「うさぎパズル」は怖くないホラーゲーム?
「うさぎパズル」という名前のゲームをご存じですか?いかにもかわいらしい名前、明るい色合いのイラストで、対象年齢は小学生かな?と思わせてくれるブラウザゲームです。
けれども実はこの作品、公式でホラーゲームという分類にされています。そう、これは「怖くないホラーゲーム」という謳い文句で知られた、恐怖のパズルゲームなのです。
言いつけさえ守れば怖くないホラーゲームの「うさぎパズル」
サブタイトルに「こわくない」とあるのは決して嘘ではありません。公式から提示される「絶対やらないでね!」という言いつけを守りさえすれば、見た目通り子供にもプレイさせられる安心安全なゲームです。
ですが決まりごとを無視し、自分勝手にプレイしはじめたとたん、ゲームは徐々にその容貌を変化させはじめます。
「うさぎパズル」をプレイする上でのルールとは?
パズルゲームの操作方法はいたってシンプルです。トップ画面の「あそびかた」のページも2種類しかないという明快さ。クリック&ドラッグのみで操作できるので、キーボードがなくてもプレイできます。
一見何ら変哲のない児童向けゲームですが、ストーリーの項目「うさぎを操って(心の)穴を埋めよう」という一文に妙な不穏さが漂っています。
うさぎパズルのルール①うさぎを弾いてボールを穴に落とす
画面内に表示される小さなうさぎのアイコンを、強弱のタイミングと方向を調整しつつ、文字のついたボールにはじき当てます。そしてボールが穴にはまれば見事クリア、次のステージに進みます。
ビリヤードに似ていて、パズルというよりアクション要素が高く、難しいルールがないので空き時間にプレイするのにぴったりです。
うさぎパズルのルール②うさぎを穴に落としたらゲームオーバー
うさぎ自身が穴に落ちるとゲームオーバーです。そんなに難しくないように見えて、ちょっとした操作ミスが起きてしまうのもよくある話。ですがこのゲーム、回数制限が一切なく、すぐにリトライボタンで最初からやり直すことができます。
そうしてプレイしているうちに、画面の端にちらちらボタンが表示されるようになります。
うさぎパズルのルール③「押さないでね」というボタンを押さないこと
表示と非表示を繰り返すそのボタンにはよく見ると「押さないでね」と書かれています。すぐに消えてしまうので最初に気づいた時には何も操作できない人がほとんどです。
ですがプレイを繰り返して目が慣れるにつれて、だんだん「押したらどうなるんだろう?」と誘惑にかられるようになります。そうして言いつけを破り、ボタンを押してしまうと…。
「うさぎパズル」には4つのエンディングがある!その違いとは
このゲームは起こしたアクションによって辿り着くエンディングが変化するマルチエンディング方式になっています。辿り着く結末は4パターン。
ちょっとした行動の変化がその後の展開に大きく影響し、また物語の真相に至れるかどうかの別かれ道になっています。
「押さないでね」ボタンや隠し通路を見つけるとエンディングが変わる
主な分岐点は上記にもあったような「押さないでね」ボタンを押してしまったり、隠された通路の存在を見つけてしまうなど、ゲーム中で定められた物語を逸脱した行動を取ることです。
そう、この作品を作り上げた人間は、うさぎと過ごすあたたかく楽しい世界からプレイヤーが去ってしまうことを望んでいないのです。
怖くないホラーゲームが怖いホラーゲームへと豹変する?
ルールを守り続ければ何一つおそろしい点のないゲームです。ホームページや「あそびかた」の項目に垣間見える、ちょっとした違和感も気にせず過ごすことができるでしょう。
ですが好奇心に負け、プレイヤーが言いつけに背いてしまうと、穏やかな夢の世界の崩壊と、恐怖を目の当たりにすることになるのです。
うさぎパズルのエンディング①ゲームをクリア
まずは「素直に言いつけを守り、もっとも素直にゲームをプレイした」人だけが見ることにできるエンディングパターンです。早くも断言しますが、これが一番幸福な終わり方です。
なお下記の特集にも「正しく終わるべき時に終わらなかったため怖い目を見る」というゲームの紹介があります。
「押さないでね」ボタンを押さず全てのステージをクリアする
このエンディングはシンプルに、点滅する「押さないでね」ボタンに触らないまま全ステージをクリアすると辿り着けます。
「おめでとうございます!(Congratulations!)」の表示と共に、ふかふかのお布団で心地よさそうに眠るキャラクターと、「身も心も休めてね」というメッセージが表示されます。
最後までほのぼのした雰囲気のままのエンディング
ゲームクリア画像で、なぜ急に眠る人が出てくる?うさぎはどこに行った?クリア後の心身休めるようにというメッセージはなんだかおかしくないか?…ほんの少しずつ違和感を感じる点がありますが、でも…それが何だというのでしょう?
