体が大きい分ご飯の量も多い
主食のクラゲから得るカロリーでオサガメの活動量と巨体を維持するためには、成体の個体ともなると一日に100kg近くもクラゲを捕食する必要があります。そのクラゲを毎日与えることの難しさも飼育の難易度をあげています。
飼育に成功したこともある
このような飼育困難なオサガメですが、成功例もあります。国外ではアラルンプール(マレーシア)にある水族館アクアリアKLCC、国内では名古屋港水族館(愛知県)や沖縄で飼育に成功しており、名古屋港水族館では実に8年の飼育実績があります。
オサガメに会える
飼育が難しく水族館を訪れてもほとんどお目にかかれないオサガメですが、やはりその生きている姿を、目を疑うほど大きな姿を一目見てみたいと思いませんか?世界にはオサガメに会うことのできる地があります。
トリニダード・トバゴ
トリニダード・トバゴはカリブ最南端にある二つの島からなる海と森が美しい小さな国です。約1.6kmの狭いビーチグランドリビエールビーチがオサガメの産卵地として有名で、ここに上陸するオサガメたちは遠くアメリカ、カナダ、イギリスなどから泳いできます。
オサガメの産卵ツアー
首都ポート・オブ・スペインから車で3時間ほど離れた小さな村、グランドリビエラにあるアカジューホテルではオサガメの産卵ツアーに参加することができます。このホテルのすぐ近くにあるビーチがグランドリビエールビーチなのです。
ここグランドリビエラは3月末から6月末であればオサガメの産卵を見る事が出来る貴重なスポットです。夜9時ごろから産卵ツアーが開始され、砂浜に次々と上陸し(1日約300頭!)、ヒレで砂を掻き分けながら涙を流して必死に産卵するオサガメの姿を見ることができます。