神戸連続児童殺傷事件とは?快楽殺人の全容と冤罪説・酒鬼薔薇聖斗の現在も紹介

更に実はこの作品は彼と出版社が、遺族たちには『無許可』で出版しているので、遺族からも反感を買う事態になりましたが、印税のほとんどは『損害賠償』にあてているようです。尚神奈川県に住んでいたようですが、東京都23区で生活した後、東京郊外のどこかで暮らしているようです。案外近くに彼が存在しているかもしれません。

ホームページも開設?

手記を出版したころ、自分の異名である『少年A』の名称を駄洒落の様にしたタイトルのホームページを立ち上げて、収益を確保しようと企みましたが、僅か3日後にはそのウェブサイトは『凍結』されてしまったのです。尚、運営からは『規定上の違反に当たる』と『不特定多数ユーザー』に迷惑がかかるためらしいです。

神戸連続児童殺傷事件の被害者遺族の現在

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今回ご紹介している平成最大の凶悪で凄惨なセンセーショナルを集めた事件の犯人である『さかきばら』の少年院を出た平成17年から現在の令和元年に至るまでの生活や仕事、出版した手記について先ほどお話ししていきました。幸い刑事事件や犯罪は起こしていないようなので今後も同じ過ちを繰り返さないようにひっそりと生活していただきたいものです。

さて、続いては事件で犯人に傷つけられた被害者の児童や家族、また残虐な犯行により命を奪われ非人道的に遺体を遺棄された児童の遺族の現在はどのように生活しているのでしょうか。被害者たちが負った傷は現在でも癒える事はなく、あの悲劇の様な当時の記憶を昨日のように覚えているかもしれません。

被害者遺族の土師守さんらは酒鬼薔薇聖斗仮退院時にインタビューを受けた

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その当時の当事者たちは事件から7年後にインタビューを受けており、命を奪われた男子児童の兄は現在も就寝する際には当時の事を思い出して、やるせない気持ちや辛い感情を抱いてしまうので睡眠自体が嫌になっていることを明かしました。また担当した警察の話は当時遺族の母親はまともに話せる状況ではなく、父親が事情聴取をしたことが判明しました。

父親は当時の事を振り返り、自分の身に降りかかっている事の様に思えず、映画や夢みたいに空想の話であるように感じていたほど、現実を受け止められなかった胸の内を明かしました。また遺族であり被害者なのにも関わらず、事件の後もずっとマスメディアや報道陣に張り付かれ、『なんで?』という疑問を抱いていましたが『特異』な事態だから仕方ないと言い聞かせていたそうです。

2019年現在も酒鬼薔薇聖斗からの謝罪の手紙を待っている

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犯人は事件が発覚して逮捕されたあと、遺族に向けて定期的に『謝罪の手紙』を送っていました、もちろん少年院にいる間も出て一般人のように暮らている間も、ひたすらかぎ続けて反省している様子が伺えたのです。現在から4年前の平成27年に、当事者である遺族に『無許可』で事件や犯行についての『手記』を出版しました。

これに遺族は裏切られた気持ちになり、悲しみと怒りが沸き上がり受け取って読んでいた手紙を一切拒否して読まなくなりました。この事を犯人は知っていたかどうかは分かりませんが、しばらくはそのあ後も手紙は送られてきましたが、去年の平成30年に突然手紙が途絶えてしまい、遺族たちは『事件と向き合うことを忘れてしまったのか?』と懸念しました。

遺族の土師守さんは『淳』という本を出版している

淳 (新潮文庫)

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この手記は遺族の方が執筆した作品であり、心より愛していた大切な子供がいきなり命を奪われて、去ることがいかに寂しく辛いことなのかがよく理解できます。遺族たちがその当時どういう状況であったのか?どんな心境でどんな思いを募らせていたのか?また過去や現在のこと、犯人に対する思いなど事件の凄惨さがより分かる一冊です。

また日本の法律である『少年法』がいかに凶悪犯罪者である未成年たちが逆手に取り、守ってしまう規則であるかよく分かり、私たち日本人が平和でより良い社会を築くのには、少年法について深く考えて見直さなくてはならないと思い知らされるのではないでしょうか?是非興味のある方は手に取って読んでみてください。

日本の快楽殺人事件

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今回ご紹介している平成に起きた惨烈で特異すぎる事件の犯人は、自らの手で人の命を奪う事で快楽や興奮を得ていた、いわゆる『快楽殺人』と呼ばれる類の凶悪犯罪者ですが、日本には他の事件でも犯人が自らの欲求を満たすためだけに、罪のない人間の命を奪う事件が発生しているのです。他にはどんな事件が起きているかご紹介していきます。

佐世保女子高生殺害事件

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現在から5年前の平成26年7月に発生しました。九州地方の北西部に位置する『長崎県』の佐世保市内にある『高校』に通う1名の女子高校生が、同じ高校に通う同級生の女子生徒に様々な凶器を振りかざされ命を奪われました。動機について『殺してみたかった』『体の中を見てみたかった』などと供述しています。

事件の前から犯人は祖母に動物を虐待して殺していて、それを楽しんでいることを話している事が判明しました。この事件に用いられたアイテムが、今回の記事でクローズアップしている事件で用いられた凶器と類似しています。彼女の口からは動機は『快楽殺人』によるものだと告げられましたが、専門家やジャーナリストたちのそれぞれの見解は異なりました。

附属池田小事件

現在から18年前の平成13年6月に、大阪府池田市にある小学校に犯人が侵入して、クラスを何度か移動しながら次々と幼気な児童たちを刃物で襲い掛かる犯行に及んでおり、この事件では8名の尊い命が奪われて十数名の被害者が出てしまいました。犯人は死刑執行され現在ではもうすでに亡くなっています。

犯人は亡くなるその時まで全く遺族に対する謝罪の言葉や反省する態度を示しておらず、遺族たちの反感を買いました。彼は裁判が開かれて被告として法廷に立っているときも、死刑になって死んだ後も幼気な少年少女たちを追い掛け回して傷つけると発言したのです。いくつか動機があるのですが命を奪うならどうせなら多いほうがいいと考えていて、この事件もまた『快楽殺人』と言えます。

秋田児童連続殺害事件

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現在から13年前の平成18年に発生しました。東北地方に住む一人の主婦が娘が行方不明になったと警察に通報して、捜索が開始されて遺体が見つかり、続けざまに男子児童も行方不明となり周辺で遺体が見つかりました。

実は2人を殺害した犯人は初めに通報した主婦であったという驚きの結末を迎えて、犯人である主婦に特殊な精神疾患が持っていて、歪み過ぎた『愛情』による犯行と捉え動機は『快楽殺人』であると発表されました。

神戸連続児童殺傷事件が社会に与えた影響は大きい

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新しい元号『令和』となった2019年現在ですが、約20年ほど前に起こった平成最大のセンセーショナルな事件では、犯人である当時わずか中学生の少年によって何の罪のない幼気な児童たちが痛み付けられ、残虐な行為で命を奪われてしまった者、殺害された後遺体を破壊され生首を犯人の通う学校の門に遺棄されました。

あまりにも『異質』で『惨烈』な犯行。さらに犯人による奇妙な『犯行声明文』2通なども当時の世間を驚愕させ逮捕されたのが、大方の予想に反してどこにでもいるようなごく普通の中学生であったことで日本中が震撼したのです。また少年法や教育、家庭などの『在り方』が問題視されて見直されました。今後はこのような凄惨すぎる事件が起こらない事を祈るばかりです。

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