ウクライナ21とは?
この名称事態はネットを行っている人であれば耳にしたことがあるかもしれません。これはとある記録映像の一つなのですが、その内容の残酷さや事件性からネット上では見てはならないものとして非常に恐れられているコンテンツの一つとなっています。
ここではこれについて、一体どのようなものなのかについてその内容を説明していきます。しかし内容がとてもショッキングなものなので、その点には留意したうえでこの記事を読むことをお願いいたします。
ウクライナ21とは、殺人動画
これがそもそも何なのかという事ですが、これはとある若者たちが起こした殺人事件を記録した映像になっています。一時期ネット上にそのままの状態で存在していたことからネットユーザーを中心に広く知られるようになりました。そのあまりにも残酷な場面を修正をせずに映しているという点から常軌を逸した映像であることが分かります。
また、この名称についてですが、これは日本国内でこの映像に付けられたものです。ネットで検索をすれば簡単に情報が見つかるということでも知られており、ネットでは有名な検索をしてはいけない用語として広く知られています。
別名「3guys 1hummer」とも
前述したようにこの映像の名前は日本で名づけられたものであり、海外では見出しにあるような別の名称で知られています。なぜこの名称になっているのかと言うと、海外での検索エンジンでは日本よりも映像のカットが行われていないものがあり、その中にあるシーンからこの名称がつけられる原因になったと言われています。
結論から言うとこの名称になった理由はこの映像の中で犯人が用いていた凶器がハンマーであったこと、そして3人だったことが挙げられ、英語で直訳した結果、この名称になったのだと考えられます。いずれにしてもこの事件はネットのアングラな界隈では知らないものはいないほどの事件である事は事実のようです。
ウクライナ21の「21」は被害者の数…
では日本で知られているこの残虐な映像の名称の中で、ウクライナが事件が起きた現場である事は分かるのですが、では21とはどのような意味を持っているのかとういうと、なんとこれは殺されてしまった数なのです。
さらにこの事件の中で更に恐怖を感じるこの数字はあくまでも死亡した数であり、このほかにも負傷したという意味でまだ犠牲者が存在するという点です。どれだけの被害者がいたのか、完全な数字は判明していない点からも非常に恐怖を感じてしまう映像であることがこれだけでも推察できます。
ウクライナ21殺人事件の概要まとめ
ここまでこの映像について、簡単にではありますがなぜこのような名称になったのか、どういった映像が記録されていたのかといった点を紹介しました。ではここからはその内容や犯人たちについての詳細をまとめていきます。こちらもショッキングな事件の内容ですので、気を付けてください。
ウクライナ21概要①第一の被害者は33歳女性
この非常に残忍な殺人事件に最初に巻き込まれたのは30代の地元に住む女性でした。女性は当日の2007年に地元の友人と二人でお茶を飲みながら話をした後に家に帰る為に道を歩いていたところを襲われたと言われています。
そして深夜を迎えても一向に家に帰ってこない娘を心配した母親が早朝に地元近辺を捜索したところ、死んだ姿で発見されました。遺体の発見された時間は午前5時ごろとされています。体にはハンマーなどで体を打ち付けられた跡が数多くあり、特に頭は深く傷ついていたようです。
そしてこの映像のタイトルに21とあるように、これからとてつもない頻度で増えていくことになります。次から2番目に犠牲となったとされる男性についての詳細とそこから見える犯人たちの心理について見ていきます。
ウクライナ21概要②捜査機関の目の前での犯行
そして最初の女性の死体の近くにあった公園のベンチの傍に新たな遺体が発見されることとなりました。被害者は30代の男性で、こちらもこの近辺に住む一般人でした。こちらの死体も人間の原型をしていないほどに鈍器で叩き潰された姿でした。
そしてこの死体の殺害方法が酷似している点や凶器が同じであることから同じ人物による犯行であることが判明しました。また、この死体のあった場所の近くには捜査の行われる機関のすぐ近くであったことから、こういった機関に対する煽りの目的も含めた犯行ではないかとも推察されました。
ウクライナ21概要③続く犯行で快楽目的であることが明らかに
そしてこの後も殺人事件は続き、少し時間をおいて7月に2名の遺体が新たに発見されました。こちらも最初と同じ方法でハンマーなどで叩き潰される形だったようです。そしてこの発見から、犯人たちのある心理が分かるようになってきました。
それは全ての殺人の中で唯一携帯が盗まれたものの、それ以外に盗まれたものはない事からこの犯人たちはあくまでも誰かを快楽の為だけに殺害することが目的だという事が分かりました。これだけでも犯人の残酷さが伝わってきます。
