この相談や秘密を言うことで相手に余計な心配をかけさせてしまったり、傷づけてしまうこともあるのではと、相手を思いやる結果に身動きの取れない心理状態になってしまうのも典型的パターンです。
実例④思いやりが強くて辛くなる
気持ちをうまく表現できないことで、相手が何を思っているのかわからなくなり、特別な関係であるのに気持ちを聞くのが難しく感じられます。相手を思うからこそこのジレンマに陥り、さらに辛くなっていくのです。本当ならば恋人同士でそばに居ることは幸せであるはずなのに、相手の気持ちや考えがわからずその関係ですら辛くなってきてしまう。
最終的には幸せとはほど遠い結果になってしまいます。このようにあまりにもこのジレンマの状況に身を置いてしまうと自分自身のみならず相手との関係性もうまく続けていくことは困難になってしまいます。このような状態にならないよう気をつけなくてはいけません。
ハリネズミのジレンマのよくある結末
先ほどあげた実例をもとに、その状況から抜け出せなくなってしまった結果どのような結末になることがあるのかを紹介します。これを見て、同じような結果にならないよう参考にしてみてください。
結末①関係性が終わる
恋人なのに考えていることや悩みをどう伝えればいいのか、うまく気持ちを表現できないことで相手の気持ちもわからなくなります。このようになってしまうと自分のみならず相手にとっても居心地の良くない時間になってしまいます。
このジレンマによって感じる遠慮や不安は相手にも伝わってしまうのです。そうこうしているうちに心の距離感をうまく縮めることができずに時間ばかりが経ち、結果的にその関係は終わりを迎えることも。
結末②永遠に悩み続ける
恋人という関係性でこの状況になってしまうと、ちょうどいい距離感をつかむことができなくなってしまいます。恋人とはいえある程度の距離は必要ですが、いつまでもその距離を縮められずににいることでそのことばかりが頭から離れなくなってしまいます。このジレンマから抜け出せない限り、いつまでも負のループを繰り返してしまうでしょう。
結末③最適な距離感が見つかる
このような心理的状態になってしまったからといって、その後必ずうまくいかないというものでもありません。お付き合いを始めてすぐの頃はいきなり全てをさらけ出した関係になるのは難しいでしょう。
このジレンマに飲み込まれても、自分たちのペースで少しずつでも最適な距離感を模索していくことが何よりも重要です。諦めずに寄り添おうとすることで素晴らしい関係性を造り上げることもできるでしょう。
ハリネズミのジレンマが起きる原因は?
これまではジレンマに陥ってしまったらどのようになってしまうのかを紹介してきました、そもそもそんな状況になってしまうのはどうしてなのでしょうか?そうなってしまう原因について説明していきます。
原因①傷つくのが怖い
一番多いとされる原因は「自分が傷つくことが怖い」ということです。距離感を間違えることで相手には嫌われてしまうのでないかといった不安に苛まれます。単純に考えると自分だけ傷つきたくないという自己中心な心理状態に思えますが、相手のことを思いやっているからこそこの状況になってしまうのです。
原因②傷つけてしまうのが怖い
気持ちや考えを相手に伝えるとき、言葉の選び方を間違うと相手を傷つけてしまうことがあります。悪気無く言った言葉で気を悪くさせてしまったということは誰にでも経験のあることだと思います。
そのことから自分の話すことによって悪気無くも傷つけるのではと不安を抱いてしまう人も多いです。相手は本心を話してほしいと望んでいてもこのジレンマにはまってしまった人はそれがうまくできなくなるのです。
原因③相手を失いたくない
距離感がつかめずに近づきすぎることで関係性が崩れてしまった経験がある人も、このような状況になってしまうことが多いです。またこの近さで失敗してしまうのではないかと不安になってしまうのです。
恋人同士とはいえ距離感を間違えるとうまくいきませんし、だからと言って距離がありすぎるのも良くはありません。相手が居なくなることへの不安からさらに状況が悪化してしまうことになるのは悪循環になります。
原因④嫌な展開に進むのを恐れてしまう
距離感をつかめないことで近づきすぎた結果、思わしくない状況になることを恐れてしまいます。自分は良かれと思ったことでも相手も同じ気持ちとは限りません。もし気持ちを害してしまったらどうしよう?と、相手を傷つけないよう気遣うが故に良くない方へと状況が変わってしまうことが怖いのです。