そんなウナギ釣り定番の餌ミミズ。定番というからには取れる場所などある程度使っている人には場所の目処というものがあります。そんなドバミミズ採取のコツです。
常にジメジメした場所を
ミミズは乾燥したところにはいないため、常に日陰になるような場所がベストです。一見日陰に見えても、時間帯によって日があたるような場所は乾燥しています。
落ち葉が積もっているような場所
固い土の地面と、その上に積もった落ち葉の境目あたりにいることが多いです。山積みされた落ち葉の場合は、落ち葉が薄くなっているようなところにいます。逆に山の中央部、分厚く積もっているところを掘ってもあまりいません。恐らくドバミミズは酸欠に弱いため、通気性のある所にいると思われます。
広葉樹の落ち葉の下
クヌギや椎の木などの、どんぐりが一緒に落ちているような広葉樹の落ち葉の下にたくさんいます。逆に、杉などの針葉樹や竹林ではあまりいません。
ドバミミズの集魚力
ドバミミズの体液は強い臭いを出すため、その匂いに釣られてウナギを引き寄せます。 餌としても万能ですが集魚力もあるため、ウナギ釣りをする際には必ず使用しましょう。
餌の大きさ
ドバミミズは小さい物だと2、3匹まとめて針につけましょう。大きい物は半分に切って使いましょう。 ウナギの口がそこまで大きくないため、あくまでもウナギが食べやすい大きさを意識して餌をつけるようにしましょう。
ミミズの保管方法
夏はあまりみかけないため、夏をのりきるための保管方法となります。ドバミミズの寿命は約1年とされていて、4月の孵化時期に越冬したと思われる大きい個体を目にすることができます。実際は1年よりもっと長生きし、やり方次第では繁殖も可能なのかもしれませんね。ただウナギ釣りのシーズンは10月で終わりますので、それ以降育てる意味はないため、同時期に保管(飼育)も終了します。
保管箱
お金と手間を掛けずに、スーパーなどでもらえる発砲スチロールをそのまま使用しましょう。りんご用箱が特におすすめであり、大きさもちょうどよく、頑丈にできています。発砲スチロールを利用するメリットは、断熱性能に優れ、庫内の急激な温度上昇を抑えられる点です。また使い終わったら、一般家庭ごみとして出せるため、処分が楽です。よく通気性が大切と言われますが、寝床の土の通気性を指した言葉であり、木箱を用いる必要も、穴を開ける必要もありません。但し、大量に捕獲したミミズを大量に入れ、密度が高くなりすぎると生きられないため、特に注意しましょう。密集を避けるため、同じ箱を2つ用意し大型用(釣りにすぐ使えるサイズ)と中小型用(育てるサイズ)に分けて保管するのがおすすめです。それぞれの箱に30匹から40匹程度が、生活できる限度かと思われます。
中に入れる基材
一般の園芸用土は固まりやすく、熊手で掘り返す際、多くのミミズを傷つけます。採取時も同じですが、ミミズの死亡原因のひとつです。ミミズは体節ごとに隔壁により仕切られています。細かな部屋に仕切られた構造で、その個所に体液をかけることにより体全体を丈夫にしています。そこに傷がつくと、元々骨がない体のため動けなくなり、生命を維持することができません。土が固まりやすいということは通気性が悪い証ですので、これをブレンドしてドバ専用寝床を作ります。おすすめは粒状培養土+腐葉土です。
砕いた幹を入れる
しいたけの原木栽培で使われている、クヌギ、コナラ、ミズナラ、椎(シイ)など、どんぐりがなる木が最適です。広葉落葉樹を使って自然環境になるべく近づけること、表面の乾燥を防ぐ目ことが目的ですが、保湿性が優れているため、直下に沢山のミミズが集まります。ホームセンターなどで1,000円程度で売られているため、数日間水に沈めた後腐らせると皮を剥がしやすくなります。
水分管理について
ミミズは適度の水分があるため、皮膚呼吸ができています。猛暑による温度上昇は、容器の熱伝導率の低さと庫内の気化熱を利用して防ぐしか案がないため、そういった意味でも水分管理が大切です。保冷剤で冷やす方法もありますが、毎日のことなので朝晩の霧吹きで大丈夫です。底が少量の水で浸っているような状態が、水冷式クーラーの役割をしており、ちょうど良い環境を生み出します。ただし、高温の日が続き水分が過剰な場合、箱内がサウナのようになります。蒸れには大変弱い生き物ですので、朝蓋を開けて、地表にミミズが伸びている状態であれば、その日の日中は蓋を開けたままにしておき、湿度を調整しましょう。しばらくすると排泄物などで下から硬くなるため、タイミングをみて交換しましょう。
与える餌について
ピートモスや乾燥牛糞、腐葉土が餌になります。時間が経つと沈んでいくので、その分を補給しましょう。精米で出る米ぬかを与えることもありますが、生ゴミはお勧めしません。
ウナギ釣りについて
そもそも、ウナギ釣りというと難しいイメージが付きまとうことが多いのではないでしょうか。近年ウナギが食べられなくなるのでは、と噂されるくらいのレア魚です。ですが、実はウナギは近場で手軽に楽しめる釣りでもあるのです。うなぎは上流域から、下流域や河口等、汽水域に多く生息します。釣り場として、海水が混ざる汽水域の障害物周りや、濁りのある場所に日中は生息しています。うなぎは夜行性で、日が落ちると餌を求めて活発に行動します。日中であっても釣れないことはありませんが、釣果を望むのであれば、夜釣りをおすすめします。
ウナギ釣りのシーズン
うなぎは、寒さに弱く冬場では釣れません。特に釣りやすいシーズンは温暖な4~10月です。旬は土用の丑の日で7月末から8月頭と思われがちですが、実は秋に釣れます。特に10月~11月下旬のうなぎは冬眠に向け栄養を蓄えるため、脂の乗りが一番いい時期といえます。釣って美味しく食べるのなら10月あたりをおすすめします。
ドバミミズまとめ
いかかでしたでしょうか?ウナギ釣りとは、難しいイメージがあるかもしれませんが、実は簡単に釣ることができるのです。ミミズを使い、ぜひ高級魚を釣りましょう!