ただし野生の場合は餌の増減など環境に大きく左右され、1年に1cmほど成長するといわれているオンデンザメでも、標識調査した場合1年に0.5cmしか大きくなっていなかったということもあり、正確な寿命を知る術は未確立です。
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オンデンザメの目
全盲のオンデンザメ
オンデンザメの目は「海のシラミ」として知られるカイアシ類に寄生されていることが多いです。カイアシ類は体長数ミリから30センチほどの大きさまで存在するダンゴムシのような小さな甲殻類です。サメの目に寄生すると角膜を傷つけるため視力に重大な影響をおよぼします。
視力がなくて問題ないオンデンザメ
ただオンデンザメ類は光も差さない真っ暗な海底に住み、おそらく視力ではなく嗅覚を使って獲物を追っているため全盲であってもそれほど支障はないのだろうと推測されています。サメは嗅覚の鋭い生物ですが、上記のことからオンデンザメの嗅覚もとても優れていると考えられています。
カイアシが役立っている？
ニシオンデンザメがどのように捕食しているかはまだ研究段階ですが、カイアシ類と関連付けられた説があります。サメの目に寄生するカイアシ類の中には発光する特徴をもっており、その光に近づいてきた獲物を捕食している可能性があります。
さながらルアーを垂らして釣りをするような捕食方法ですね。この仮設が有効かはまだ不明ですが、これが事実であればカイアシ類は一方的にオンデンザメに害を与えているのではないかもしれません。
