本庄保険金殺人事件とは?愛人を利用した保険金殺人の概要と八木茂の現在

本庄保険金殺人事件は、八木茂が自分の愛人と男性に偽装結婚させ、保険金を掛け殺害した連続殺人事件です。八木茂はマスコミ相手に無罪を主張する有料会見をしたことで注目を浴びました。この記事では、本庄保険金殺人事件の詳細や裁判の概要と判決、八木茂の現在まで紹介します。

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はじめまして。kisa1213です。 普段は主婦業をしたり、働きに出たりと割と自由人です。 なんにでも興味があるととことんトライしてしまいます。

本庄保険金殺人事件とは?愛人を使った巧妙な保険金殺人事件

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日本の凶悪な犯罪事件に保険金殺人の数は多く存在します。20年近くたった現在でも、これほどまでにマスメディアを翻弄し、捕まるまでの映像が赤裸々に残っているのも、この事件ぐらいでしょう。

埼玉県本庄市で、計画をした八木茂(やぎしげる)は自分の愛人を使い、直接自分の手を下さずに犯行に及びます。なんと、愛人を目的の男性と結婚させて、多額の保険金を掛け殺すという方法でした。当時の八木の愛人は3人以上、どのような事件だったのか、どのような最後が待ち受けているのか見ていきましょう。

本庄保険金殺人事件概要と犯人の八木茂の逮捕まで

ここからは、本庄保険金殺人事件がどのように発覚し動いたのか綴ります。登場人物は多いですが、主犯の八木、愛人の3人です。

どの目的の男性にも共通しているのが、お金に困っていて八木に借金がある、八木に貸しがある事でした。巧みに自分の保有しているアパートへ住まわせるなど恩をきせるのも欠かしません。

人の弱みにつけ込み、時間を掛けてゆっくり殺していく、卑劣な犯行だったのです。人の心理を弄ぶような犯罪として批判を浴びました。

佐藤修一さんが殺害された第一の事件

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第1の出来事は、1995年に発覚しました。まず、背景として八木の愛人2人が深く関ります。1人目は「武まゆみ」男が入れあげてしまうほどの美貌の持ち主です。

2人目は「アナリエ・サトウ・カワムラ」でした。被害者になった佐藤修一さん(45歳)の一番の不幸は、武に惚れてしまったからでしょう。八木の店で武に惚れ、通いつめ借金を増やし、八木の策略にどっぷりと浸かってしまったのです。

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結局、借金のためにカワムラと偽装結婚し、武の為に多額の保険に加入するのを許してしまったのでした。そして、ついに借金は膨れ上がり、実行の時期は訪れます。

佐藤さんを仕事で働き詰めにし、その後はスナックで飲み明かすという不摂生な生活を強要、その後、ニコチン入り、大量のガムシロップ入のコーヒーを与え続けます。

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しかし、佐藤さんは健康な人で、まったく八木の思惑どおりに犯行は進みませんでした。考えられないほど、強靭な体だったのです。

我慢しきれなくなったため、持ち出されたのが「トリカブト」でした。アンパンに混ぜて与えると、さすがに毒には叶わず、どんどん衰弱していき最後には死に至ります。しかし、発見された時は溺死の自殺扱いでした。

自殺なのか他殺なのか現在も不明

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自殺したのか、死体を利根川に遺棄したのかが、現在でもはっきりしていません。この段階での、警察の自殺扱いが後に、大きな問題点にあがります。

そして、2日後にカワムラが、捜索願を提出、数日後に遺体で発見され、八木らは2億8千万円の金額を手に入れれました。

森田昭さんが殺害された第二の事件

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これに味をしめた八木は3年後、第2の出来事となる1999年に、再度同様の手口で殺人に手をかけます。ここで出てくるのは八木の愛人3人目「森田孝子」です。

被害者の森田昭さん(61歳)も同等に借金まみれにし、偽装結婚させたのです。その相手が森田孝子でした。前回のトリカブトで足がつくのを懸念します。

武の父親が風邪薬とアルコールが原因で衰弱している事をヒントに、風邪薬をサプリメントと偽り大量接収させて、薬物中毒で死に至らしめたのです。

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金額は併せて、1億7千万円かけていました。計画は順調に遂行できたように見えており、残念ながら森田さんは化膿性胸膜炎と肺炎で帰らぬ人となります。

しかし、同時進行していた二つの案件で、足を引っ張られます。事件の要となる火葬寸前の森田さんの遺体を警察は押収するのに間に合いました。

川村富士美さんが被害に遭った第三の事件

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同時進行していた第3の実行は1999年5月に明らかになりました。被害になったのは川村富士美さん(38歳)です。彼は自分の体の異変を訴えて急性肝障害で入院、病院から抜け出します。

警察に助けを求めたので、事件を表にだすきっかけとなりました。そして、第2の被害者森田さんから風邪薬の成分が検出されます。

当時川村さんはアナリエ・サトウ・カワムラと結婚しており、約10億円の金額が掛けられていました。川村さんは、森田さん同様に薬物中毒の症状が出ていましたが、なんとか命をとりとめました。

第四の被害者、建脇保さん

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同時進行していた第2、第3の事件ですが、実は第4の事件として、武と婚姻していた建脇保さん(48歳)がいたことも明らかになります。

同じように3億2300万円の掛け金がかけられ、事件の起こる半年前に警察にも相談に行っていました。第2の被害者、森田昭さんや川村富士美さんにも忠告をしていたようです。

実際に事件で手にした保険金

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実際に八木らの手元に残ったお金は、第1の2億8千万円でした。このお金を元に八木は金融会社を設立します。

しかし、1997年にバブル崩壊が起き、だんだんと八木の仕事も金回りが悪くなりました。第2の事件の森田さんのお金は捜査が始まっていたので八木らの手元には渡っていませんでした。

そのためこの後、どんどん明らかになる出来事も、八木の行動も納得ができるのです。

事件発覚後マスコミを集めて203回もの有料会見

事件が発覚してから、八木は常に疑惑の中から外れませんでした。しかし、残念ながら逮捕までにかかった日数は8ヶ月間にも及ぶのです。

その間、好きなように過ごした八木は、記者会見を何度も開きます。場所は自分の店舗、そのため、マスコミから取材料や会見料として金額を徴収していました。

3000~6000円の金額で何度も会見に応じたのです。好感度の記者のランキングを張り出し、得意の射撃やカラオケを披露していました。

ある記者は、だんだんと彼に良くしてもらえるのが、一種のステータスにも思えてくるほどだと語ります。八木は人の気持ちを操るのに長けていたのでしょう。

毎日行われるこの会見にお金を払ってでも参加するマスメディアは異様な雰囲気にのまれていました。ある意味、店に行った記者たちも八木に洗脳されていたのかもしれません。

時には記者に暴力を振るう出来事もありました。203回の会見で、おおよそ1000万円の利益を貪る彼に、世間の人は事件の結末をどう迎えるのか、テレビの前で待ち続けたのです。

本庄保険金殺人事件が発覚しても警察は逮捕できなかった

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ここで、一つの疑問が出てくると思います。なぜ警察は、八木に手が出せなかったのでしょう。明らかに状況は事件に八木が関わっているのを示しているように感じとれます。

実際に埼玉県警の動員した人数は100人体制で勧めており新たな事実として、全部で8人の被害者に24億円もの生命保険を掛けていたところまで調べ上げていました。

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