短い怖い話13選!子供にもおすすめのゾクッとする怖い話

短い怖い話は知らないとそれって怖いの?と思う方もいるかもしれません。しかし短いからこその怖さは通常の怖い話に引けを取りません。今回は子供に読み聞かせにもおすすめの短い怖い話11選を紹介します。ちょっと退屈な時にいかがですか?

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小さなころから怪談・都市伝説が好きです。あまりに好きなので、もう知らない怪談がなくなってきたほどです。
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短い怖い話おすすめ13選を紹介!

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この記事では「短い怖い話」をご紹介します。一度聞いただけでは首を傾げてしまうけれど、意味を知るとゾッとする話や、多くを語らないからこそ聞いた人に色々な想像をさせる怖い話が揃っています。

短い怖い話おすすめ13選①

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1つ目は定番の怪談「一つ多い」。耳にしたことがある人も多いかもしれません。もしも、自分たちの知らない内に「何か」に気に入られ、それが着いてきてしまったら…と想像しながら読んでみてください。

一つ多い

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Aさんは仲のいい友人BさんCさんと3人で、地元の古い映画館へホラー映画を観に行きました。3人とも特にホラーが好きという訳でもありませんでしたが、興味本位で「いい話のタネになればいい」位の軽い気持ちでした。しかし実際に映画を観てみると思いの外完成度が高く、すっかり怖くなってしまった3人は無言で映画館をあとにしました。

映画館を出て歩いているとティッシュ配りのお姉さんが、Aさんにティッシュを何個もくれました。3人いたので人数分くれたのかなと思いましたが、よく見るとティッシュは4つありました。「多くもらえてラッキーだったね」と笑って見せましたが、気分は晴れないままでした。

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けれどテンションの低いまま解散するのも嫌だったので、3人はファミレスで食事を取ることにしました。奥のテーブルに通され「もうホラー映画は観ないようにしよう」と話していると、ウエイトレスがテーブルに水を置いていきました。しかしおかしいのです。A子さん達は3人しかいないのに、水はテーブルに4つ置かれていました。

「さっきもティッシュ4つもらったよね…」と誰かが言い、また重い空気になりました。でもそれを掻き消すように「とりあえず注文しようよ」という事になり3人はウエイトレスを呼びました。しかし、注文が終わるとウエイトレスがこんな事を言うのです。「そちらのお客様はよろしかったでしょうか?」

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ウエイトレスは明らかに誰も座っていない空席に向かって質問をしていました。3人が驚きながらも「あの、私達は3人なのですが…」と言うと、今度はウエイトレスが驚いて答えました。「えっ?…4人いらっしゃいますけど…」

昔から、ホラー映画を観たり怪談話をしたり、霊的な物に触れていると本物が寄ってくると言われています。また、怖がっている人はより強く霊を引き付けてしまいますので、この3人のようにいつまでも怖い怖いと思っているとこんな風に気に入られてしまいます。

短い怖い話おすすめ13選②

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こちらはとあるラジオ番組で紹介された都市伝説です。完成度の高さから、色々なところで語られ続けています。好条件なのに安く手に入る家には不穏な話題が付き物ですが、この話にもゾッとするような最後が待っています。

赤いクレヨン

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ある夫婦が、中古で売りに出されていたある一軒家を購入しました。その家は駅にも近く、外装も内観も綺麗でまだ新しいのに、その条件では考えられないほど安かったのです。夫婦は「いい買い物をした」と喜び早速その家で暮らし始めました。しかし、ある日奥さんが家を掃除しているとどこからか「コトッ」と小さな音がしたのです。

音のした方を見ると、廊下の突き当りに赤いクレヨンが一本落ちていました。この家に子供はいませんし、クレヨンを買った事もありません。不思議に思いましたが、その日はとりあえずクレヨンを片付けました。しかし、何日か経つとまた、廊下の突き当りに赤いクレヨンが落ちているのです。その後も同じことが何度も繰り返し起きました。

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さすがにおかしいと思った奥さんは旦那さんに相談しましたが、やはり赤いクレヨンの事など知らないようでした。そうなると、もうこの家に誰かが侵入し、いたずらをしているとしか考えられません。奥さんは家中を調べ、誰かが入ってこれるような構造になっていないか確認して回りました。すると一箇所だけ、違和感のある部分が見つかったのです。

