失神ゲームの目的②遊びの一環
こちらは自身で率先して失神ゲームを行おうとしている人たちの理由に多いものですが、自身の度胸を示す行為として、この危険な行為を行っているのです。
しかし、その危険性がわかっている方であれば、そのような行為を進んで行っている人を見ると、勇敢というよりは滑稽に見えるのではないでしょうか。
子供達はそういった見解にはなりません。ただ幼心故に面白そう、興味がある、失神ゲームという行動を起こしたとクラスで人気が取れそう、そういった気持ちで行動してしまうのです。
失神ゲームを行いやすい若者の特徴
失神ゲームを含め、動画サイトなどから悪影響を受け、危険な行動を興味本位で行ってしまう若者が増えています。
簡単に携帯やパソコンから情報が手に入る時代のため、本当に大切なことはその情報の取り扱い方、処理の仕方、取捨選択の仕方なのではないでしょうか。
そこでアメリカではどういった子供が失神ゲームのように危ない行為を行ってしまうのか、また何故そういった危険な事を遣りたいと思ってしまうのかの調査が行われています。
若者の9.7%が失神ゲームに参加したことがあった
対象となった街の若者1700人程の調査によると、失神ゲームという危険な行為に参加した経験のある若者が約10%もいる事が判明しました。
アメリカの大学での研究により、失神ゲームのように危険な行為を行う若者は行為障害やうつ症状などを持つ場合が多いと発表しています。
一方で、アルコールやたばこ、麻薬関連の未成年使用は、失神ゲーム等とは直接的な関連はないこともわかっています。
意識を失う際の快楽を感じるために行う方もおり、そういった点ではアムカやリスカと同じ認識です。アムカに関してはこちらでご紹介しております。
失神ゲームをすると死亡したり後遺症が残ることも
失神ゲームは人間の生命活動の中枢である脳への障害性があるため、死亡する可能性や後遺症が残ってしまいます。
そして年々、失神ゲームによる被害報告や死亡例などが報告されています。心苦しいことに、その中には子供の死亡例の報告もあり、規制されていてもその数に劇的な現象は見られないのです。
失神ゲームの年間死亡者数
先進国であるアメリカ合衆国では2008年に43人の失神ゲームによる死亡例が報告されており、2010年では37人。
残念ながら先進国の力をもってしても、その数を減少させることは厳しいようです。
特に人口の多い国であるため、その数を減らすことが厳しく、日本のように1件1件をニュースで取り上げる事が少ないという事から、事件自体を知らない方が多い事も減らない理由かもしれません。
失神ゲームによる後遺症
脳に調節的に酸素不足を与える失神ゲームは、奇跡的に命が助かったとしても、後遺症を残す人が多数なのです。しかし、その後遺症に苦しみながら生きる辛さは耐え難いものがあります。
後遺症の中には意識がそのまま戻らない方や、体の一部が不随になってしまうなどの過酷なものが含まれます。つまり後遺症と共に生きるために車椅子生活などの困難が待っているのです。
アメリカ合衆国の報告では2008年に5人、2010年に8人が危険な失神ゲームによる後遺症を患っているという報告がなされています。後遺症の種類は様々ですが、決して軽い物ではありません。
しかしながら、後遺症を患ってしまう辛さもありますが、失神ゲームを行うと、後遺症が残るよりも死亡ケースの方が圧倒的です。
万が一助かったとしても、ハンディキャップを背負った状態では、将来に夢や希望を描けない事も有り、自身で命を絶ってしまう方もいらっしゃるのです。
失神ゲームで脳死した少年、母が注意喚起
アメリカに住んでいた少年が動画サイトにて失神ゲームを見かけてから興味を持ち、無謀にも行ってしまった結果、意識が戻らずに脳死状態となってしまいました。
病院や母親は彼の意識が戻るように、出来る限りの努力を行いましたが、彼の意識が戻る事は、残念ながらありませんでした。
こちらも列記とした失神ゲームによる後遺症です。脳死状態とは、脳から意識を戻すような信号が送られなくなってしまう事を言いますが、これは酸素が不足したことにより身体が死亡したと感じてしまうからです。