸花の花言葉は実は怖くない!色別の花言葉や不吉な別名もご紹介

毒である「リコリン」はアルカロイドの一種です。球根は漢方薬の世界で「石蒜(セキサン)」や「彼岸花根」という名前で利用されてきました。鱗茎の部分をすりつぶし唐胡麻と合わせて足の裏に貼り浮腫取りに用います。しかしながらやはり毒性ですのでくれぐれも素人は使用しないでください。

有毒植物は意外と近くに咲いていたりします。興味のある方はこちらの記事もどうぞ。

彼岸花を持ち帰ると火事になる?

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「彼岸花を持ち帰ると火事になる」といった言い伝えを聞いたことがありますか。田んぼの畦道などであまりの美しさに家に持って帰りたくなる気持ちにもなりますが、何故に火事に?って思ってしまいます。この花の情熱的な赤い花をみるとなんとなく想像できるものです。

なぜ火事になるとの言い伝えが?

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この赤い(朱い)花の形状が、赤い炎が上に向かって燃え盛っているように見えることから、この花を家に持ち帰ると赤い炎まで引き連れてくるような恐ろしいイメージが膨らんだのでしょう。このイメージが火事を引き起こすのではと怖がられたのが由来です。

由来①毒があるため

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またこの花には、「彼岸花を摘むと手が腐る」といった言い伝えもありますが、これは彼岸花の毒から子どもたちを守るために親たちが子どもたちに安易に花を摘み毒が口にいかないよう、家に持って帰ってこないようにと考えた言い伝えだとされています。

由来②墓場に埋められることが多いため

さらに「彼岸花を摘むと死者が出る」といった言い伝えは、土葬をしていたその昔、土葬した遺体をモグラなどから守るために毒を持つ彼岸花を植えたとされていますが、その花を摘んで盾になっていた毒がないと、モグラなどに遺体を掘り起こされてしまうので、それを避けるためにこの迷信が残っています。

由来③彼岸の時期に咲くため

彼岸花の迷信は他にもいろいろありますが、「亡くなった人の家までの道標になる」といったような言い伝えはこの花がお彼岸の季節に合わせたように咲くからだと言われています。彼岸花を目にした時には、ご先祖様を思い出す、お墓参りへ行こうと思うことからこのような言い伝えが残ってきたのです。

美しい彼岸花を見ることができるおすすめスポット

このようなとても妖艶な美しい彼岸花を日本のあちこちで見ることができます。何万本もの彼岸花の集まりを秋とともに観賞し、またご先祖様や親しかった亡き人を想い出してみるのもよいかもしれません。

おすすめスポット①巾着田

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彼岸花の名所の中でも随一を誇る埼玉県の巾着田には500万本もの花が約2haの土地に咲き誇り、菜の花やコスモス等、四季折々の自然が楽しめるスポットです。巾着田は日高市内を流れる高麗川の蛇行によって長い年月をかけ巾着のような形になったそうで、この川に囲まれた平地に群生する彼岸花の赤は圧巻です。

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