それは件の廊下でした。廊下が隣の部屋の奥行きと比べて明らかに短いのです。そこで、奥さんは壁紙を剥がしてみました。するとそこには異常な数の釘で厳重に打ち付けられた板がありました。奥さんは怖くなり、旦那さんが帰って来てから二人でその板を剝すことにしました。

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板を剥がすと、押入れ位の大きさの小部屋が出てきました。何もないただの部屋でしたが、異様だったのはその部屋の下半分が真っ赤に塗りたくられていた事です。「なんだろう、気味が悪い」と顔を見合わせながらも、特に何もなかった事に若干安心しつつ二人は部屋を出ようとしました。しかしそこで気付いてしまったのです。

壁は塗られていたのではなく、びっしりと文字が書かれていたのだという事に。よく見てみると、そこには子供の字でこう書かれていました。「おとうさんおかあさんごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

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赤いクレヨンが定期的に落ちてくる描写から、閉じ込められていた子供は恐らく生きて部屋を出られなかったのでしょう。どんなに声を上げても聞いてもらえず、衰弱していく中で謝罪の言葉を書き続けた光景を想像すると切ない気持ちにもなる、なんとも後味の悪い話です。

都市伝説についてはこちらの記事もおすすめです

短い怖い話おすすめ13選③

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もしも高層ビルの最上階まで歩いていかなければならないとすると、この5人のように何か気を紛らわせながら何とか登ろうとするでしょう。しかし、それにとらわれすぎていると大事なものを忘れてしまうことに…。

高層ビル

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1999年の大晦日、ある5人の大学生がシンガポールへ旅行に行きました。シンガポールには100階建てのホテルがあり、5人はその最上階である100階に泊まれる事になりました。5人はチェックインを済ませ、早速遊びに行くため外へ出ようとしました。

すると、フロントの職員に呼び止められて「今日は2000年問題が起きるかもしれないので12時にホテルの電気は全て消します。なので、12時までには戻ってきてくださいね」と言われました。しかし5人は夜遅くまで遊び呆け、約束の事をすっかり忘れてしまいました。

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ホテルに戻った時には12時を大幅に回っておりホテルは真っ暗になっていました。電気が止められているので、もちろんエレベーターは使えません。当然エアコンも付いていないので、寒くてロビーで夜を明かすことも出来ません。仕方なく5人は100階の部屋を目指して階段を登り始めました。

しかし道のりは遠く、50階まで登ったところで遂に力尽きて座り込んでしまいました。「このまま黙々と登ってても辿り着けない」とその内の1人が言いました。「気分転換に1階上がるごとに交代で怖い話をしよう」そして5人は交代で怖い話をしながら、なんとか99階まで辿り着く事が出来ました。

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やっと部屋に戻れると皆がほっとする中、1人が言いました。「今から俺がする話は本当に怖いぞ。絶対に驚くなよ」。皆は息を呑んで彼の話に耳を傾けました。すると、彼はこう言ったのです。「実はな…部屋の鍵を1階に忘れてきたんだ」

こちらは怪談と思わせておいて笑い話だったというものです。怪談をしていて途中で怖くなってしまった時はこのような笑い話を交えて気分を紛らわせてみるのもおすすめです。最後の最後まで怖い話であるかのように語るのがポイントです。

短い怖い話おすすめ13選④

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こちらは民間伝承を元にした後味の悪い話です。誰でもひとつやふたつ、恋愛の経験があるかと思いますが、もしも知らないところで自分が儀式に使われていたら、と想像しながら読んでみてください。

花嫁人形

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日本のある地方には、男性が未婚のまま亡くなった時に棺へ花嫁を象った人形を一緒に入れる風習がありました。人形には架空の女性の名前を付け、あの世で幸せな結婚生活が送れるようにとの願いを込めて遺体と一緒に燃やします。

しかし、ある男性が女性に振られて自殺してしまった時、家族はその女性の名前を花嫁人形に付けてしまったのです。しかもその女性の写真まで一緒に棺に入れて…。それだけでなく、男性の遺影の横にもその花嫁人形の写真を飾り、裏にはその女性の名前が書いてあるそうです。

