「巨乳症」とは?胸が大きくなり続ける衝撃の病気!
単に「胸が豊か」などといった表現では済まされない特異症状を表す病気が、巨乳症です。世の中には、病気によるバストの特徴をポジティブに活かして生きる人たちがいる一方で、巨乳症という病から心に深い傷を抱えてしまうケースも少なくありません。
巨乳症はどんな症状?
正式な病名は「乳腺肥大症(にゅうせんひだいしょう)」で、一般的な成長に伴う乳房の発達とは比較にならないほど胸が肥大し、大きすぎるバストゆえに日常生活にも支障をきたす症状に見舞われます。また女性だけでなく男性であっても巨乳症になるケースがあり、非常にセンシティブな要素をはらむ病気でもあります。
巨乳症で大きくなるのは乳房だけじゃない
症状が出現する年齢や性別によっては乳房以外の部位に病的で深刻な変化が見られるのも、巨乳症の特徴です。乳首や乳輪・陰核が肥大し、人によっては急に陰毛が生えてくることも珍しくありません。
巨乳症の発生率は?
発症の可能性があるキャリアーを含め巨乳症を発症する確率はおよそ0.06パーセントだと言われており、2000人にひとりの確率で巨乳症を発症している計算になります。計算上では、稀な血液型として知られるAB型Rh(ー)を有して生まれる人の割合と同等の確立になります。
巨乳症はいつ発症するのか?
ひとたび発症すれば肥大し続ける胸に悩まされなければならない巨乳症。では一体、いつ頃発症する病気なのでしょうか?現在までに報告されている例を参考にしながら、病の特徴をさらに深掘りします。
思春期に発症することが多い
巨乳症と大別される病気は、発症時期によって別名が存在しています。ひとつは「思春期乳腺肥大症」で、おおむね10歳ごろから始まる思春期に発症するものを指します。ただし、乳房の膨らみといった身体の変化は思春期に見られる第二次性徴の特徴でもあるため、気づかないうちに軽度の思春期乳腺肥大症を発症しているという人もいます。
成人してからや更年期でもなる可能性がある
特異な胸のふくらみのが思春期に多く現れるとはいっても、限定されないのが巨乳症の特徴です。症例の中には成人も多く含まれており、妊娠期や身体的な老化が加速し始める更年期でも巨乳症を発症するケースが確認されています。
小学生や幼児、赤ちゃんでもなる!?
症状が一時的で成長とともに治癒へ向かう巨乳症では、乳幼児期に発症する例もあります。母親から得る栄養と一緒にエストロゲンというホルモンが多く含まれている場合におこる「新生児乳腺肥大症」。身体の発達がまだ未熟であるはずの幼少期に起こる乳房の肥大では、「小児乳房肥大症」が疑われることもあります。
女性だけじゃない!巨乳症になる男性も存在する!
身体の著しい発達が見られる思春期では男性であっても乳房に違和感を感じる場合があり、軽い思春期乳腺肥大症に該当する場合があります。しかし病的な症状として捉えられる中には、男性を深く悩ませる原因となる重症例の巨乳症というものも存在しています。
女性化乳房症
男性におこる思春期乳腺肥大症の症状が治まらず、胸が女性並みに大きく膨らんでしまった場合に疑われるのが「女性化乳房症」です。顕著に現れる胸の変化によっては、精神的なストレスを感じてしまうことも少なくありません。
偽性女性化乳房
男性の胸のふくらみが目立つ症状の中でも肥満を主な原因とする場合は、「偽性女性化乳房」という呼び名が使われます。一般的な男性の胸は皮下脂肪より筋肉の量が勝りますが、肥満により皮下脂肪の量が増えすぎると偽性女性化乳房の状態となります。
巨乳症の原因は?
生後間もない赤ちゃんから更年期まで幅広い年齢層で発症する可能性を持つ巨乳症は、どういったきっかけで起こるのでしょうか?ここでは、現在の医療で解明されている巨乳症の原因について解説し、問題点を探ります。
巨乳症の主な原因は女性ホルモンに対する過敏症
ヒトの身体を維持するに欠かせないホルモンの中でも、女性性を表すもののひとつがエストロゲンという女性ホルモンです。巨乳症でも特に大きな原因とされるのがエストロゲンの過剰分泌で、乳房を膨らませるのに必要な乳腺を刺激し発達を加速させると考えられています。
巨乳症は他の病気や投薬が原因で起こることもある
特に女性ホルモンのバランスが崩れて発症しやすいという特徴から、ホルモン分泌に関わる臓器のダメージが発症の引き金となったり、投薬治療の副作用が引き起こすホルモンの変動が原因となる巨乳症もあります。