そして今回の犯行の中で盗まれた物品が、この事件の解決に大きく関係してきます。というのも犯人たちはこれを売却してお金に変えようとしたためです。情報の特定が行いやすい電話類を金の為だけに売ろうとするという点は、まだ彼らが未成年だと感じられる唯一の点のように推察されます。
ウクライナ21概要④マスコミが「ドニプロペトロウシクの狂人」と報道
こうして次々に数が増え、数日後には元軍人の男性や夜勤で警備についていた男性、そして子供を育てる母親までもがこれまでと同様に残忍な方法で殺害されました。ここまでで犠牲者は5名にのぼり、犯人の目星はこの段階では付かないという状況になってしまっていました。
さらに報道機関による事件の発表によって地元では知らないものはいない事件になっていきました。この事件はその概要があまりにも凄惨であるために詳しく書かれることはありませんでしたが、この報道によって町の雰囲気はどす黒いものに包まれていきました。
ウクライナ21概要⑤白昼堂々と行われた犯行
次に起きた事件は、なんと昼間という大胆な時間帯に引き起こされました。狙われたのは少年2人で、これまで起きたものとは別の場所に住んでいました。この少年2人が釣りに行くために自転車で池に向かっている際に誰かにいきなり殴られたのだそうです。
少年の一人はこの際に倒されてしまうものの、すぐに立て直す事ができました。しかしもう一人の少年は倒された衝撃で意識を失ってしまいます。その後自転車で逃げる少年を殴ってきた人物たちが車で追跡してきたものの、少年は何とか逃げ切ることに成功したようです。
逃げ切った後、少年は意識を失ってしまった少年の元へ向かうのですが、少年は倒れた際に当たりどころが悪く酷く流血していたもののまだ生きていました、しかし周りに助けを求めるものの無視され続け、その結果少年は死んでしまいました。
ウクライナ21概要⑥オートバイの男性が襲われる(後に動画流出)
そして少年の死後数日もたたないうちに新たな犠牲者が出てしまうこととになります。殺されたのは40代後半の男性で、バイクで出かけた際に行方が分からなくなってしまいました。そしてその後に死んだ姿で見つかり、その体は酷い状態だったそうです。
そしてこの殺人から、この事件は一気に動き出すこととなります。この男性が痛めつけられ、殺されるまでの一部始終が犯人たちによって映像として記録され、ネット上に流出されることとなったのです。これが先ほど紹介した凄惨なスナッフフィルムとして現在まで知られることとなる記録映像だったのです。
ウクライナ21概要⑦雑木林でスクーターに乗った人が殺害
そしてこの最悪の記録映像の犠牲者の死体の発見からわずか2日後に、今度は雑木林を抜けようとスクーターで走行していた女性が2人組の犯人に殴られた勢いで転がされ、そのまま女性が鈍器を用いて複数回殴り続けて殺されてしまうという事件が発生してしまいました。
この殺人事件に関しては近隣の住民たち複数名がその現場を見ていたようで、その中に犯人を捕まえようとした方もいたそうです。他にも事件の場所の近くにいた子供も犯人の姿を見ており、彼らの証言は犯人たちを見つけ出す大きな手掛かりとなりました。
ウクライナ21概要⑧似顔絵も捜査の手がかりに
こうして数々の殺人事件が引き起こされてきましたが、その中で犯人の魔の手から奇跡的に生還した者や先ほどの事件の中で、警察は犯人とされる男性達の似顔絵を作成する事になり、これも犯人の逮捕に大きく貢献することとなります。
こうして少しづつですが犯人たちを追い詰め始める警察各所ですが、依然として犯人は捕まっていませんでした。しかしこの似顔絵を事件の起きた町の店に配り、さらに犯人たちが唯一盗んでいる物のリストを配ることで事件は一気に好転することとなったのです。
ウクライナ21概要⑨被害者から奪って転売していた携帯から犯人逮捕
こうして街をどす黒い雰囲気で埋め尽くした狂気しか感じられない連続殺人事件でしたが、この事件もついに犯人たちが逮捕されることとなります。その決め手となったのが、彼らが盗んでいた携帯でした。前述したように彼らは金の為にこれを売却し、それによって情報がばれたのです。
さらにこの逮捕には目撃した人たちの話を元に作られた似顔絵た盗目れた物のリストも大いに貢献しました。これを街の人たちに配ることによって携帯を売却した際に顔と携帯の情報が一致し、特定をするに至ったのです。こうして数多くの犠牲者を出したこの事件の元凶を遂に捕まえるに至ったのです。
世界の猟奇的な連続殺人事件についてもっと知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。
ウクライナ21殺人事件に下った判決内容
ここまでこの事件についての内容をまとめていきましたが、これを見るだけでも今回の事件がどれだけ恐ろしいものだったか分かるかと思います。ではここからは逮捕された今回の事件の犯人たちが、最終的にどのような宣告を裁判所から言い渡されたのかについて見ていきます。
少年1人は無罪を主張!
