見ると幸せになれる?ケサランパサランの伝説とその正体に迫る!

「ケサランパサラン」は、見ると幸せになるという伝説があり、ふわふわした不思議な存在感で人々を惹きつけています。しかし、いまだに実態は不明で謎が多い存在です。ここでは、ケサランパサランの生態や実物が見られるという場所等を紹介していきます。

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年齢的にはいい大人になりましたが、ワクワクすることを突き詰める少年のような心は失っていません。私の執筆した記事で、皆様にもワクワクしていただけると幸いです。
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ケサランパサランとは?

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ミステリアスな生物、ケサランパサラン。初めて耳にする人にとっては、姿かたちを、名前からは全く想像出来ないかと思われます。この記事を閲覧している方の中には、ケサランパサランを見たことがある、あるいは捕まえたことがある人がいるかもしれませんが、改めてケサランパサランの特徴を説明します。

ふわふわした白い物体

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ケサランパサランの見た目は、タンポポの綿毛のようにフワフワした形状の白い毛玉だと言われています。色は、基本的には真っ白で、大きさは個体にもよりますが、発見されるもののほとんどは直径5~10㎝くらいで、風に乗って空中をプカプカ飛んで移動します。

UMAとして扱われることも

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ケサランパサランの正体について様々な説がありますが、実態は未だに明らかになっていません。基本的に知られているケサランパサランの伝説は、幸せをもたらすというものですが、一体一体が妖力を持っているとも言われており、UMA(未確認生物)として扱われることもあります。

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ケサランパサランの由来は?

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なぜケサランパサランという名称なのでしょうか。名前の由来につきましても、複数の説があり明らかではありません。しかし、聞いて名の通り日本語ではなく外国の言葉が由来になっている説が有力です。

スペイン語の「ケセラセラ」

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「ケセラセラ」 (que sera, sera) はスペイン語で「なるようになる」の意味です。スペイン語「ケセラセラ」が、今回ご紹介するケサランパサランの名称の由来になっている説があります。前向きな意味を持つ「ケセラセラ」は会社やお店、音楽のタイトルにも使われています。

袈裟羅・婆裟羅」(けさら・ばさら)という梵語

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梵語とは、古代インドで伝承した言葉です。この梵語に出てくる「袈裟羅・婆裟羅 けさら・ばさら」に語感が似ていることから、梵語がケサランパサランの名称の由来ではないかという説もあります。「袈裟」=法衣の袈裟「婆裟羅」=自由奔放な様子という意味を持ちます。

ケサランパサランの別名は?

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ケサランパサランは、日本以外でも同じような特徴を持つ生物が発見されています。もちろん、ケサランパサランという名称ではなく、その国によって呼び名が違います。西洋では次の二通り、呼び名があります。

ゴッサマー

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ゴッサマー(gossame)日本語で「クモの糸」と訳します。他にも、「流れ糸」や「繊細なもの」という意味もあります。空中を浮遊することがあるクモの糸は、ケサランパサランの特徴と一致するものがあります。

エンゼル・ヘア

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エンゼル・ヘア(angel hair)日本語訳で「天使の髪」です。ケサランパサランの真っ白で美しい様子から、そのように呼ばれています。西洋では、エンゼル・ヘア、ゴッサマーと言うようにケサランパサランの外見に基づいた名称が付けられています。

ケサランパサランにまつわる伝説

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見た目だけで判断すると、ただの植物に近い毛玉のかたまりに思えるかもしれません。しかし、ケサランパサランという生物がこれほどまでに有名になっている理由は、誰もが信じたくなる特別な伝説があります。

持ち主に幸せをもたらす?

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ケサランパサランを捕まえると、持ち主が幸せになるという伝説があります。もちろん生物として飼育することになるので容器には呼吸をするための通気口がないといけません。ケサランパサランを捕まえて、大切に育てなければ幸せを呼び込むことが出来ません。

持っていることを知られてはいけない?

