そこで駆け付けたマーシャルですが、カメラ手前に衝突したもう一人のマーシャルの姿が映っています。衝突し、体から血と肉を巻き上げながら写っている一部が映り込んでいるのです。
直接的にすべて映り込んでいるわけではありませんが、こちらも十分衝撃的な映像となっているので注意が必要です。
トムプライスの事故の要因
レース中に起こってしまった凄惨な出来事ですが、なぜこのようなことが起こってしまったのでしょうか。その原因について調べていきましょう。
経験不足のマーシャル
このことが起きた理由はいくつかあり、それらが不幸にも重なってしまったがために起こったと考えられています。一つ目の理由がマーシャルが経験不足だったことが挙げられています。
19歳の黒人青年ヴァン・ヴーレン
この時被害にあったマーシャルは19歳の黒人の青年で名前はジャンセン・ヴァンヴーレンといいます。彼はまだまだ経験不足で不慣れだったことが後に判明しています。そんな状況下で横断をしてしまったことが理由の一つに挙げられます。
白人マーシャルに「行け」と強制された?
ではなぜそんな経験不足の人材が横断しなければならなかったのか。これにも諸説ありますが、当時別の白人マーシャルに強制的に行くように指示されたという説もあります。自己判断で行った行為ではないという説があるのです。
トムプライス事故現場は急勾配からの下り
引き起こされた理由には複雑なコースの兼ね合いもあったといわれています。そこはコースの中でも特に複雑な立地でした。
というのも、ちょうどマーシャルが横断をし始めたところは、ホームストレートに位置しており、その手前にはコース名物の急こう配があったのです。それにより、上った先にある火災現場とマーシャルンの存在の発見がしにくい状況だったのです。
トムプライスはシュトゥックの真後ろについていた
さらに言えばレースの状況も最悪の相性だったといえます。というのも、当時プライスがこのホームストレートに差し掛かった時、前方に車もいたのです。前方を走っていた車ハンス=ヨアヒム・シュトゥックの車の陰で前方が見えにくかったのです。
これにより、前方の判断が遅れよけきれなかったのです。前方を走るシュトゥックのマシンは、いち早く気づくことができていたのでよけることはできたようです。
トムプライスのヘルメット
現場で何が起きたのか、その一部始終と理由について知ることができましたが、映像内に映るヘルメットについては、おそらくプライスの物ではないといわれています。その理由についても紹介していきましょう。
動画に映るヘルメットはトムプライスのものではない
映像に映るヘルメットが確認できるのは、映像内の1分57秒頃のシーンです。このヘルメットは本人のものではないといわれています。映像の流れで紹介しているので勘違いをされている人も多いですが、おそらくラフィーと呼ばれるメーカーのものだといわれています。
トムプライスのヘルメットは白
なぜ本人のヘルメットではないと判断されるのかというと、まず彼の持つヘルメットはもともとは白色をしています。この時点では遠目の映像なので判断は難しいですが、より見分けるポイントもあります。
父親の希望で5本線が入っている
より見分けるポイントがヘルメットに入っているはずの模様です。実は、もともと真っ白だったヘルメットに走行中でも見分けられるようにとの父親の希望で、バイザーに5本の線を入れていたのです。
また、ヘルメット横には先ほども紹介したようにウェールズの国旗マークも居れていますし、グッドイヤーのロゴも刻んであります。それ故に、転がるヘルメットは彼の物ではないとわかります。
トムプライスの墓と妻の現在
突然の出来事で命を失うこととなったプライス。彼の墓は今現在どこにあるのでしょうか。また彼の奥さんは現在何をしているのでしょうか。その詳細を調べていきましょう。
事故の2年前に結婚式を挙げた場所
彼の墓の場所は、かつて彼が決甑を行った協会の墓地にあるといわれています。実は彼はこの出来事が起きる2年前に結婚式を挙げたばかりだったのです。
場所はイングランドのケントにある聖バーソロミュー協会といわれる場所です。ここで結婚式を挙げたのですが、その墓地にお墓が存在します。
トムプライスの妻の現在
2年前に結婚し幸せな家庭を築くはずだった遺族、彼の死を知って当然悲しんだ奥さんですが、現在は何をしているのでしょうか。
アンティークショップ経営
現在は彼の出身地でもあるイギリスでアンテークショップを経営していることがわかっています。
共同経営者は同じくF1ドライバー未亡人
プライス夫人の経営するアンティークショップですが、共同経営者の人も元F1ドライバーの夫人だといわれています。実はその人のご主人もすでに亡くなっているといわれています。
どうやら仕事中に乗っていた小型飛行機が墜落した不慮の事故が原因で、亡くなったそうなのです。