【大口病院事件】概要と戦後最悪とされる毒殺事件の犯人久保木愛弓に迫る!

警察は4人目の被害者いついても逮捕していましたが、本来別の患者用に消毒液を入れたが、意図せず別の患者に投与されたしまった可能性がある判断され、4人目に関しては不起訴処分となっておりこの裁判は今も最終的な判決は出ておらずまだ裁判の途中となっています。

大口病院事件の多くの死亡患者は火葬済みで立件が困難

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久保木愛弓本人が、20人ほどに薬物を混入したと自供しているにも関わらず、立件がわずか8名分だったのはこの事件の被害者とされる患者の多くがすでに火葬されており薬物混入により亡くなったかどうかの判断が不可能であったためと言われています。

大口病院事件の犯人の人物像

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戦後最悪規模の大量殺人を行ったとされる久保木愛弓とはどのような人物なのでしょうか?犯人であり現在裁判中の久保木愛弓の人物像について性格や周囲からの印象などについて紹介をしていきます。

大口病院事件の犯人の人物像①大人しい性格だった

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久保木愛弓は幼少期は水戸市で生活しており、家族は両親と弟の4人家族でした。子供たちが遊んでいるのを少し後ろから見ているような子だった、授業中に発言はしない、学校行事などでも周囲の意見に同調して従うだけだったと言われておりおとなしい性格であったことが伺えます。

大口病院事件の犯人の人物像②周囲からは変わり者とみられた面も

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また、病院の関係者の中には久保木愛弓の事を変わり者とみている人も多かったと言われています。理由としては「他人の飲み物を飲んじゃったり、なんだかんだと言われたりしている」と本人が述べているように変わり者とみられていた原因ではと囁かれています。

大口病院事件の現場の病院とは?

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事件の現場となった大口病院は普段から看護師同士の諍いがあったり、患者への対応などで様々な疑問の声が上がっていました。戦後最大規模の大量殺人を生み出してしまったといわれている病院の看護師同士の職場環境や患者に及ぼした影響などについて紹介していきます。

大口病院事件の現場①看護師同士のいじめが横行

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現場となった病棟では、「看護師個人のの筆箱に注射針針山のように刺されていたことがある」「ナース服が破かれる」「記録物が紛失する」「飲み物を飲んだらあ唇がただれる」など様々な看護師同士の壮絶ないじめあったと言われており、いじめが日常的に行われていたことで看護師同士の言い争いも絶えなかったそうです。

また、お局のような先輩がおり査定で贔屓をされたり自分だけきつい仕事を押し付けられたりする他にも、スタッフをランク付けしていたり、お気に入りのスタッフと気に入らないスタッフの扱いの差が酷いなどパワハラが日常的に行われていたことが明らかとなっています。職場でのトラブルにより退職する看護師も多くいたそうです。

大口病院事件の現場②ギスギスした雰囲気は患者にも悪影響が

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また、このような看護師の対立は患者への対応にも影響が出ていました。家族の前で看護師が患者を怒鳴ったり点滴が公共の場所に放置されているなど他の病院ではありえないような状況が慢性的になっていたと言われています。

大口病院事件の現場の病院のその後

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事件の後大口病院は休業を余儀なくされましたが、2017年12月に横浜はじめ病院に名前を変更し外来診療を再開することになりました。さらに、2ヶ月後の2018年2月から外来のみではなく入院の受け入れも再開しています。

大口病院事件への病院・市の対応も問題に

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この事件は看護師が病院内で大量殺人を犯したことで世間を震撼させ注目されることとなりましたが、病院や市の対応などにも様々な問題が発覚しています。病院や市の対応にはどのような問題があったのか解説していきます。

大口病院事件の病院問題を市は知りながら放置

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横浜市のほうには以前より、「制服が切り裂かれた」、「飲み物に薬物を入れられた」の他にも多くの病院内でのトラブルについて情報が上がってきていましたが、市は病院に詳細事情を確認していませんでした。

事件の後に市は第三者委員会を設置しており、第三者機関の結論では「患者の安全や看護に関わる事でもあったのに放置していた」とし、市はもっと早くに行動を出し調査するべきだったと市の対応を批判しています。

大口病院事件当初、病院は警察に相談しなかった

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病院側でも、1人や2人ではなく多くの看護師の制服が破かれていたこと、カルテの一部を紛失されたり、看護師個人のペットボトルや飲料物に異物を混ぜられるなど、傷害事件として扱うレベルの問題に対し、院長は「看護師同士での問題だったため、院内で解決するべきことだた思った]と話していました。

しかし、有効な解決策を見出すことが出来なかった上に、そのままの状態にし警察への相談もしていませんでした。そのため世間からは「病院側がもっと早くに対処して警察などに相談していればこのような凄惨な事件は起きなかったかもしれない」など世間からのみならず病院関係者からも批難の声が上がりました。

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