今回の事件によって逮捕された少年たち3人ですが、彼らはこれまでの殺人に関する容疑とこの事件以前に行っていたとされる盗みに関しての疑い、そして彼らが学生だった頃に行っていたとされる動物に対しての暴行の疑いなどで裁判にかけられることとなりました。
犯人たちのうち、2名はその犯罪について認めたものの、残る一人は犯罪は行っていないと否認を続け、自分は無実であると主張をするようになります。さらにこの少年は担当する事となった弁護士がまだ実績がないことに不満を持ち、有名な弁護士である自分の父親を担当に指名しており、この点は非難を受けることとなりました。
判決は2人に終身刑、1人は懲役刑
こうして始まった裁判ですが、少年の弁護士側は犯人は別にいて彼らは犯人ではない、また精神が喪失しており裁判にかけられるような状態であるとして無罪だと主張します。さらに担当となった少年の父親の弁護士は他の少年に罪をかぶせて息子の罪を軽くさせようと画策したりもしていました。
そしてこうした裁判が続いた結果、少年のうち二人に対して終身刑の宣告をしました。死刑なのではないのかといった非難もありましたが、この国ではこの制度自体が存在しておらず、この国の法律の中で最も重い刑罰が終身刑だったのです。
そして残る一人の少年は直接的に殺人を行っておらず映像の記録しか行っていなかったこと、犯した犯罪が盗みや逃走の為の自動車の用意といった犯罪の加担といった比較的軽い刑罰に当たるものだったことから、9年の服役による刑罰が宣告されました。
控訴するも判決は変わらず
この裁判での判決の後、殺人を犯した2人の少年たちはこの結果に対して不満を持ち、最高裁判所へ控訴の請求を行いました。しかし裁判所はこの宣告は公正だとしてこの申し出を受け入れずに行われることはなく、この裁判は終わりを迎えることとなりました。
そしてこの裁判についての街の人たちがどのように思っているのかについてですが、ほぼ半数が少年たちに対して死刑を望んでると答えていました。そしてそれ以外はこの裁判の結果は正しい判断だったと答え、この事件がどれだけ凄惨なものだったのかがうかがえる結果となりました。
ウクライナ21の少年たちの生い立ちは?