言いつけを守る良い子が心配することは何もありません。ゲームはほのぼのした雰囲気のまま終了になります。
うさぎパズルのエンディング②「お迎え」エンディング
さて、ここからはうさぎパズルの世界法則に背いた者に訪れる世界です。このエンディングに至るプレイヤーは、操作説明でもはっきりと「悪いことが起きる」と書かれていたのに、言いつけに背いてしまいます。
そのため、怖くないはずのパズルゲームが変容していく様を見るはめになるのです。
「押さないでね」ボタンを押して放置!ステージが暗くなる
画面にあらわれる「押さないでね」ボタンを押してしまうと、あたたかな色合いだった世界に急激にノイズが走り、暗転します。得体のしれないおぞましさが走りますが、後は一切操作せず放置します。
厳密に言えば、ステージクリアしたり、またはゲームオーバーにならなければ良いので、うっかり動かしてしまっても支障はありません。
画面がスタートに戻る?その後も放置し続ける
少しすると画面が切り替わり、タイトル(はじめる、あそびかたのボタンが出る)画面に戻りますが、タイトルやイラストアイコンが穴だらけになり、うさぎの目つきも異様にリアルな風貌になるなど、禍々しい変貌を遂げています。
これだけでも鳥肌が立ちそうですが、あえてこのまま放置を続け、一定時間経過させるようにしましょう。
スタート画面から外の景色に!辺りを見渡してみる
すると画面が急激に変化し、公園の実写画像に切り替わります。左右を向くなど多少操作することはできますが、公園から抜け出ることはできません。
しばらくはあたりの様子を観察してみましょう。ここで何もアクションを起こさなくても結末は変わりません。
変わり果てた姿のうさぎがお迎えにやって来る
やがて、パズルゲームの中の存在とは似ても似つかない、いびつで穴だらけのうさぎがプレイヤーを「お迎え」にやってきます。その後どこに連れていかれてしまうのか、詳細は不明ですが…。
うさぎの姿を見るに、決して楽しくて素敵な世界でないということだけはわかります。
うさぎパズルのエンディング③「アカズノハコ」エンディング
続いてのエンディングは、プレイヤーが真実に気づき、目覚めてしまうパターンです。そこだけ聞くと素晴らしい結末のようにも思えますが、楽しく朗らかな世界で遊んでいたプレイヤーにとって、現実に気づかされることは悪夢以上に最悪な展開でした。
では、エンディングに至るまでの手順を説明していきましょう。
「押さないでね」ボタンを押した上でゲームを続行
まず「押さないでね」のボタンを見つけ出し、押してしまいます。その上で今度はゲームプレイを続行してください。
つまり上記2種のエンディングであえて避けてきた「言いつけを破る」と「ゲームを進行しない」というステップにあえて踏み込むのです。画面が暗く見づらいですが、結果は重要ではないのでとりあえずうさぎを操作しましょう。
“ゲームクリアする”または“うさぎを穴に落とす”
ここからの条件はゲームのクリア、またはゲームオーバー(うさぎが穴に落ちる)ことなので、闇雲にプレイしても問題ありません。強いていうならゲームオーバーでは少々演出が変化します。
気になる方はリセットを駆使して両方のパターンを確認してみましょう。
うさぎパズルは主人公が見ていた夢だった?天井の画面に
すると突然、画面はCG画面から実写に変化し、まるでサウンドノベルゲームのようなテキストが表示されます。
「甘い幻覚から覚めてしまった」という一文から始まる通り、今まで見ていたのはすべてプレイヤー(主人公)の幻であり、現実の世界では精神病棟に拘束されている状態で目が覚めるという、救いようのない終わり方になっています。
読み進めると違うゲーム「アカズノハコ」のスタート画面に飛ぶ
そのまま読み進めるとまたしても画面は暗転し、「アカズノハコ」という新しいゲームのタイトルが映し出されます。
これはエンディング用のフェイク画面でなく、実際にゲームとしてプレイすることができます。ゲームの内容に関しては後の項目で説明していきましょう。
うさぎパズルのエンディング④「すぐにけせ」エンディング
最後のエンディングは普通にプレイしていればなかなか気づくことのない、いわば隠しステージになります。以前は追加のおまけ要素的な扱いでしたが、今は正式なエンディングの一種と数えられています。
では、この隠しステージを突破するための詳しい手順をお教えしましょう。
「押さないでね」ボタンを押さずにステージ10まで進める
まずはごく普通に(「押さないで」ボタンに触れることもなく)ステージ10までプレイを進めましょう。ステージ10は「P」の字を連想させるような、やや複雑に入り組んだ構図になっています。