雲湖朕鎮の意味は?
雲湖朕鎮は、秦の始皇帝が由来の四字熟語といわれています。この聞いた瞬間固まってしまうような、笑ってしまうような四字熟語はいったいどんな意味や由来を持っているのでしょうか。その意味や由来について解説していきます。
雲湖朕鎮の読み方は「うんこちんちん」その意味は
雲湖朕鎮は漢字を左から順に音読みし「うんこちんちん」と読み、「怒りや興奮で冷静な判断ができない時こそ周囲に目を配れるような心を持つべきである」という意味で使われます。その言葉の響きからはなかなか想像しにくい深い意味のある言葉になっています。
雲湖朕鎮の由来はお付きに怒りを感じたときに生まれた
雲湖朕鎮の由来となった出来事は始皇帝の日常の生活の中から生まれたものでした。ここではどのような出来事が由来となっているのか、そしてその時、始皇帝がどのような言葉を発したのか紹介します。
雲湖朕鎮の由来となった出来事
ある日、始皇帝が湖のほとりで酒宴を楽しんでいました。お付きの者がお酌をしていたのですが始皇帝の衣服に誤ってお酒をこぼすという失態をおかしてしまいました。その時、始皇帝は怒って立ち上がりましたが、すぐに座り直しお付きの者を咎めませんでした。
この時、側にいた臣下の一人に、なぜ怒らず許したのかと聞かれた始皇帝は「湖に映っている雲が湖面でじっと動かずにいるのを見て、怒っている自分が恥ずかしくなった。『朕』(私)は『湖』面に映る『雲』に怒りを『鎮』めてもらったのだよ」と答えました。この始皇帝の言葉から雲湖朕鎮は生まれたのです。
始皇帝と不老長寿・不老不死
始皇帝が不老長寿・不老不死に強い憧れを持っていたことは有名な話です。お抱えの方士・徐福に命じて中国全土のみならず周辺の国々まで薬を探しに行かせたり、水銀を薬として飲んだりしました。不老長寿・不老不死については日本にも数々の伝説があります。興味のある方はこちらをご覧ください。
雲湖朕鎮という四字熟語はガセ?それとも本当?
雲湖朕鎮という四字熟語に関するエピソードは嘘で実際には存在しないという説や加藤茶のギャグが元ネタなどの噂がSNSなどで流れています。雲湖朕鎮のエピソードは嘘で実際には存在しない四字熟語なのでしょうか。それとも本当に秦の始皇帝に由来する言葉なのでしょうか。ここではその真偽について検証していきます。
雲湖朕鎮は広辞苑・Wikipediaに記載なし
雲湖朕鎮という四字熟語が存在するのであれば、広辞苑をはじめとする辞書やWikipediaにも記載されているはずです。ところが実際に調べてみたところ広辞苑をはじめとする辞書にもWikipediaにも記載されていませんでした。
雲湖朕鎮はネットで創作された言葉
漢字や四字熟語の故郷中国にも雲湖朕鎮(うんこちんちん)という四字熟語は存在しません。よく考えられた由来を持つため本当にあると信じている人が大勢いますが、現代になってネットで創作された四字熟語でした。
さて、ネットで流行した偽中国語に「謝謝茄子」がありますが、雲湖朕鎮とは違いもっともらしい意味や由来を持つ四字熟語ではありません。「謝謝茄子」に興味を持った方はこちらをご覧ください。
雲湖朕鎮はネット創作の面白言葉でも意味は深い!
結局、雲湖朕鎮はネット創作の面白言葉でしたがその意味は聞けば聞くほど深いものがあります。ストレスなどの影響でキレやすくなっている現代人ですが、今こそ「怒りや興奮で冷静な判断ができない時こそ周囲に目を配れるような心を持つ」という意味を持つこの言葉を実践すべきでしょう。
短気は損気
短気は損気ということばがあるように怒りにまかせて冷静さを失い感情的になってしまうと思わぬトラブルを招いたり、後になって後悔したり、周囲の評価が低下したりと結局は自分が損をしてしまいます。イライラしたり、カッとなったりしたときは雲湖朕鎮を実践し冷静さを保ちましょう。
冷静になる方法
イライラしたり、カッとなったりしたときに冷静になる方法には、①相手に理由を質問することで事態を落ち着かせる②すぐに行動に移さず一呼吸置いて待つ③いったん自分の立場を離れて状況を広い視野から見てみるなどがあります。どの方法が効果的かは人それぞれだと思いますが良かったら試してみてください。
雲湖朕鎮の元ネタは加藤茶の一発ギャグ?
雲湖朕鎮つまり「うんこちんちん」の元ネタは加藤茶の一発ギャグという説があります。このギャグには特に意味はなく子どもが喜びそうな言葉をつなげただけですが、これが後に「雲湖朕鎮」という四字熟語となって始皇帝のエピソードとともに世の中に出回ることになったのです。
元ネタといわれる加藤茶の動画
こちらが元ネタといわれる加藤茶のギャグです。加藤茶といえばザ・ドリフターズのメンバーでしたが、ザ・ドリフターズの代表的なテレビ番組「8時だよ!全員集合」で披露されたこのギャグは特に子どもたちの間で大流行しました。加藤茶は「加トちゃんペッ」や「ちょっとだけよ」などのギャグを次々と繰り出しお茶の間の人気者でした。
当時、問題となった曰く付きのギャグ
子どもたちの間で大流行した「うんこちんちん」のギャグですが下品だとの理由で親たちから猛反発にあい、PTAでも大問題となりました。PTAの全国団体である日本PTA全国協議会が実施している「子どもに見せたくない番組」アンケートでは、「8時だよ!全員集合」が長い間1位にランキングされていました。
雲湖朕鎮(うんこちんちん)と漫画・アニメ
前述の「8時だよ!全員集合」のようなテレビのコメディ番組とともに、漫画やアニメも子どもたちに下ネタを流行らせる大きなファクターの一つとなっています。ここでは、「うんこ」や「ちんちん」にちなんだ下ネタギャグ満載の漫画・アニメを紹介します。
下ネタギャグ満載の漫画・アニメ①:クレヨンしんちゃん
クレヨンしんちゃんは、埼玉県春日部市を舞台に嵐を呼ぶ幼稚園児野原しんのすけとその家族や先生、友達など周囲の人物が引き起こすドタバタ劇を描いた作品です。この作品では能天気でマイペースな幼稚園児しんのすけが「ゾウさん」や「ケツだけ星人」などの下ネタギャグを次々に繰り出し親や先生たちを困らせるシーンが数多く描かれています。