ここまでこの事件について、捕まった犯人の少年たちがその後の裁判の中でどのような判決だったのかについて見ていきましたが、ではここからはこの少年たちが一体どのような人生を歩み、このような事件に至ったのでしょうか。彼らの経歴について、見ていきたいと思います。
裕福な家庭で育った3人
凄惨な事件の犯人として逮捕された少年たちですが、彼らは全員お金持ちの家系の中で育ちました。3人のうち2人は前述したように国内では非常に有名な弁護士を父親に持っており、そしてもう一人は町の検察官として有名な人物だったようです。
彼らは全員が幼い頃から一緒だったわけではないようで、最初は少年のうち2人が友人として付き合っていたようです。そして3人のうち一人がこの町に引っ越してきたことから3人の交友関係は始まったようです。しかしながらここから優等生だった2人の素行は悪くなっていきました。
そしてこの事件の中で殺人を主導していたとされる少年の担任だった先生によると、あまり表に出てくるような性格ではなかったようですが、暴力を振るったり問題を起こすのはいつも彼だったと話しています。この頃から異常性の片鱗は垣間見えていたのかもしれません。
それぞれが抱えるコンプレックス
そして彼ら3人には事件を超すまでの経歴について事件の関係性を探るうえで注目しておかなければならない点として抱えていたコンプレックスがあります。3人のうち2人は高いところに対しての恐怖心といじめられることに対しての恐怖心を抱えながら生活をしていました。
そしてもう一人の少年はとりわけ血液に対しての恐怖心とやけどに関しての恐怖を抱える少年でした。これが事件の中で少年が殺人に直接かかわることが出来なかった理由の一つであると言われており、これによって少年は今回紹介する映像の撮影係を行うこととなりました。
シュプルンヤクが誘った残虐な克服法
そして彼らはこのコンプレックスを克服するために動物を殺すという異常な方法を取りました。この方法の為に彼らの故郷の森や林などで動物を見つけては捕獲し、逆さに吊り上げて刃物などを用いてずたずたに引き裂き、臓物を引き出すといった行為を繰り返していました。
そしてその行為を写真に撮影するなどしており、この時点で恐怖心の克服というよりも自身の欲求を満たすために動物の殺害を行っている節があります。そして異常殺人者の経歴にはこの動物の惨殺の事例が世界中で報告されており、これは日本でも報告されています。
17歳の時には警察沙汰も!?
こうして自分たちの恐怖心を振り払うという名目で異常な行動を繰り返していった今回の事件の犯人である少年たちですが、その行動は動物の惨殺だけではなく、とうとう実際に犯罪行為を行うまでになりました。その発端は、3人の少年たちの中で最も問題視されていた少年が原因でした。
少年が17歳の時、少年が街の別の少年たちに暴力を働き、その後彼らの乗っていた自転車を盗んで友人だった少年に売るといった事件が発生しました。これによって少年2人は捕まってしまいますが、当時まだ成人していなかったという理由から実刑を食らうという事はありませんでした。
積み重ねていく犯罪行為
学校を卒業した後、少年の一人は研究に従事し、夜間は警備員として働くなどしており、もう一人の少年は表向きは就職していませんでしたが実際には許可を得ていないタクシーで金銭を稼ぐなどしていました。しかし彼らはこの後も犯罪行為を続けていくこととなります。
この少年二人はタクシーに乗ってきた客をターゲットにして盗みを働くようになりました。こうして犯罪を当たり前のように犯罪を行うようになってきた少年たちはこの後、もう一人残っていた少年も誘い込み、今回の記録映像につながる殺人事件を起こすようになるのです。
ウクライナ21の少年たちの犯行動機は?
ここまで少年たちの経歴について見ていきましたが、動物の惨殺の時点で彼らの中には異常な何かが潜んでいたことがうかがい知れます。ではここからはなぜこの少年たちがこの最悪の記録映像を撮影したのか、この犯罪についての動機について彼らの前述した経歴と絡めて見ていきたいと思います。
病的な自己肯定の発露
なぜ少年たちがこの行為を行ったのという点についてですが、ほとんどの場合こういった行為の中には経歴の中で酷い家庭環境だったという場合などが含まれるのですが、彼ら3人は全員そういった境遇は存在せず、家族からしっかりとした愛情を受け取り、この点では今回の殺人事件に起因する動機は存在しないように推察されます。
そして考察される動機の中の一つに、異常なまでの自己肯定を求めた結果と言うものがあります。実際に少年のうち二人はいじめられる恐怖などから抑圧されていた状況であり、その中で認められたいという思いがこの行為に至らせたという推察です。
実際にこの連続で起きた殺人事件の中で直接手を下したのはいじめられていた少年二人であり、そうではなかった少年は血液に対しての恐怖心もあったとは思いますが殺人は行っていません。この事からも動機としては彼らのこれまでの経歴が関係している可能性は高いと推察されます。
明確な動機は無かった?
そもそもこの事件に関して、動機と言う物は存在しなかったとも考えられています。強いてあげるならば少年時代から動物の殺害に始まり、盗みといった犯罪行為を続けていくうちにその行為事態が当たり前のものだと認識するようになってしまい、より過激なものを求めた結果とも考えられているようです。
そして友人が誘ってきたから断り切れないという学校などではよく聞くこういった考えから軽い気持ちで今回の殺人を行ったのではないかと推察されます。引くことが出来ない状況に陥ったということです。そして快楽を求めてより過激な殺人を行うようになったという事です。