【ペニテンテ】氷の刃が連なる雪山の絶景、驚異の大自然の解明と名前の由来

ペニテンテが日本でも見れる?!

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幾度となく述べさせていただきましたが、ペニテンテを見るには多くの条件を満たさなければなりません。標高が4000m必要な時点で日本で見るのは不可能です。日本で一番高い場所である富士山山頂でも3776mです。しかしペニテンテに似た現象なら日本でも見ることができます。

御神渡り

ペニテンテに似ていると言っても、現象そのものが似ているだけで大きさや広さ、硬さなどはもちろんペニテンテの方が大きいです。ですがそれは確かに氷でできた小さな刃が集合した、美しいものでした。この現象を御神渡りといいます。

御神渡りは湖が凍り、その一部が盛り上がり氷の防波堤のようなものができる現象です。ペニテンテと同じく太陽光の影響が大きく、太陽光により氷に亀裂がはいり氷が割れて、氷の膨張により圧力がかかりそのまま割れた氷がせりあがるそうです。

長野県の諏訪湖

御神渡りが一番有名で多く確認できるのは、長野県の諏訪湖です。記述によると14世紀頃から御神渡りが確認されており、伝説が残っているいるほどです。この湖の両端には諏訪大社の社があります。上社と下社と呼ばれています。

この上社と下社の間に御神渡りができるのですが、これは神様が上社から下社へと通った跡だとされています。これが伝説の概要となります。日本のペニテンテは伝説が語り継がれていました。ロマンチックな伝説です。

北海道の屈斜路湖

諏訪湖を除いて一番有名なのは北海道にある屈斜路湖(くっしゃろこ)です。諏訪湖のように伝説などはありませんが、大きさと長さが桁違いです。ペニテンテと似ているといった面ではこちらの方が似ているかもしれません。

似て非なるもの

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しかしペニテンテと御神渡りは見た目と原理こそ似ているものの、まったくの別物です。ペニテンテが氷の森ならば、御神渡りは氷の山脈と比喩されています。しかも御神渡りは悪化する温暖化の影響により見れる年が減ってきているそうです。

中々お目にかかれないといった点では同じかも知れません。無理をしなくとも日本にはまだまだ絶景が見れる場所はあります。御神渡りのある長野県にもたくさんあります。記事を紹介させていただきますので、御神渡りと一緒にいかがでしょうか。

ペニテンテのギャラリー

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絶景と言われるほどなので、数多くの写真や映像が残されています。その中の印象に残った一部の写真を紹介いたします。一言にペニテンテといっても場所や時間によって顔を変えるので、様々なペニテンテが存在します。

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