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幸せが続く条件として、持っていることを人に知られてはいけないという説があります。そのため、ケサランパサランを持っている家は、密かに代々受け継いでいるので表沙汰になることが少ないようです。持っていることをネット上で公開したら、効果が無くなってしまうかもしれません。

ケサランパサランの歴史

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果たして、ケサランパサランという存在が人間に周知されたのはいつ頃なのでしょうか。現状では、国内ではもちろんのこと、海外でも存在が知られています。その経緯となるケサランパサランの歴史を深堀りしていきます。

1970年代後半に広く知られる

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国内では、東北地方の一部地域で伝承されたケサランパサランですが、1970年代後半に朝日新聞の地域版が記事にしたことで、他メディアも取り上げて全国的に認知度が高まり、一大ブームが起こりました。未確認生物の代表格であるツチノコも同じく1970年代にブームになったので、正体不明の生物が国民的に注目を浴びた時代とも言えます。

江戸時代から存在?

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ケサランパサランの歴史を遡ると意外にも古く、江戸時代には既に存在が知られていました。江戸時代に出版された百科事典「和漢三才図会」には鮓荅(へいさらばさら、へいさらばさる)というものが紹介されています。蒙古人(モンゴル人)はこれを使って雨ごいをしていたという記述があります。

ケサランパサランの特性と育て方

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ケサランパサランが主に生息してるとされる場所、捕まえた後はどのように飼育しているのか、次の項目でご紹介させていただきます。諸説はありますが、ケサランパサランの情報として、有名なものとなっております。

ビワの木の近くで目撃されることが多い

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ケサランパサランとビワの木の関係性は明らかになっていませんが、ビワの木の近くの目撃例が多いです。もちろん、ビワの木周辺以外で目撃されることもあり、特定の場所でしか見られないわけではありませんが、ケサランパサランを探す時は、ビワの木の近くを探索してみるといいかもしれません。

桐の箱の中でおしろいを与えて飼育する

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おしろい(白粉)とは、肌を白く見せるために女性が肌に塗るパウダー状のものです。現代で言うところのファンデーションです。おしろいは、カオリン、タルク、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、コーンスターチ、デンプンなどを粉末状にして混合したものです。この成分を好むケサランパサランは、おしろいを与えると増殖するという説があります。

ケサランパサランの正体を検証

未確認生物としても扱われるケサランパサランの正体は、様々な説があり、どの説も立証はされていません。しかし、今後、ケサランパサランを調査研究が進むことで、どれかの説に当てはまるかもしれません。中でも、有力な説をご紹介します。

動物の毛玉説

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ワシやタカなどの猛禽類は、肉食ですので小動物を食べます。小動物を食べた後、消化出来なかった毛を体内でまとめて吐き出します。この吐き出した毛玉が、空中を浮遊して、ケサランパサランとして発見されたという説があります。しかし、白くて丸い綺麗な毛玉になることは珍しいようです。

植物の花の冠毛説

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冠毛(かんもう)とは、 タンポポやアザミなどの植物の上端に生じる毛状の突起のことです。風を受けて飛んで、種子を散布する役割があります。この冠毛が、いくつか固まって丸くなったものがケサランパサランの正体ではないかという説があります。

鉱物説

フワフワの白いうさぎの毛のような形状から、別名「ラビッドテール」と呼ばれているオーケン石という鉱物があります。通常の鉱物に見られる固そうな外観ではなく、柔らかい綿のような外観です。ただし鉱物ですので空中を浮遊することはなく、少し疑わしい説と言えるでしょう。

昆虫説

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雪が舞っているように見える外観から、別名「雪虫」と呼ばれるアブラムシの一種、ワタムシがケサランパサランの正体ではないかという説があります。晩秋の季節に大量に発生して、雪の降る前の風物詩として知られています。空中を飛び交う白色の見た目はケサランパサランに近いですが、サイズはかなり小さいため、この説も可能性は低いでしょう。

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