東住吉事件とは?性的虐待の真相は?再審で無罪判決!疑惑の事件の闇に迫る

東住吉事件への声②不審な点が多い

出典:PhotoAC

火災発生時にいくら火の手が勢いよく回っていたにしても、家の中にいた青木恵子と朴龍晧と長男は無事に避難が出来ていることを考えると、長女だけが逃げれなかったのはとても不自然なことです。長女は寝ていたわけでもなく入浴中だっただけなのにです。

自然発火に対しては、事件発生当時の1995年7月22日の大阪の天候は雨で、しかも最高気温が26.5度しかありませんでした。夏場にしてはあまり暑くない気温です。弁護団による検証は、この天候の事を果たして条件に入れていたのでしょうか。

このように、この東住吉事件では矛盾や不審な点が多くあります。

東住吉事件への声③証拠がないなら罰はない

出典:PhotoAC

自白は警察によって強要された部分が多く、不自然で整合が取れない箇所が数多く見つかりました。犯行に関しては弁護団や検察の実験の結果からも、自白通りの犯行の実現は不可能であり、火災は自然発火した可能性が高いということで証拠とはなりませんでした。

さらには犯行に使用したとされる手動ポンプや放火に使用したライターなどは発見されておらず、青木恵子と朴龍晧が犯行に及んだとする物的な証拠もありませんでした。

しかし、犯行に使用されたポンプやライターなどはいくらでも隠すことができ、捨ててしまえば二度と見つからないし、燃えたのを鑑識が発見しそこねた可能性もあります。このように、真相は明らかではないように思えます。

東住吉事件の裏 朴龍晧の性的虐待の罪は

paulsbarlow7 / Pixabay

東住吉事件に関しては、裁判結果からも無実であるというになりました。ですが、長女に対して行われていた朴龍晧の性的虐待は許されて良いことなのでしょうか。

東住吉事件の裏①性的虐待に対して裁かれない

出典:PhotoAC

朴龍晧が長女に対して行っていた性的虐待は、朴龍晧本人も認めている間違いなく事実であったにもかかわらず、報道では一切触れられていないのです。性的虐待という事実を知った人からは、このことに関してちゃんと裁かれるべきという声もあります。

しかし、性的虐待に対して裁かれることはありませんでした。

 

東住吉事件の裏①性的虐待に対して時効が成立

出典:PhotoAC

そもそも、朴龍晧の性的虐待については時効が成立していて裁けなかったのです。東住吉事件の裁判は、20年という長き時間を要しました。その間に性的虐待については時効が成立してしまったというわけなのです。時効が成立しているから、事実を認めたという意見もあります。

このような出来事が本当の真相と関係があるのでしょうか。

東住吉事件が終幕 東住吉事件と賠償請求

出典:PhotoAC

東住吉事件の裁判も終わり青木恵子は釈放まで20年という長きにわたって自由を奪われたことに対して、警察、検察、裁判所は謝罪すべきであるとし、国などに1億4000万円余りの賠償を請求することを決めます。しかし、いずれにせよ、失われた時間を取り戻すことはできません。

東住吉事件が終幕①国家賠償請求訴訟

出典:PhotoAC

国家賠償請求訴訟とは、無罪が確定すれば国が不当に身柄を拘束したことに対して補償金の支払いを求めることができる制度です。この制度では服役日数などに応じて1日当たり1000円~1万2500円を支払うことが法律で定められています。

東住吉事件は無罪が確定し冤罪事件となりました。青木恵子の場合、上限額が適用されれば9100万円余りが補償されるとみられました。その後、青木恵子と朴龍晧のそれぞれに9190万円の補償金が支払われることが大阪地裁で決定しました。

東住吉事件が終幕②車のメーカー ホンダへ賠償請求

出典:PhotoAC

国家賠償請求訴訟に続き青木恵子は、東住吉事件での火災の発生原因は車のガソリン漏れにあるとして車のメーカーであったホンダに対し、約5200万円の損害賠償を請求しました。大阪地裁は除斥期間という制度を用いて青木恵子の訴えを退ける判決を下しました。

除斥期間は20年が過ぎると請求権がなくなるという制度です。これに対し青木恵子は東住吉事件によって20年以上請求できない状態に置かれていたとして、除斥期間の仕様を免除するよう訴えかけます。

ですが、除斥期間を用いないのは加害者であるホンダが被害者となる青木恵子の権利行使を意図的に妨害したなどの理由が認められる場合と条件が限られています。よって青木恵子の場合ではそこまでの事情は認められないとして、大阪地裁は除斥期間を用いて訴えを退ける判決をするのでした。

 

無罪を勝ち取った内縁夫婦、東住吉事件の真相は不明

出典:PhotoAC

いかがでしたでしょうか。この様に東住吉事件では無期懲役という有罪判決を下されてしまいますが、20年という長い年月を経て青木恵子と朴龍晧は無罪判決を勝ち取ります。壮絶な冤罪事件に見えますが、東住吉事件の裏には報道されてない事実や真相が多くみられ、本当の真相については考えさせられる部分があります。果たして、東住吉事件は冤罪事件だったのかそれともこれらとは別の本当の真相があるのか。

事件から長年経ってしまった今では、東住吉事件の真相は闇の中でもう明かされることはないのでしょうか。

桶川ストーカー殺人事件に関する記事はこちら

NEXT 世界の未解決事件20選に関する記事はこちら