現在は昔と異なり男女平等であることが求められることから、女の人を差別することにつながるこのような単語は使用を控えた方が良いとされたのでしょう。
女史はキャリアウーマンへの悪口として使われるから
男女が平等に働く社会が目指されているとはいえ、現在でも男の人と肩を並べて働く女の人を疎ましく思う人もいます。
そのような、ビジネス上であってもはっきりものを言う女の人への皮肉として~女史という使い方をされる場合もあるのです。
女史は特定の職業で女性を特別扱いしているとされたから
男の人がほとんどである職業に女の人が就いていると、女史と呼ばれるケースが多いです。女の人が少なく珍しいことからこのような言葉を使ってしまうのでしょう。
これは女の人を特別扱いしていることと同じで差別的だということが言われるようになりました。必要もないのに女の人を区別、差別していると捉えられてしまいます。
女史の差別用語から考える「女性・男性しか就けない職業」とは
この単語が差別用語になったのは、日本人全体の職業への意識が変化したこととも関係しています。ビジネスでも男女の役割や給料は平等になる方向に進んでいます。
現在は男女平等の観点から、「女性・男性しか就けない職業」というものが減少してきています。
女性しか就けない「助産師」
現在の日本で女の人しか就けない職業に、助産師があります。性別によって国家資格の取得が制限されるのはまれなことです。
男性が助産師になれない理由とは?
助産師は女の人の妊娠、出産、産褥の時期に頼りになる職業です。出産をするのは女の人だけであり、非常にプライベートな部分をさらけ出すことから、男の人の助産師を望む妊産婦はほとんどいないというのが現状です。
このことから、男の人が助産師になれないというのもやむを得ないと一般的に見られています。
男性しかなれない「相撲の行司」
大相撲には歴史があり、神様に捧げる神事という側面があります。古来より、神事は男性のみが行うものされていたことから、大相撲は女人禁制です。
大相撲の土俵に立つ行司もまた、男の人でなくてはならないのです。
女性が土俵に上がって人命を助けた事件での批判とは
2018年4月4日、大相撲の土俵上で挨拶をしていた市長が倒れるという出来事がありました。
緊急事態のため観客の女の人二人が土俵に上がり市長に心臓マッサージを始めたところ、「女性の方は土俵から降りてください」というアナウンスが流れたのです。
人命がかかっていたことから、この時の運営側の対応には批判が集まりました。女の人たちはかまわず心臓マッサージを続け、市長の命は無事に助かりました。