後遺症の中には意識がそのまま戻らない方や、体の一部が不随になってしまうなどの過酷なものが含まれます。つまり後遺症と共に生きるために車椅子生活などの困難が待っているのです。
アメリカ合衆国の報告では2008年に5人、2010年に8人が危険な失神ゲームによる後遺症を患っているという報告がなされています。後遺症の種類は様々ですが、決して軽い物ではありません。
しかしながら、後遺症を患ってしまう辛さもありますが、失神ゲームを行うと、後遺症が残るよりも死亡ケースの方が圧倒的です。
万が一助かったとしても、ハンディキャップを背負った状態では、将来に夢や希望を描けない事も有り、自身で命を絶ってしまう方もいらっしゃるのです。
失神ゲームで脳死した少年、母が注意喚起
アメリカに住んでいた少年が動画サイトにて失神ゲームを見かけてから興味を持ち、無謀にも行ってしまった結果、意識が戻らずに脳死状態となってしまいました。
病院や母親は彼の意識が戻るように、出来る限りの努力を行いましたが、彼の意識が戻る事は、残念ながらありませんでした。
こちらも列記とした失神ゲームによる後遺症です。脳死状態とは、脳から意識を戻すような信号が送られなくなってしまう事を言いますが、これは酸素が不足したことにより身体が死亡したと感じてしまうからです。
母親の決意
母は病院と共に彼の意識が戻るようにと戦っていましたが、残念な事に彼の意識は戻らず、脳が死亡した状態のまま、彼は眠っていました。
そして、母親はSNSにて、彼が臓器提供の準備に入ったことへの決意や告知を明らかにし、全世界に向けて失神ゲームの危険さを訴えました。
二度と、息子と同じように失神ゲームというしょうもない失神ゲームにて、輝かしい未来が奪われることがないように、と見る方の心を強く打つメッセージを発信されています。
失神ゲームで逮捕される?ゲームではなく犯罪
1人でひっそりと行ったり、友人同士で行たりすることもある危険な遊びですが、これは相手を傷つける行為であり、列記とした傷害罪である事が、刑法の中に含まれています。
その行いによっては、傷害罪だけではなく、傷害致死罪や暴力行為などの違反行為として法的な罰則をうけるのです。
失神させた場合は傷害罪となる
失神ゲームの中で相手へ胸を強く押したり、首を絞めたりという行為を行った場合は、傷害罪の罪に問われてしまいます。
その場合、親族や学校などの所属機関へ連絡が行くだけではなく、最大23日身柄が拘束されます。また相手方が起訴すると経歴に前科がついてしまいます。
死亡させた場合は傷害致死罪となる
死亡例が多く、行った方は命を落とす危険性の高いため、傷害罪だけでは済まないことの方が可能性として高くなっています。
失神ゲームを行い、相手が死亡してしまった場合は、さらに刑罰が重くなり、傷害致死罪に問われてしまいます。
これは、相手を殺す目的なく、行為により相手が死亡した場合であり、殺す目的で行った場合とは分けています。しかしながら、人の命を折衝している事には違いがないため、3年以上の懲役が課せられます。
暴力行為等処罰法違反となることも!
この刑罰は集団での暴力行為や脅迫行為、器物破損などに対して罰則がくだされます。3年以下の懲役、30万円以下の罰金という重い刑罰が下されます。
いじめの中で使用されることの多い、失神ゲームですが、その致死性の高さから決して行うべき行為ではないのです。
失神ゲームで実際に逮捕された例は?
未成年の若者や子供が実際にやっている様子を動画で撮影し、その動画がインターネット上で出回ってしまうケースも多く、そこから通報される場合もあります。
しかしながら実際には、警察に逮捕されるケースでは死亡者が出たことによる通報が多いのです。