年少リングとは?
年少リングとは薬指に指輪をはめたように入れ墨を入れたものをいいます。元の意味は罪人に対して、江戸からの追放を意味する印として使われていました。では、現在のこのタトゥーの意味とはどのようなものなのか見ていきましょう。
少年院に入っていたことの印だった
年少リングとは、以前少年院に入っていた人が入れるタトゥーのことです。年少=少年院でリングは指輪のようにタトゥーを彫ることからつけられました。今ではファッションとしてリングのようなタトゥーを入れる人もいます。
二度と同じ過ちを繰り返さないための決意の印
左手の薬指にタトゥーを自ら入れることは、少年院に入る原因ともなった過ちを二度と繰り返さないという誓いでもありました。そして、結婚した時には結婚指輪でタトゥーを隠すという人が多数います。
他人を威嚇するためにも
指に入れているタトゥーの意味を知っている人から見れば、このタトゥーを入れている人は怖く感じる人もいるでしょう。こういった意味で、自分を強く見せたり他人を威嚇するためにこのタトゥーを入れる人もいます。
義兄弟の契り「鑑別三つ星」
親指の付け根当たりの手の甲に、3つ黒い点がある「鑑別三ツ星」と呼ばれるタトゥーがあります。当初は罪人の証拠に入れられていたものですが、時代が過ぎると刑務所内で仲が良くなった者たちが「義兄弟の契りの証」として入れるようになりました。
年少リングの入れ方
年少リングなどのタトゥーはどのように入れているのでしょうか。基本的にタトゥーは彫り師と呼ばれるプロに掘ってもらうのが主流です。そして条例で18歳以上、18歳でも高校生は入れることができないと決まっています。
入れ方①手彫り
手彫りで行う場合、針を束ねた道具を使うのが主流ですが、年少リングを入れたがるのは未成年が多く彫り師に断られることもあります。安全ピンなどの先に墨汁をつけて皮膚の中に入れていく方法もありますが、この方法だと時間がかかります。