二・二六事件を写真付きで解説|青年将校が目指した社会とは

皇道派が負けてしまったことで統制派は彼らの思うがままにできるような政治になってしまいました。統制を回復すらと共に、政治を新しく革新することを目指したのです。ということは軍の存在を強める必要があります。

このようなことから、軍は政治に関する発言が強まっていくことにより、発言をする機会が多く与えられたということになってしまったのです。統制派はエリート集団の集まりでもあったため、彼らの発言はおそらく難しいような問題も出てきたことでしょう。

二・二六事件以降軍部の発言力が強まる

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発言権力が強まったことにより、恐るべき事もおきました。ということは軍はなんでもできると言ってもいいのと等しいくらいです。そうなればおそらく暴力、それだけではなく武器により強制的に鎮められてしまうという恐怖が、広く知れ渡ったのでしょう。これにより逆らう者は躊躇したと考えられます。

太平洋戦争へ

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前者でもご紹介したように、統制派の発言力は強まる方向になっていきました。ですがこれがきっかけとなり、後の有名である太平洋戦争へと進展していくきっかけとなってしまったのです。戦争ということは、大きな軍事力が必要となります。

要するに二・二六事件後、少しずつ強大に成長していった軍力は、太平洋戦争に対抗しようと考えられほどの力量を持ってしまったのです。皇道派が統制派よりも勝るような力量があったならば、日本は太平洋戦争に巻き込まれることはなかったのかもしれないですね。

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【二・二六事件】首謀者逮捕と処刑

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俺多数の人が犠牲になったかの出来事にはきちんとした意味がありましたが、どのように罰を与えられたのか気になるところでもあります。それではここで事件後に行われたことについてご紹介していきます。

7月12日主謀者処刑

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この時期に主となって動いていた者達の裁判が開かれることになりました。北一輝、西田税、そして沢崎らの裁判がのちに行われるため、そのためにも必要となった証人のために磯部、村中は残されましたが、その他15名の将校が死刑と処せられました。

弁護人無・非公開の異例裁判

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彼らは裁判が開かれ判決が決まりましたが、公開されない上に弁護士をもつけてもらうことができず、一審だけで判決が決まってしまったのです。これでは裁判の意味がないように感じもしますね。なかなか辛い判決だったということになります。

磯部・村中8月19日処刑

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磯部は早い時期から北一輝の下で働くようになった皇道派のうちの1人でした。そして村中は、磯部と中心的に事件を計画したとされていて、裁判を起こされています。そしてこれらが原因でもあり処せられるという結果になってしまいます。

民間人西田・北も処刑

磯部や村中も最終的に死刑に処せられてしまうことになります。ですが彼らは青年将校に対し「日本を救うことのできる唯一の存在」「最も的確である人物」そして「今まで諦めかけてきた日本の政治も、この若者達が現れポジティブに考えることができるようになった」と話しています。

これらが考えられるようになったもの、あの北海道で有名なクラーク博士の「Boys be ambitious (ボーイズビーアンビシャス)」出会ったと言われています。彼の言葉は昔から語り継がれていたのですね。

うらみつらみを書き残した「獄中日記」

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磯部獄中日記を含め行動記、獄中手記も手掛けていましたが、この三つの中で「獄中日記」が一番天皇に対しての失策であったり怠慢なことを多く咎められたものとして遺されています。これらを読み進めると昔の天皇のやり方がどのようなものであったのか、より知ることができます。

銃殺刑と同時刻近くで演習を行う

北一輝と西田らが拳銃で射殺されてしまったときと同じ時刻に、軍では演習をしていたとされています。その際に放った球の音が外に漏れ出さないようにし、シークレットで演習を行い続けていたとされています。なかなか怖い話でありますよね。

二・二六事件の生き残りがたどった悲惨な人生

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多くの人たちがこの時間により死刑となり、また犠牲となって殺害されました。ですが彼らの中にも行かなかった人たちもいるのです。ですが、このような人たちはどのように感じながら残りの人生を過ごしたのでしょうか。自分らの掲げていた目標とは異なった日本になってしまったと思うのでしょうか。

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