絶滅が危惧されている種ではありますが、スッポンモドキは現在でも自宅に迎えようと思えば迎えることができます。その際は大きくなるカメを飼うのだという心構えを決して忘れないようにしましょう。
スッポンモドキは通販で購入可能?
自宅に迎える子との出逢いを探すにあたって、10年ほど前なら通販が主流でした。ですが2013年の動物愛護法改正により、カメを含む爬虫類は対面での販売や説明が義務付けられることとなりました。
購入する前に直接店頭や爬虫類イベントなどで一度その子に会って状態を確認していて、説明も受けていたならば後での発送が可能になることがあります。
スッポンモドキはワシントン条約に触れるので輸入禁止
はるばる異国の生息地からスッポンモドキを輸入することは、絶滅危惧種の彼らを保護するワシントン条約に抵触するので禁じられています。現在流通しているものは、人間が育てる中で繁殖させた子達になっています。
ワシントン条約って?
1973年に採択されて1975年に発行されたワシントン条約。
これは絶滅してしまう恐れがある動物、及び植物を、輸出する国とされる側の国との間で協力して量を制限し、その種類を守っていくための国際的な条約です。
その動植物がもともと棲んでいる・生えている国からそれらを出しすぎないようにするということです。
身近な動植物も実はワシントン条約対象!
ヨーグルトに入れて食べることも多いアロエ。実はアロエもアロエベラのみが対象になっていないだけで、あとの種類はワシントン条約対象の植物です。
その他、トラ、ゴリラ、ゾウやカワウソ、ジャイアントパンダやライオンなど動物園でおなじみの動物たちなども該当しています。
また、サボテンの仲間や、今や100円ショップなどでも見かけるエアープランツの仲間なども種類によっては対象となっています。
繁殖させたスッポンモドキは爬虫類・熱帯魚店で買える
人の手で繁殖させたスッポンモドキたちは爬虫類や熱帯魚などを扱うお店から買い取ることができます。今では流通数が減った貴重な種類ですから、見かけたらそれこそが一期一会と言えるかもしれません。
スッポンモドキの価格はベビーでも1万、アルビノでは200万も
スッポンモドキは保護による輸入の制限が決まる前は非常に安価にやり取りされていたようですが、現在では小さな子でも1万円代はします。
アルビノだとこんな姿!
また、アルビノなど珍しい特徴があればサイズにもよりますが50万円を超えたりなんと200万円などの高値がつくこともあります。
本来のグレーやオリーブグリーンの色をしていなくて真っ白だと神々しい一方、何だかより一層ブタさんぽさが増してかわいらしいですね。
スッポンモドキの飼育準備!飼育環境を紹介
ここからはスッポンモドキの飼育に必要なものや環境をお伝えしていきます。彼らと一緒に生活するにあたって、一体どのようなものを用意しておけばよいのでしょうか。
スッポンモドキ飼育の必需品①フタ付きの水槽
スッポンモドキは見た目よりもとても広い生活スペースを必要とします。ウミガメを飼うようなものですのでストレスなく泳げるスペースが必要なのです。
まだ生まれたてで5cmなど小さな時は60cmほどの水槽でも大丈夫ですが、大人になってくると、自由に泳ぎ回るためのとても大きな水槽を必要とします。彼らは力持ちなのでアクリル性の強い水槽をおすすめします。
しっかりとしたフタが付いていると外から異物が入って水が汚れたりスッポンモドキが誤飲する心配もありませんし、もちろん逃げ出したりもしないので安心できるでしょう。
ゆくゆくは特注サイズの水槽が必要?!
なかなかのお値段ですがこちらのリンクの特注水槽(180×90×60cm)くらいの広さがあるとしばらくは安心できるでしょう。
大人になった時には180×100×100cmなどの深さがあるものが用意できれば理想的です。
余談ですが、絶滅種のアーケロンは4mもの大きな体を持っていました。彼らは一体どれだけの広さを回遊していたことでしょう。アーケロンについてもっと知ってみたいという方はこちらをぜひどうぞ。