【地下鉄サリン事件】事件から24年、概要とオウム真理教の恐ろしさを解説

その盲学校に通うと片目が見える事をいいことに、完全に盲目である他の児童たちを虐めたり、お金を巻き上げたりパシリに扱うなど『暴力』を駆使して悪い素行を繰り返していたと言われていて、この時から権力者やモンスターの片りんを見せているのです。

しかし高校生時代は

しかし高校生時代の担任の先生は、上記のような闇の深い盲学校時代の素行の事実に驚いたそうです。というのも高校時代の彼は困っている他の生徒や同級生がいれば快く手を差し伸べる、心優しい少年であったらしく、将来は『人を助けて救う職に就きたい』と夢や希望を語っていたそうなのです。何か考え方が大きく変わるきっかけがあったのでしょうか?

地下鉄サリン事件指示の松本智津夫④成人後

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成人になると志望校が母校になるというキャッチコピーやフレーズでお馴染みの『代々木ゼミナール』に入会すると、現在から41年前の昭和53にそこで知り合った女性と結婚し2人は千葉県の船橋市で生活しました。その数年後に薬局を自身で経営しますが、効き目がなく副作用が出る違法な薬品を販売していたため逮捕されてしまいます。

地下鉄サリン事件指示の松本智津夫⑤入信とオウム真理教の結成

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逮捕された1年後昭和57年に、経営や商売のあれこれを教わっていた師と呼べる人から『彰晃』の名を与えられて、『あさはらしょうこう』に改名します。その後元々入信していた宗教に不信や不満を募らせていき脱退して、自らの思想や理念を有する、自身の学習塾を設立して徐々に入信者を増やしていきました。

やがてその学習塾は名称と実態を変えて『オウム』と名付けられるようになり、その会や株式会社を興していき、そのメンバー内でもどういった方向性で行くか論争が起こり、最終的には独特な自身の思想や理念を『仏教』をベースにした宗教法人を独立して設立することになり、『オウム真理教』が発足しました。

松本智津夫の死刑執行の様子

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死刑判決が言い渡され、執行されるしかるべき時が来るまで収容される死刑囚は、その時が近づいてくると徐々にパニック状態や異様な精神状態から奇行に走るようになることが多いと言われています。かつては自身を神、尊師と名乗り日本という国家を再建しようと企み、多くの尊い命を無残に奪ってきた『松本死刑囚』の最期の様子もまた精神に異常をきたしていたそうです。

死刑執行が迫ると

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確実に迫りくる死に恐怖して彼も精神的にどうにかなってしまったからなのか、自力で自身の脚で立ち上がることもままならず、刑務官の手助けなしではろくに移動もできなかったらしいです。そればかりかお風呂もトイレも一人でできず、赤子同然の扱いをしていたというのです。食欲に関しては変わらずあったものの見た目は病的にやせ細っていったらしいです。

最後に「畜生!やめろ!」と叫ぶ

死刑執行が執り行われる当日の朝、執行される場所に無理やり刑務官に引きずられて運ばれました。この時死にたくない一心で、必死に暴れたりして駄々をこねるように抵抗しました。そして最後には『畜生!やめろ!』と文字通り断末魔の雄たけびをあげると、静かに死刑が執行され去年の夏この世を他界しました。

「松本智津夫」に関する書籍作品の数々

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その実態は悍ましい思想や勝手な主張で溢れかえった宗教団体のトップであり教祖である『麻原』(本名:松本)人格や思考が常軌を逸しておりモンスターと化してしまった彼に関する作品はたくさんありますが、その中でも特に興味を引く内容の彼の誕生や、知られざる驚愕の獄中生活の様子が描かれた書籍が出版されています。ここではその二つの書籍作品をご紹介していきます。

書籍作品①麻原彰晃の誕生

麻原彰晃の誕生 (新潮文庫)

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どんな偉人や歴史上の人物に影響を受けて、人格や思想が変化していったのか、公になっていない少年時代や学生時代の事。また成人となった彼がどんな事をしてどんな心情を持っていたのか、彼自身そのものが詳細に鮮明に描かれている彼の教科書となっています。モンスターと化した彼の実態を知るうえで最適な一冊なので興味のある方は是非一度手に取って読んでみてください。

書籍作品②獄中で見た麻原彰晃

獄中で見た麻原彰晃

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最終的な結果である死刑執行だけが注目され、ほとんど知られていない彼の凄まじい獄中生活のエピソードや彼の言動が記されています。驚くべき事実や普段知ることのできない驚愕のドキュメントを垣間見ることのできる一冊なので、続ぎが気になり、すらすら読めるのではないでしょうか。気になる方や興味のある方は是非一度読んでみてください。

