以前は主婦と言えば女性でしたが、最近では料理をはじめ家事一切を担当する男性・専業主夫も増えています。男性は女性以上に一度家の中に閉じ籠ると外に出ようとしません。
そして、それがストレスやフラストレーションを生み発散のために飲酒する主夫がいます。少し前までは、キッチンドランカーは女性限定でしたが、近年は専業主夫も含んでいます。
キッチンドランカーは体への悪影響も多い
キッチンドランカーでも暴力や暴言などがなく人に迷惑をかけないタイプもいます。しかし、たとえ人に迷惑をかけなくても過度の飲酒は体を蝕みます。
また男性よりも女性の方がアルコールの負の影響が早く出ますので、キッチンドランカーの女性は早めの対策が必要です。こちらの項目でアルコールの体への影響について見てみましょう。
お腹の胎児に障害が残る場合も
妊婦が妊娠に気付かないまま、お酒を飲んでいると胎児にアルコールの影響が出ます。胎児はアルコールを自分では代謝できません。
このため、母体を通じて胎児にアルコール成分が入った場合、胎児が胎児性アルコールスペクトラム障害を引き起こす可能性がかなり高まります。この障害が出ると、胎児に軽度から重度の知能の遅れが出ます。
予防法は妊婦が飲酒を控える以外にはありません。妊娠を考えている女性は絶対にアルコールを避けましょう。もし、妊娠を考えているのに現在キッチンドランカーの恐れがある場合は、早めに専門家へ相談しましょう。
女性は肝臓障害を引き起こしやすい
生涯に代謝できるアルコール量は男性が500kg、女性の250kgと言われています。女性は男性の約半分しかアルコールを消費できないことが分かります。
アルコールの250kgや500kgはどれくらいの量かというと、ビールの中びん4本や日本酒の4合にはアルコールが約0.1kg入っています。
仮に、瓶ビール4本を毎日飲んでいたら、男性は14年、女性では7年で限界値のアルコールを摂取することになります。限界を越えてアルコールを摂取すると、最後は肝硬変や肝がんを引き起こし、命に関わります。
この点からいっても、キッチンドランカーは危険です。
生理不順や肥満体型になる傾向も
過度のアルコールはホルモンバランスを崩し、食欲を暴走させます。ホルモンバランスが崩れると、生理不順など体全体のバランスが崩れます。
また、アルコール自体が食欲を造船させますし、アルコールそのもののカロリーも低くはありません。このため、キッチンドランカーになると摂取カロリーが増え、肥満の恐れが出てきます。
肥満も生理不順などの病気を引き起こします。やはり健康と適度な体型のためには、キッチンドランカーの早めの克服が大切です。
最悪の場合死に至ることも
多量の飲酒をし、肝硬変や肝がんになると最後は亡くなってしまいます。肝臓の病気は対策を練らないとゆっくりと確実に進行しますので、キッチンドランカー傾向が強い場合は、早急対策が必要です。
しかし病気以外でも、アルコールが命を奪う時があります。それは血中アルコール濃度が0.41~0.50%へ上がり急性アルコール中毒を引き起こした時です。
アルコールが脳全体の麻痺を引き起こし、呼吸ができなくなり死に至ることがあります。
血中アルコール濃度がそこまで上がるには、ビールの中びん10本、日本酒なら一升を飲んだときとされますが、お酒の回り方や血中アルコール濃度の上昇の仕方には個人差があります。
これ以下の飲酒量でも引き起こされる場合があるため、十分に注意しましょう。
キッチンドランカーにならないための予防法!
キッチンドランカーにならないために、今すぐできる予防法を見ていきましょう。すぐに取り組めるものもありますのでご覧ください。
家族と接する時間を増やす
精神的な拠り所となる家族との時間を増やすことにより孤独感やストレスが和らぎ、飲酒で誤魔化さなくても大丈夫になることがあります。
たとえば、育児や介護が大変なのであれば、その話をパートナーに聞いてもらうだけでも気が晴れます。
家族でキャンプなどもおすすめです。テントなどなくても最近は、コテージなどもあり、宿の宿泊とキャンプの良いとこどりができます。