忌み子とは?意味や特徴は?今も残る歴史的背景や実話もご紹介

近年この言葉を使う人は殆どいませんが、日本においても一部の小さな集落などではいまだに信じられています地域もあります。小さな集落故家族が昔の言い伝えなどを信じている傾向があることが原因とも言われています。昔の言い伝えや忌み子と言われた人の体験談などについて紹介していきます。

家族が昔の言い伝えを信じている

Anemone123 / Pixabay

昔からの言い伝えで、何代かに一度産まれ忌み子により末代まで祟られる。必ず雨がふる日に産まれ、親族に多くの健康的被害を与えるなどの言い伝え家族がいまだに信じており忌み子は不吉な存在であるというのが未だに根付いている地域があると言われています。

ある日突然忌み子だと告げられた体験談【実話】

thedanw / Pixabay

自分は忌み子であると告げられた人の体験談を紹介します。実家を離れて一人暮らしをしていた女性が突然実家に呼ばれたときに親から告げられたと体験談になります。この方のご両親は地黒でしたが、自分は色黒の両親とは正反対の色白であること自分に良いことがあると妹に不吉なことが度々起きていたなどあったそうです。

父親から自分は忌み子であると告げられた女性は、20歳になれば忌み子ではなくなると告げられたそうですが妹のことを心配している親から妹に近づかないでほしいことや実家にも帰省してほしくないことを一度に告げられたそうです。ある日突然自分は忌み子で帰る家も失ったときの喪失感は想像を絶するものでしょう。

忌み子であることが判明し婚約破棄【実話】

nataliaaggiato / Pixabay

続いて紹介するのも自分が忌み子であることが分かり婚約破棄となった方の体験談になります。父親が部落出身の方で母親は幼いときになくなり母親の妹夫婦のところに引き取られたそうですが、母の日にカーネーションを渡そうとしても受け取って貰えなかったや父の日に枕元に置いていた絵を破かれていたなどの過去があったそうです。

その後、恋人ができ婚約もしており結婚式の日取りなどすべて決まっていたそうですが婚約者の親に自分が忌み子であることが判明して猛反対をされたそうです。結局婚約者との結婚は破棄となってしまったそうです。自分が忌み子であるが故に大切な人と結ばれることができなかったという切ない実話になります。

忌み子と呼ばれた事例④年配からの差別

GDJ / Pixabay

年配の方には双子は今でも不吉と信じている人がいるため、忌み子と呼ぶ人がいます。そして双子だけではなくハーフや障がい者の人に向けても情報が乏しい時代に生きていた為、悪気はなく差別用語を使用してしまうことがあります。

ずっと触れてきていますが忌み子とは特定の人物を否定したり侮辱したりする言葉になります。見た目が自分たちとは違うというそれだけの理由で偏見に満ちている言葉を使用したり蔑むように見たり態度をとることは差別になります。

ハーフ

RondellMelling / Pixabay

現在は国際結婚は珍しいことではありませんが、昔は殆ど国が違う者同士での結婚は行われていなかったため、どこか1か所でも日本人と違う面があれば不吉や忌まわしいとされていて年配の人からの差別的な見方が今でも存在しているのは事実です。

また、ハーフという言葉自体も半分という意味のため差別に当たると考えられていました。人に対して半分というのは不完全という捉え方がされます。国際結婚をした場合、血は半分しか受け継ぐものではなく2つの国の血を受け継ぐものになりますので、現在ではダブルという呼び方が多く使われています。

障がい者

kantsmith / Pixabay

障がい者に対しても、年配の人で偏見を持ってみている人もいます。障がいを持って生まれた子どもや家族は周囲からの蔑みにあったり、嘲笑の対象になるなどして家の没落の原因になると考えられていたと言われていました。産まれたときは、障がい者とわからなくても成長するにつれて何等かの障がいが現れた場合山などに捨てたりするなどの風習もあったそうです。

現在はバリアフリー化が進んでおり車いすの人なども過ごしやすくなっている世の中になりますが、まだまだ手助けが必要な面もあります。積極的に手を貸す年代が多い中で年配の人は遠目からみているだけや蔑むような言葉を発言する人がいます。

忌み子と呼ばれると起こること

Bessi / Pixabay

では、忌み子と呼ばれる子どもに起こり得ることにはどのよなことがあるのでしょうか。家庭環境や人間関係の他にも自分自身の問題等様々です。子どもに罪は1つもないにも関わらず起こってしまう問題となりますので、1人1人が意識を持って理解していきましょう。

親からの差別・ネグレクト

cocoparisienne / Pixabay

まずは、他兄弟姉妹とは違う明らかな差別やネグレクトなどの育児放棄になります。両親や周囲の人間が子ども産まれてきたという事実自体を無かったものと考え、放置することにより命を落としてしうこともあったそうです。命を落とすまではいかずとも他の兄弟姉妹と比べて明らかに態度を変えたり無視をしたりと存在を認めようとはしない傾向にあると言われています。

ネグレクトを受けた子どもは親や周囲の人たちからの愛情を受けることができずに成長をしていきますので、学校や職場環境において人との接し方が難しかったり、相手に愛情を注ぐことが難しかったりするなど人間関係の構築に歪みが生じると言われています。

NEXT 友人・知人ができない