【DQNの川流れ】玄倉川水難事故被害者の暴言とは?生存者のその後は?

リーダーの娘は事故に関することをブログに載せていました。個人名や事件について具体的な名称は伏せていたようですが、玄倉川の件を連想させるのに難しくない内容でした。そのブログがさらに世の人々を刺激することになりました。今現在は、娘のブログは閉鎖されているので、見ることはできません。

ブログの内容

自身が実質的に、母親を死に至らしめてしまったという自責の念がある内容を告白しています。父親は、母親を助けようと懸命に手を掴んでいたのですが、彼女が父親まで流されてしまうと思い、手を放すように促すことを言ってしまい、それで父親が手を放してしまったという話でした。

事故後に

周りの人にも、娘さんを明るくいつもどおりに生きてほしいと励まされているようです。ただ、簡単に言ってほしくないと思いもありつつ、懸命に明るく生きようと努めているそうです。また、母親の他に妹もあの事故で失うことになりました。そのブログでは、お二人に戻ってきてほしいという切実な思いを載せています。

被害者が勤めていた会社はその後も経営を続けている

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事件後もネットで会社名なども話題になったにもかかわらず、現在も改名せずに経営を続けています。特に、事故に関しての会社自体への非難はないようです。現在では、仕事の幅を広げて多角的に運営をされているそうです。

意欲的に運営

ホームページなどもありそこから見受けられるのは、業務に必要な登録や許可などを所得し、施設も増設して活動的に営業をしていることが見受けられます。ただし、会社の工場周辺では道路建設に関しての立ち退きについてのトラブルが発生しているそうです。

DQNの川流れでの教訓・改定内容

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経緯はどうあれ、改めて台風などの自然の驚異の恐ろしさや危険さについて、世間に知らしめた事件に変わりはありません。そこで、この事件を転機としてさまざまな改変がなされました。ここで、どのような所に影響を与えたか、またどのような変更や発足がなされたかについてご説明していきます。

DQNの川流れを機に台風の強さの名称が改定された

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実は、この事件で発生した大雨による台風と熱帯低気圧については、捉え方によってはあまり深刻な影響を与えないと思われるような表現が使われいました。その為より明確に、危険度を人々に知らせるために表現の仕方を、2000年6月を境に見直すことになりました。

台風の強さに関して

強さに関しては「弱い・並の強さ・強い・非常に強い・猛烈な」の5段階で表していたのですが、「弱い・並の強さ」というのは印象的に、たいしたことがないような印象を与えかねないので、廃止することになりました。結果的には、その2点を省いた「強い・非常に強い・猛烈な」という3段階で基本的に表すことになりました。

台風の大きさに関して

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規模を表す場合は「ごく小さい・小型・中型・大型・超大型」とこちらも強さと同じく5段階で従来は表現してましたが、今では「ごく小さい・小型・中型」の3点を廃止して、「大型・超大型」の2点のみで表現することになりました。

熱帯低気圧に関して

気象庁は中心付近の最大風速が17.2m/s以下の熱帯低気圧のケースに関しては「弱い熱帯低気圧」という表現を使っていたのですが、「弱い」という言葉を外して「熱帯低気圧」と言うようになりました。このような工夫をすることで、人々がよりわかりやすく警戒しやすいように改変されました。

DQNの川流れをきっかけにウォーターレスキューが発足した

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いろんな場所の自治体や国土交通省では、この事故をきっかけに河川の利用仕方や安全に対しての話し合いや、このようないたましい事例が再発しないようにするための取り組みが行われました。実際、事故が起きた現場の管轄に当たった足柄上消防組合消防本部では、当時充分な救助を行うための組織がありませんでした。

国土交通省では

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この事件の衝撃を受け「危険が内在する河川の自然性を踏まえた河川利用及び安全確保のあり方に関する研究会」が開かれることになり、平成12年には「恐ろしさを知って川と親しむために」という議題がさらにとりまとめられました。

神奈川県では

2000年4月1日に消防組織の統合を行い、南足柄市、足柄上郡中井町、大井町、松田町、山北町、開成町からなる足柄消防組合消防組合が発足しました。ただし、2013年にはさらに改編されて規模が大きくなり、小田原消防本部に組み込まれることになったので、同組合は解散することになりました。

新たな部署

また事故ではもっと強力な退去措置ができなかった反省点があがり、救助チームに対する訓練や装備が不十分だったという指摘があがりました。2004年には、東京の消防庁では同じような事故が起きた時に備えて、急流での救助のエキスパートとなる部署としてスイフトウォーターレスキューが設置されることになりました。

DQN川流れでの教訓は?同じ事件を繰り返さないために必要なこと

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このような惨事を繰り返さないためには大事なことがたくさんあります。ここでは、いくつかの教訓になるような点をまとめてみました。当然と思われる事柄もあるかもしれませんが、改めて整理することでより自然に対して安全に触れ合う助けになるかもしれません。

