小坪トンネルは事故も多発の心霊スポット!恐怖の心霊体験の数々をご紹介

なお、現在「サリーちゃんの館」とされる建物には、噂とはまったく無関係の、ごくふつうの住人が暮らしています。もはや鎌を向けられることもないでしょうが、くれぐれも興味本位で近づいたりはしないようにしてください。

小坪トンネル付近にある心霊スポット「腹切りやぐら」

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その他、小坪トンネルの近くに存在する有名な心霊スポットとして、「腹切りやぐら」と呼ばれる場所があります。名前からして物騒な響きですが、れっきとした史跡の一つでもあります。続けてご紹介しましょう。

鎌倉時代に集団自決があった

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「腹切りやぐら」は、鎌倉時代末期、闘争に敗れた北条家の人びとが自害した場所として知られています。事実、過去に「腹切りやぐら」の近くで行われた宅地工事の際には、多くの焼けた人骨や、五輪塔が出土した、ともいわれています。

心霊写真が撮れたり不気味な音が聞こえる

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「腹切りやぐら」の周辺では、現在でも心霊写真が撮れる、夜中になると不気味な声や物音が聞こえてくる、などの怪奇現象が起こるとされており、小坪トンネルとはまた別の心霊スポットととしても有名です。

奇妙な声で「よく来たな」と声を掛けられる

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「腹切りやぐら」にまつわる心霊的な体験談も数多くありますが、そのうちの一つとして、この地に取材に訪れたジャーナリストが、何者かに奇妙な声をかけられた……というものがあります。以下にその記事の一部を抜粋します。

「なんだか、意外にのんびりした場所ですねェ」 取材班の一人が、そう呟いた瞬間だった。「よく来たなァ……」 子供のような中年女のような奇妙な声が、腹切やぐらのほうから響いてきた。

「聞こえ……たよな?」 お互い顔を見合わせ、やぐらの側に向かうが、近くには一人、青年がいただけだった。慌てて彼に尋ねたが、付近には誰もいなかったという。じゃあ、さっきの声は……!? 誰もが黙り込んでしまった――。

(引用:「『鎌倉の怪談』小坪トンネルに腹切やぐら…祟りで担当者の歯が1本腐り落ちた!? – ライブドアニュース」)

小坪トンネルの霊は川端康成の小説にも登場

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小坪トンネルにまつわる噂が、いつごろから囁かれはじめたのかは不明ですが、古くはノーベル文学賞作家として知られる文豪・川端康成の小説にも、小坪トンネルに関するものが遺されています。続けてご紹介しましょう。

小説「無言」に小坪トンネルの怪が書かれている

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昭和28年に発表された、川端康成の小説『無言』は、小坪トンネルにまつわる話に取材したものだとされています。すると、少なくとも昭和20年代の後半には、すでに小坪トンネルに関して、幽霊の目撃談などが語られていたことになります。『無言』には、以下のような一節があります。

トンネルの手前に火葬場があって、近頃は幽霊が出るという噂もある。夜中に火葬場の下を通る車に若い女の幽霊が乗ってくるというのだ。(引用:川端康成『無言』)

この小説『無言』において、主人公が実際に夜にタクシーでトンネルを通りかかると、後部座席に女の幽霊が座っていた……と書かれており、今日における体験談とも酷似した内容となっています。50年以上の時が経っても、今なお変わらない現象が起こっているかと思うと、背筋が凍りつくようです。

小坪トンネルだけではない!トンネルに出没する怪異たち

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トンネルにおける怪奇現象は、小坪トンネルに限ったものではありません。日本全国のトンネルでは、今なおさまざまな心霊体験の噂がささやかれています。次に、小坪トンネル以外での、トンネルにまつわる怪異についてご紹介いたしましょう。

奥多摩の幽霊ライダー

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奥多摩にあるトンネルを走っていると、古いカワサキの名車「WI」に乗って走ってくるライダーが現れ、「そんなに飛ばすと危ないぜ」と声をかけてくるが、振り返ると誰もいない、というもの。ライダーの乗るバイクは前後の車輪、またはフロントフォークがないともいわれています。

傘の女

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神奈川県横須賀市の、ある火葬場の裏山に開けられた、人通りの少ないトンネルに現れるという怪異。白い着物を着て唐傘を持った長い黒髪の女性の姿をしており、雨の日の午前二時頃に、傘を持たず濡れたままでトンネルを通りかかった人間に「家まで送りましょうか」と声をかけてきます。

それを断れば何も起きませんが、誘いに乗ってしまうと、彼女は自分の傘にその人を入れて歩き出します。すると傘の下の二人の姿はトンネルを進むにつれて薄くなり、トンネルを出る頃には見えなくなってしまい、二度とトンネルから出てくることはない、とのことです。

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