地下鉄サリン事件の根源であるオウム真理教は今も海外にも存在する

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そんな今回ご紹介している多くの民間人や一般人が無差別に化学兵器で殺傷された、世界的にセンセーショナルな事件の根源である『オウム』はなんと現在でも海外に存在しているのです。次にそんな恐ろしい驚愕の事実について解説していきます。

ロシアにもオウム真理教の拠点がある

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当時世界的にも信仰を深めるべく、教団が他の国々に出張する形で教えや思想を広めていきました。その中でも当時のロシアはソビエト連邦が崩壊して『ロシア』という国に生まれ変わり、『理想』と言われてた社会共産主義が崩壊して、多くのロシア人の心の拠り所や精神的支柱を失ってしまったのです。

そんな心の隙間に入り込んで信仰を深く広めてしまったのが『オウム』だったのです。表向きは廃止され除外されていますが、現在でもロシアには宗教活動のベースとなるエリアがや後継した宗教団体が存在しているらしいです。去年に死刑が執行されましたが、教祖が殺されたという事実を知った今なお残るロシアの信者たちの意向や行動には目を離すわけにはいけないのです。

当時は故・麻原死刑囚奪還計画もあった

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日本国内でも後継組織の宗教団体である『アレフ』が、そして遠く離れたロシア国内でも発足したオウムの考えや宗教の教えを信仰する信者や布教者により、『麻原死刑囚』の奪還テロ計画があったらしいのです。ロシアではある組織が計画を実行に移すための化学兵器を所持したとの記録もあり、死刑執行当日まで再び悲劇が繰り返される恐れがあったのです。

今なお根強く残るオウム信者

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宗教団体のトップや主要メンバーが逮捕され、日本政府に事実上の解体が命じられた『オウム』ですが、その数年後に遠く離れたロシアでは、信仰者であった男性が意思や思考を受け継いだ新たな宗教団体を設立したのです。

また現在から9年前の平成22年にも別の宗教団体が日本人の信者の指導の元ロシアで設立され、去年平成30年にその組織のメンバーが教えや宗教を布教活動していて逮捕されました。日本でも名称を変え『アレフ』として残り、今なお根強く残っている信者がいる実態を私たちはどう捉え、どう対処していくのか。良く考えないといけません。

あまり語られない地下鉄サリン事件の裏側

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実は今回ご紹介している大規模な犠牲者を生んでしまったセンセーショナルな事件は、公表されている表向きな動機や目的、犯人の一人やトップが証言した内容により異説が存在している事は世間によく知られていますが、あまり語られない新たな可能性や新たな説があったのです。ここではそんな事件の裏側について語っていきます。

地下鉄サリン事件の裏には北朝鮮

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オウムが引き起こした事件の現場となった、ある飲食店を経営するオーナーが北朝鮮人で、彼女は拉致に関与していた北朝鮮の工作員と共に暮らす女性の妹に当る人物だったのです。更には当時捜査が難航していたオウムによる事件の物的証拠や現場に残っていた物があり、それが『朝鮮人』と書かれているバッチや韓国のお金だったのです。

またその中には暴力団であっても入手する事が困難な銃も含まれており、国家的支援があったのではないかという疑惑も生まれたのです。国家そのものを作り直すという大々的な目的があった組織だからこそ、違う国家つまりは北朝鮮が秘密裏に関与している可能性が指摘されました。しかし残念ながら真相は分かっておりません。

地下鉄サリン事件は個人を狙った犯行だった可能性

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結果的に民間人や一般人が無差別に殺傷されてしまう大規模テロとなってしまいましたが、実は化学兵器を作成する拠点となる工場やエリア、すなわち『第7サティアン』を『強制捜査』しようとしていた捜査員7名の『個人』の命を狙った犯行だった可能性があると一部では囁かれているのです。

自衛隊の出動や救援活動が早期に行われたのも、予め狙いが分かっていただからという見解もあります。あくまでも可能性があるというだけで事実ではありません。もしこれが事実だとすれば未然に凄惨な事件もテロも防げたかもしれません。

地下鉄サリン事件は決して風化させてはいけない事件

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今回はその後の世界中にも影響を及ぼし、今なおその爪痕を深くの残してしまったオウム真理教による地下鉄サリン事件の概要や犯人の各メンバー、被害や当時の状況をご紹介していきました。あれからテロリストが犯行を模倣するという恐れていた事態が起きてしまい、現在でも化学兵器を使用したテロは世界中で起こってしまっています。

また日本国内だけではなく、ロシアでもオウムの思想や考え方を受け継いだ後継宗教団体が蔓延っており、彼らによっていつまた凄惨なテロが引き起こされるか分かりません。日本国内に住む我々も、世界中の人々も今後も決して油断はできません。平和な世界を築くためには現代を生きる私たちは何を考えどう行動すればよいのでしょうか?

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