DQNの川流れの教訓①自然を甘く見るのは危険

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山の天気はとても変化が激しいので、侮ってはいけません。仮に雨が降ってないような状況でも油断は禁物です。上流の方で雨が降っていたりしたら、ダムの水が放流されることになる可能性も高く、じきに川が増水していくことになる危険があります。このような状況を想定して常にアンテナを張っておく必要があります。

川での事故は絶えない

一見水深が浅い場所でも、老若男女問わず足を取られてしまって命を落とす危険があるので注意が必要です。川は見た目以上に危険な要素が潜んでいるため、不幸な事故がときおり起こってしまうのが現状です。玄倉の件でも自然を甘く見て慢心していたのが、大きな原因となっていると言えます。

DQNの川流れの教訓②アウトドアの知識不足は危険

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自然を相手にする場合は、対人ではないので、自然は問答無用に襲い掛かっていきます。特にアウトドアを行う場合は、知識をはじめ、経験や判断力が乏しい人しかいないような状況で決行してしまったなら、死亡事故につながる危険性がぐっと高まります。ぱっと見ではお気軽なレジャーとして採用される川は特に油断を生みやすいです。

事故があったその後にも影響

救助にしても、無償というわけにはいかない場合もあり、最終的に損害賠償請求の裁判が起きたりする場合もあります。そして、いざ裁判となった場合は、知識や判断が争点になって展開していく可能性が十分ありえます。

玄倉のケースで言うと

中州に陣取ってキャンプをすることはやめるべきです。中州は水流の変化によって高低が変化しやすく、とても危険です。さらに、上流と下流に大小の堰があるというより危ない立地にありました。また、知識の面でもそうですが、状況が変化しているにもかかわらず退避しなかったという判断ミスが決定打となったと言っても過言ではありません。

DQNの川流れの教訓③人の警告を無視するのは危険

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前述で知識や判断力の話をしましたが、人間と言うのは常時完璧にいれるわけではないので、当事者ではない人の意見に耳を傾けることはとても重要です。アウトドアというのは、基本的には自己責任で行動していくものですが、何か起こった際に進言してくれたり、警告してくれている方がいたらおっせかいと思わずに話を聞くべきです。

裁判でも影響

先ほど同様に、警告の指示が第三者からあった時に、従ったかどうかというのも、仮に損害賠償の裁判が起こった時には、大きなポイントとして審議される可能性が高いです。何か自然の変化が起こった時に、動転したりかっとなったとしてもひと呼吸おいて、他の人の進言を聞くことのできる精神状態を作ることを心がけましょう。

この事件においては

キャンプのプロフェッショナルでない人々の集団であったので、なおさら指示に従うべきでした。ましてやダム管理人という常に自然と対峙していて、川の脅威に精通している人の意見ならなおさらです。素直に聞くことによって大分結果は違っていた可能性がかなり高いです。

DQNの川流れの教訓④アウトドアは臨機応変に対応するべき

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自然が相手の場合は、机上論では片づけられないような状況が多々存在します。シチュエーションに応じて、臨機応変に行動することが生存のカギとなります。雨や風、炎天下など刻々と変化する状況の中で装備が不十分になるというケースに陥ったときなど、いかに現存の装備で乗り切るかという対応力が問われる場面もでてきます。

DQNの川流れの教訓の補足①リーダーの選定

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今回の件では、情報を見る限りでは判断や人格ともリーダーとしてはとても危うい人物だったと言えます。窮地に陥って人が変わる人もいますが、人々が流される状況の前からダムの管理人や警察から進言に対してもあまり人格者でない人物であるように見えます。

仕事上のリーダー

もし、仕事上の付き合いとはいっても、キャンプなど自然と接するような催しものには、アウトドアに関してリーダーとして不安を感じるようであれば、できるならば出席しないようにした方が良いでしょう。仕事上では頼れるリーダーだったとして、こと自然の中で共に行動すると考えた場合、同様に良いリーダーであるとは限りません。

DQNの川流れの教訓の補足②救いの手に対して謙虚であれ

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確かに、自然災害をはじめ、事件や事故などが起こった時に、救助するのは消防隊や自衛隊の仕事です。しかし、相手は仕事だから当然だという態度で彼らに接して横柄に助けを求めて良いものなのでしょうか。救助する側も命がけで、助けに向かってくれています。

結局自身に降りかかる

当事者だけでなく、いろんな人々の血税によって救助が成り立っています。こんな横柄な人間に、自分らの税金が使われて救助されるのを面白くなく思う人々も出てきます。その結果、勤務先が晒されたりして、会社のイメージダウンに結果的につながったり、個人がバッシングされたりと、精神的苦痛が倍返しとして返ってくることもあります。

 

NEXT DQNの川流れにおける法の適用には考察の余地がある