UMAとは?
UMAと聞いて真っ先に思い浮かべるものは、UMAの代表格とされているツチノコや、世界的にも有名なネッシーなどと思われます。他にもUMAと呼ばれる生物は地球上にたくさんいます。そもそもUMAとは一体何なのでしょうか。
未確認生物の総称
未確認生物とは、国や地域の言い伝えや、噂、または目撃情報などで実在を主張されているものの、生物学的には証明されていない生物のことです。この未確認生物のことを、UMA(ユーマ)と呼んでいます。
オカルト的な要素が強い
河童や天狗など妖怪と呼ばれている生物や、小説などのために創作されたドラゴンや悪魔など伝説上の生物も含まれており、UMAの定義は広く、オカルト的な要素が強いと言えます。ただし、100%いないとも言い切れないのがUMAという存在なのです。
UMAは和製英語
和製英語とは、日本で作られた英語風に聞こえる日本語のことです。海外の人とオカルトの話題をしたくて「UMA(ユーマ)」と言っても通じません。国によって、未確認生物の呼び方が違うようです。
UMAと呼ぶのは日本だけ
UMA(ユーマ)という言葉を耳にしたところでは英語のように聞こえてしまいますが、「Unidentified Mysterious Animal」の頭文字をとった略語で、日本人が造った言葉です。
英語ではCryptid(クリプティッド)
Cryptidの日本語訳が未確認生物。米国映画『ディセントX』(2006年日本ではDVD発売のみ)の原題になっていました。このCryptid(クリプティッド)を研究する学問はCryptozoology(隠棲動物学)と呼ばれます。
UMAと認定される条件
UMAと呼ばれる生物は、世界各地でたくさんいます。そのUMAたちは、なぜUMAにカテゴリーされたのでしょうか。国を問わず海外のUMAも含めて見てみると、大きく分けて2つのケースがありますのでご紹介します。
昔話に登場する妖怪のケース
日本では昔話などでよく登場する鬼や天狗などの妖怪や、海外でもフランケンシュタインや狼男など古い伝記で登場するものが今の時代でもUMAとして語り継がれています。過去の逸話から創作されたUMAも、こちらのケースと言えます。
異形の生物が目撃されるケース
見た目はゴリラに似ていますが、直立二足歩行するという特徴から「猿人やギガントピテクスの生き残り」などの説が挙げられている雪男やビッグフットも、異形の生物としてUMAにされています。ビッグフットは近年でも目撃され、2018年9月にミシガン州北部にあるキャンプ場で撮影した写真がネットに公開され話題を呼びました。
実在する可能性が高いUMA
鮮明な映像が少なく、捕獲にも至っていないので、実在するという証明が出来ないUMA。ただしその中でも、過去の目撃例や科学的に調査して、実在する可能性が非常に高いとされるUMAを紹介します。
イエティ
イエティとは、ヒマラヤ山脈に住むといわれているUMAです。全身が毛に覆われ、直立歩行するとされています。現地では「噂をするとやってくる」と恐れられています。2011年にロシアで開催された会議で、「イエティの存在する可能性は95%」と決定されており、UMAの中でも実在する可能性が非常に高いです。
キャディ
キャディとは、カナダ沖合に生息し、爬虫類と哺乳類の進化の間にあると見られている海のUMAです。馬に似た頭部で、蛇のような細長い胴体をもちます。過去には、キャディと思われる死骸が発見されています。1992年に生物学者ポール・レブロンド博士がキャディについての論文を執筆して、現在も生息している可能性が高いと言われています。
日本独自のUMA
UMAの中には、もちろん日本でしか目撃例がないものがあります。生物学的に存在するとされるお馴染みの動物でも、日本しか生息していない動物はいますので、UMAでも同じことが言えるのです。
河童
相撲に負けたら川に引きずり込まれるなどの悪事をするという言い伝えがある河童。数多くの日本の古典的な絵画や古書に登場し、日本各地で伝承され続けています。鬼や天狗と同じく、日本で有名な妖怪の代表格とされています。今も尚、河童のミイラを保管している神社が存在し、近代の昭和・平成でも、足跡の発見や目撃例があります。
ツチノコ
古くは縄文時代の石器でツチノコに酷似するものが発見されており、非常に歴史のあるUMAです。1970年代には、テレビや漫画で取り上げられ、全国でツチノコブームが巻き起こりました。昔から目撃談も多いですが、未だに存在は確定していません。
世界の有名なUMA
特定の地域でしか目撃されていないにも関わらず、世界的に有名なUMAがいます。見た目のインパクトや、目撃例の多さにより実在する可能性が高いとされ、爆発的に存在が広まったとされています。UMAに興味がない方でも、必ず一度は耳にしたことがあるではないでしょうか。
ネッシー
1933年にイギリス、スコットランドのネス湖で目撃され写真や映像が世界に広まり、現在でも20世紀最大級のミステリーとして語り継がれている、ネス湖の怪獣ことネッシーです。ミステリアスなネッシーの姿を求めて、世界各地からネス湖に人が集まり、現在でもネス湖の観光ツアーが用意されている人気ぶりです。