次にアングラーの静止です。ただ体を硬直させるのではなく、ロッドはラインテンションと竿先(ティップ)のベントカーブを一定にする様にバランスを取ることです。そしてフォール、底を取ります。
フォール
餌木をキャスト、又は落として着水させた後、できる限り素早く底を取るために、フリーフォールでロッドを煽りながらラインを手で送り、餌木が底に着くと海面上のラインの出が止まるので見逃さない様にします。
しゃくり
しゃくり(餌木を上に跳ね上げる動作)のコツはリール付近を30~45度くらいの幅で素早く3~4度ほど竿先を上下させます。この時、同時にリールを巻いて糸ふけを出さない様にようにしてロッドを海面と平行にしてステイさせます。この時の竿先は餌木の重みで少し曲がるくらいにしておく。この状態でアタリを待ちます。
ティップランエギングのアタリ
アタリにはいくつか種類がある。1つはしゃくり後の竿先の状態(餌木の重みで少し曲がる)が、波で揺れていたにも関わらずピタッと止まる。2つ目は竿先が引き込まれる様に深く入る。3つ目は曲がっていた竿先が戻ってしまう、他にも上下左右にもぞもぞと動いたりとあるが、基本的に以上の動きでアタリを見分けることができます。
ティップランエギングのコツ
基本的な釣り方は上記のとおりですが、イカの特性や風邪や潮の流れに合わせたいくつかのコツがあります。やり方さえキッチリ押さえておけば難しくありません。ここで基本的なポイントをマスターしておきましょう。
イカの特性にあわせて対処する
シャクリの後に静止させた餌木が水平に引っ張られ、それに興味を示した深水のアオリイカが触った瞬間にアワセを入れ釣り上げるのがティップランエギング。イカのわずかな反応を釣手が竿先(ティップ)の様子から感知し、状況に合わせて餌木を探し出し、しっかりアワセを入れて釣るのがポイントとなるので、釣れた感がかなり大くもなるのです。
ポイントとして、イカが船に気づいて逃げてしまうのを避けるため、なるべく餌木を船から離す必要があります。その為、シンカーを用いてウエイトをコントロールします。特に、潮が動いていない状況の場合は餌木を船から遠ざける必要があり、たった10gの違いであってもポジション自体に大きな変化が出るのでより重要と言えます。
ティップランエギングのタックルを紹介!
沖から深い場所に生息するアオリイカを釣る為に考案されたティップランエギング。ここではそんな釣り方に特化した専用の必需品5点と、その他おすすめタックルの一部を詳しく紹介して行きます。
ティップランエギングのタックル①ロッド
ティップランエギングには専用ロッドがおすすめ
ティップランエギング専用ロッドは通常より全長の短い1.8-2.4mくらいが主流で、他のロッドでは判別できないほど細かなアタリを見分けるので、超高感度でかつより柔らかいロッドがオススメです。
ティップランエギングにおすすめなロッド①メジャークラフト sps−782L
スペック
ティップラン専用エギによる戦略や通常のエギに、5~15gのシンカーをプラスして使用するケースにベストマッチ。300g~1kgくらいのイカの数釣りを楽しみたい方におすすめです。柔軟なティップは、イカの繊細な前アタリをきちんと感知するほどです。2019年2月11日現在の価格は13,700円。