氏賀y太はグロ漫画家!実はネタ絵も描いている?子供はいるの?

同じく2014年に公開され、氏賀y太の世界観を実写化することを目標に作られたゾンビパニック映画です。『まいちゃんの日常』とはまた違った作風の、作品全体を通して、常に哀愁漂う作品となっております。

その他にも、ホラー映画に関する記事に興味のある方のために、こちらの記事もはっておきます。ぜひ一度ご覧ください。

氏賀y太の『真・現代猟奇伝』が問題視された?

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先ほど述べさせていただいたように、氏賀y太の『真・現代猟奇伝』は、実際に起きたコンクリ事件などを残酷かつ生々しい表現で描かれた成人向け漫画作品です。

そして後に、そのリアルで残酷な内容から、良くも悪くも『真・現代猟奇伝』は問題視されてしまいます。

実際の事件を事実ではなく物語として脚色しているシリーズ作品

基本的に『真・現代猟奇伝』は、コンクリ事件の裁判で明らかのになった事実に基づいているものの、氏賀y太によって「物語」として脚色された部分が多く見受けられるシリーズとなっております。

また、本誌には編集部により、第2話の扉絵のページに、事実から作ったフィクションの物語ですといった風な注意書きが入っていました。

中でも「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の回は問題視された

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コンクリ事件を題材にした回は、事件が起きたのが1989年と期間が短い事、コンクリ事件そのものが残酷で話題になったことから、様々なメディアで物議をかもしました。

コンクリ事件を題材にしたその他のコンテンツたち

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氏賀y太の『真・現代猟奇伝』で元ネタになったコンクリ事件は、当時、その残虐性から日本中を震撼させました。そのため、書籍化や映画化が行われました。では、その中から2つほどご紹介していきたいと思います。

事件をドキュメント形式で綴ったノンフィクションノベル『十七歳、悪の履歴書』

十七歳、悪の履歴書―女子高生コンクリート詰め殺人事件

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2003年に小説家の渥美饒児(あつみじょうじ)が出版したノンフィクション小説です。裁判記録をもとに、加害者の生い立ちや、コンクリ事件発生から被害者が死ぬまでを淡々と綴っており、生々しい内容の作品です。

また、本の中で本当の加害者は彼らではないと、複数いた加害者たちに同情するように述べており、出版当時、物議を醸しました。

小説をもとに作られた映画『コンクリート』

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『十七歳、悪の履歴書』を原作とした映画作品。本作もコンクリ事件の悲惨さから、本当に映画化する必要があるのかと、ネット上で数多くの意見が沸き上がり、問題作となった。

最終的に、劇場に公開反対の嘆願書が多数届き、公開中止となりました。しばらくして、アップリンクファクトリーという劇場で1週間のみ公開しました。製作者への脅迫などが度重なったことも要因のようです。

氏賀y太の作風が落ち着いてきてるでって本当?

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これまで、エログロ漫画界を引率し、神経を引き裂くような過激描写により、ネット中で時の人となっていた氏賀y太ですが、現在は時代の流れとともに、その作風は落ち着いてきているといわれています。

氏賀y太の作風変化の理由①グロを許容する商業誌の廃刊

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氏賀y太の作風変化の理由の一つとして、2006年以降に、グロテスクな作品を掲載していた漫画雑誌「フラミンゴ」や「夢雄」が相次いで廃刊になったことが挙げられます。

これは純粋に、氏賀y太の表現する場を奪う形となり、過激な描写ができなくなったという事が背景にあります。この時期から氏賀y太の漫画雑誌での活動は減っていきます。

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