神戸連続児童殺傷事件とは?快楽殺人の全容と冤罪説・酒鬼薔薇聖斗の現在も紹介

母親はその兄弟同士で喧嘩するのも当然許せないので『体罰』を与えて教育しました。そしてまた彼の『フラストレーション』が溜まっていったのです。気づけば負のスパイラルが出来上がっていたのかもしれません。しかし母親の事を恨んでいたわけではなく、『脅威』な存在として見ていたようです。母親だからといって甘えれる存在ではなかったのは間違いないでしょう。

酒鬼薔薇聖斗を犯行に駆り立てたのは最愛の祖母の死が原因?

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父親も悪く言えば家庭をあまり顧みず子供たちの事を遠くから見守っていて、母親も悪く言えば厳しく教育熱心でピリピリしていたというわけですが、虐待があったわけでもありませんし育児放棄でもなく、決して愛情が注がれなかったわけではないのです。ではそれなのになぜ彼は悍ましく残虐な犯行に及んだのでしょうか?

原因の一つとして既に亡くなっていた祖母の存在が大きいと考えられています。というのも母親の教育に対して『厳しすぎる』と指摘して、考え方の違いから嫁姑で喧嘩をしていたようです。彼はその祖母が唯一甘える存在であり、また両親よりも大切な家族であり愛していたそうです。そんな祖母の死をきっかけに彼の人格が捻じ曲がり歪んでいき、歯車が狂いだしたのかもしれません。

神戸連続児童殺傷事件後の加害者家族

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先ほどお話しした内容でも少し加害者家族たちに触れましたが、両親のどちらかが悪いというわけでもなく、家庭環境に至ってもごく普通であったことを分かっていただけたはずです。事件が起きて彼が逮捕された後、当然ながらマスメディアや世間から加害者家族も注目され、世間の一部で『化け物を生んだ』などと両親を強く非難しました。

事件が発覚して、犯人である家族の一人が非人道的な悍ましい犯行に及び、逮捕され世間に明るみになったあと『加害者家族たち』はどんな状態になったのでしょうか?また何が起きたのでしょうか?これまでのありふれた毎日を送れなくなったことは間違いありませんが、どんな変化があったのか具体的にこちらで解説していきます。

酒鬼薔薇聖斗の家族は1億4000万円の損害賠償を背負う

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いくらそこまで教育が間違っていないとはいっても、世論が唱えるように両親に大きな責任があることは法律でも決まっているのです。そのため加害者家族は遺族たちに1億円以上の『損害賠償金』を支払うことが義務付けられました。貧相ではないですが裕福とも言えなかったですし、そんな莫大お金を有していないので、分割で毎月お金が支払われることになりました。

事件から2年後に加害者家族の1人である母親は、事件や凶悪殺人鬼と化してしまった息子についての心情や意見を綴った『手記』を出版しましたが、その印税で入ってきたお金を全て損害賠償金にあてて支払い、両親と犯人である彼から合わせて10000円以上のお金が毎月支払われることになりました。

酒鬼薔薇聖斗の両親は離婚

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息子が『凶悪殺人鬼』だということが世間に知れ渡り、その影響で30年以上も勤務していた職場を退職することになりました。金銭的に余裕がなく次男と三男、兄弟の学費などの問題を巡って母親と話し合い両親は離婚することになりました。

後述にてこの後加害者家族の一人一人のプロフィールや親としてどうだったのか?教育方針など解説しますが、一部では母親に『大きな問題』があったと囁かれているのです。その問題とは精神疾患や人格障害と言われており、もし気になる方や興味のある方はぜひこちらの記事を合わせてご覧ください。

酒鬼薔薇聖斗の兄弟はバラバラに生活

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その後子供たちは教育熱心な母親に引き取られると、母親はマスメディアや世間の目から逃げるように日本各地を転々として生活したと言われています。私たち一般人にその生活がどれだけ困難であるかとても想像がつきませんが、加害者家族も事件の後『波乱万丈』な人生を送ることになりました。

神戸連続児童殺傷事件の犯人酒鬼薔薇聖斗の現在

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彼の家族は事件の後、両親はマスメディアや世間から『バッシング』を受けて、その後経済的理由から離婚してバラバラとなり、2人の兄弟を引き取った母親は3人で世間の目から逃れるように、日本各地を転々とする生活を強いられることになりましたが、家族は犯人である『凶悪な少年』を恨んでおらず、彼との絆は存在しているようです。

現在から14年前の平成17年には『少年院』を出て、私たちの生活の中に溶け込んでいる凶悪な少年は今、どんな生活を送っているのでしょうか?またどこで生活しているのでしょうか?週刊誌などのマスメディアも今の彼を追っていたり、世間の目もあるので不自由な生活をしているかもしれません。こちらでは大変気になる現在の彼についてご紹介します。

酒鬼薔薇聖斗は2005年に建設会社に就職

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現在から14年前の平成17年に少年院を退院すると、彼はもう年齢的にも学生ではなく『社会人』として働かなくてはなりませんでした。恐らくは関東圏の神奈川県に在住していたと言われています。彼は飯を食べていくためにも、住宅や建物を建設する会社に就職したと言われています。

もちろんその『建設会社』の企業名などは明らかになっていませんし、総称すれば『大工』のような仕事に就いていたと伺えますが、専門的な分野までは分かっておりません。職場ではどんな人物であったか?他の同僚や先輩からどんな扱いされていたかなど、大変気になるところですが詳細は不明です。

酒鬼薔薇聖斗は2009年に溶接業に転職

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それから約4年後の平成21年には、仕事を転職したと言われています。何故建設会社を辞めてしまったのかは分かっておりません。彼が次に就職した仕事は、色々な金属製品をくっつけて加工する『溶接工』だと言われています。何故その仕事を選んだのでしょうか?細かい作業が伴うので、黙々と作業に打ち込みたいと考えたのかもしれません。

あるいは建設会社で使用していた建材などから興味を持ったのかもしれませんし、知り合いの紹介があったからかもしれません。一貫して技術職に就いているので専門的な知識や技術、資格なども取得しているかもしれないですね。尚、特に問題が無かったのか住んでいた場所は変わらず神奈川県だと言われています。

東京都足立区に住んでいた?

東京都23区の『足立区』に住んでいたという情報があり、その頃、有名な週刊誌の記者はひたすら彼を追って、密着していたようですが、彼の怒りに触れたのか記者に向かって逆に近づいて、胸倉をつかむと恐喝して脅されたそうです。胸ポケットから何かを取り出そうとするそぶりを見せるまでは、じっとボイスレコーダーを忍ばせて、じっとしていたそうです。

また少年院を出たあともある犯罪行為を犯して警察にマークされたという『噂』が出回っています。その犯罪行為というのは、彼が少年時代にもしていた動物虐待であり、大人になってからもまた猫などの命を奪っているというのです。これがもしも本当であれば更生の『こ』の字も浮かばなくなってしまうのですが真相は不明です。

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