ウグイスの鳴き声の種類とその意味は?鳴き声が下手な個体もいるって本当?

この2種は主に山の中で繁殖を行うため、山に行かないとその声を聞けるチャンスは多くありません。

一方鶯は平地でもその声を聞くことができます。そのため三鳴鳥の中では鶯が飛び抜けて鳴き声の知名度が高いのです。

ウグイスは鳴き声の音から日本三大霊鳥と呼ばれる

babilkulesi / Pixabay

他にも、鶯は日本三大霊鳥の一つとしても選ばれています。日本人は彼らのその特徴的な声を日本語に当てはめ、仏教的な意味合いを持たせたのです。

ウグイスのホーホケキョは「法・法華経」にあてはめられる

Alexis / Pixabay

動物の声などを、人間の言葉に当てはめていくことを「聞きなし」といいます。私たちが普段犬の吠える声を「ワン」と表現するのは聞きなしの代表的な例です。

鶯の「ホーホケキョ」という声は昔の日本では仏教用語の「法・法華経」と当てはめられました。

それは単なる当て字だけではなく、厳しい冬が終わり春が訪れたことを告げる鶯の声と、苦しみの多い娑婆世界に喜びの道を示す法華経を重ね合わせているようにも見えます。

ウグイス以外の三大霊鳥はなに?

mxmlnbln / Pixabay

残りの三大霊鳥はコノハズクとジュウイチです。それぞれの声は「ブッポウソウ(仏法僧)」「ジヒシン(慈悲心)」と当て字されます。

三大霊鳥たちは仏教の言葉を鳴くことから、人々に教訓を伝えてくれるありがたい存在として古来の人々には大事にされてきました。

昔の人々は自然の中に仏教の言葉を重ね合わせることで、仏様への敬いの心を常に養っていたのです。

ウグイスの鳴き声は聞けても姿が見えない理由!

Takashi_Yanagisawa / Pixabay

さてこの鶯ですが、声は簡単に聞くことができますが姿を見ることはなかなか容易ではありません。なぜ姿をなかなか見れないのか、どのような時に姿を見れるのかを解説します。

ウグイスは藪の中が好き

HeteroSapiens / Pixabay

鶯は用心深く、声は出していても姿は草むらの中に隠しています。彼らは藪の中が好きであり、藪の中にいる虫などを食べて生活しています。

ウグイスはホトトギスに托卵されそうになると姿を見せる

jeanvdmeulen / Pixabay

そんな鶯も、杜鵑から托卵されそうになった時には怒って姿を現すことがあります。実は杜鵑は鶯の天敵で、托卵をされると自分たちの卵が全滅してしまうのです。

彼らが「谷渡り」の声とともに姿を現したのなら、近くに天敵杜鵑がいる証かもしれません。

ウグイスとよく間違えられるメジロ・ムシクイとは?

Lee_seonghak / Pixabay

鶯によく間違えられる鳥としてメジロとムシクイがいます。メジロは名前の通り目の周りが白いことが特徴の鳥で、ムシクイはウグイス科のグループに属する鶯の仲間です。

NEXT ウグイスの鳴き声とメジロの鳴き声は全く違う