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遺族の想いは伝わるものの、その女性からするとゾッとする話です。似たような風習として「ムカサリ絵馬」というものがあります。こちらは架空の人物との結婚生活を絵や写真で描いたものを寺に奉納し、あの世で幸せに暮らせるよう願ったものです。

このムカサリ絵馬については、結婚相手には実在の人物を使用してはいけないとされています。もし実在の人物を使用すれば、その人が死後の世界に連れて行かれてしまうと言われています。死後婚も方法は違えど目的は同じで、この女性にも何か影響が出てしまっているかもしれません。

短い怖い話おすすめ13選⑤

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いつも利用している交通機関。普段は大勢の人が乗っているはずなのにその日に限って自分1人だったとしたら。その時は要注意です。何者かがあなたが1人になるのを待ち構えているのかもしれません。

後ろの子

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D子さんが大学生の時に体験した話です。当時D子さんは自動車教習所に通っており、駅から教習所までは無料の送迎バスを使っていました。彼女はいつも運転席のすぐ後ろの席に座ると決めていて、その日も同じ席を選んで座りました。席はガラガラで、誰も乗っていないように見えました。

けれどふとルームミラーに目をやった時、一番後ろに黒縁眼鏡の女の子が座っていることに気付いたのです。俯いていて顔がよく見えませんでしたが、D子さんと同い年くらいに見えました。その後、D子さんと後ろの彼女だけを乗せてバスは走り出しました。道中、2人乗っているにも関わらず不思議と運転手はD子さんにばかり話し掛けて来ました。

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けれどD子さんは彼女に悪い気がして、適当に返事をしてやり過ごしました。気まずいので後ろの方をなるべく見ないようにしつつ、バスは目的地に到着しました。降りるとき、D子さんはちらりと後部座席を盗み見ました。

すると、そこにいたはずの彼女がいなくなっているのです。バスは途中で止まったりしていなかったので、考えられる事はひとつだけ。最初から女の子などおらず、ずっとD子さんだけだったという事です。

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わざわざD子さんが一人でいる所を狙って現れた事から、彼女に気付いて欲しかったのでしょう。同じくらいの歳の彼女に何か訴えたいことがあったのかもしれません。だからこそ、D子さんも後ろを振り返ってみたりしたのではないでしょうか。

短い怖い話おすすめ13選⑥

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こちらは謎解き要素のある怪談です。最後に解説を付けていますが、まずは短い文章からこの話が隠し持っている事実を予想してみてください。文章をじっくり読んで、セリフなどにも注目してみてください。

雪山

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吹雪の中、食料は尽き、助けが来るかどうかもわからない…。そんな極限状態の中で人間はどのような判断を下すのか。こんな時、あなたならどうするでしょうか。文章を読んで一緒に考えてみてください。

最後の1人はどこに…

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大学の登山サークルに所属している5人の学生が、冬の雪山で吹雪に遭い、行方不明となってしまいました。結局レスキュー隊によって2週間後に救出されましたが、見つかったのは4人だけでした。警察が行方のわからない1人について彼らに事情聴取をすると、ただ1人を除いては「途中ではぐれたのでわからない」としか言いませんでした。

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最後の1人は長い間遭難していたショックからか精神に異常をきたしてしまったようで、会話が出来ずただ「ベタベタベタベタベタ…」と意味のわからない言葉を繰り返しているだけでした。レスキュー隊は何の手がかりもないまま、未だいなくなった1名の捜索を続けています。

解説

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冬の雪山で食糧もないのに、2週間も経ってから4人が生還できたのは奇跡だと思いますが、実はそうではありません。ヒントは最後の1人が話していたベタベタ…という言葉にあります。「ベタベタベタベタ」というのは「タベタ」。つまり残りの1人を4人で食べて生き長らえていたということです。

短い怖い話おすすめ13選⑦

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続けてこちらも謎解きになります。消えてしまった子供たちを探しに山へ入った男性。そこで出会ったものとは、そして男性がとった驚きの行動とは。最後に解説がついていますが、比較的わかりやすい話です。

山小屋

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