自然界には、他にも不思議な外見をした巣や繭を作る虫がたくさん存在します。彼らの作る奇妙な巣の紹介をします。
巣が独特な形の昆虫①アミクタ
アミクタはミノムシの1種で、成虫になるために周りの枝や茎を使って繭を作ります。
その繭はまるで人工的に造られたのではないかというほど綺麗に纏まっており、小さなログハウスのようです。
巣が独特な形の昆虫②トビゲラ
トビゲラは蛾に似た水生の昆虫で、カワゲラ、カゲロウと肩を並べる水生昆虫の代表格です。幼虫は落ち葉や砂粒、カタツムリの殻などを綴り合せてチューブ状の住処を作ります。
身の回りのもので住処を作り上げるという性質を利用し、フランスの芸術家ヒュベール・ドゥプラはトビゲラに金箔や宝石を与えて宝の家を作らせることに成功しました。
巣が独特な形の昆虫③クスサン
ふわふわモフモフした可愛らしい外見をしている蛾のなかまクスサンも、独特な姿の繭を作り上げます。
一般的に蛾の繭といえば糸で隙間なく自分を覆うのが普通ですが、クスサンはまるで飴細工のような質感の網目状の繭に身を包みます。
自然界には、他にもシロアリの蟻塚、トタテグモのドア付きの住処、ジガバチの監獄など摩訶不思議な構造の住処を製作する生き物がたくさん存在します。
いろんな蜂のいろんな巣の形
さて、ここまではトックリバチの巣に関して見てきましたが、他の蜂はどんな姿の巣を製作するのかに関しても紹介をします。
アシナガバチ
蓮の実、もしくは開いた傘に似た姿で、六角形の部屋が露出しているのがアシナガバチの巣です。「蜂の巣」と聞いてイメージされる型では恐らくこれがいちばん有名なのではないでしょうか。
基本的に直径15㎝ほどですが、部屋が100個以上もある巨大なものになる場合もあります。そこそこおとなしい性格ですが、危険なため巣を見つけてもむやみに近づかないほうが良いでしょう。
アシナガバチはイモムシを狩る性質をしており、キャベツ畑では益虫のひとつになっています。また、蜂の子として人間に食べられるのは主にアシナガバチです。