クエの磯釣りの場合、ナイロンも70号~80号のサイズを使用し、ワイヤーも32号あたりを使用します。なかなか普段使用しないサイズだと思いますが、クエを釣る時は揃えておきましょう。ワイヤーには、クエのアタリを感じたら、一気に引き上げるための力強さが必要です。
竿受けも岩に打ち付ける特殊なものを用意しましょう
岩に打ち付けて固定するタイプのものです。ハンマーを持参しておいて、竿受けをしっかりと岩に固定して、重たいクエのかかった竿をしっかりと両手でキャッチしましょう。力の強いクエに海に引っ張られないようしっかりとした準備が必要になります。
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クエ釣りのタックルについて②沖釣りの場合
泳がせ釣り専用やクエ釣り用の竿を使います
沖釣りの場合は、泳がせ釣り専用の竿かクエ釣り用の竿を使います。持ち手やリール部分は太くて頑丈ですが、竿の先は食いこみがよくクエの重み全体を受け止めてくれる竿が理想です。沖釣りの場合は竿が長すぎてもよくないですので、2.5ⅿ以内の物が好ましいです。
大型電動リールを使います
船では電源が確保できるため、大型の電動リールが使用できます。電動の物を使わない場合は、大型両軸リールもあります。磯釣りと同様、強力な引きに対応できるものを選びます。セットするハリスはナイロンの60号~80号を選びましょう。磯釣りより大型の物が掛かるかもしれませんのでハリスにも丈夫さが求められます。
クエ釣りのタックルについて③ルアーの場合
大型魚対応のジギング用の竿が必要です
磯釣りでも沖釣りでも、ルアーによる釣りも行うことができます。クエをルアーで釣るには、1mを超えるようなカンパチなどの大型魚でも対応できるジギング用の竿が必要になります。ダイワやシマノなどの有名なメーカーの物を使用すると折れにくいようです。軽めの竿を用意すると長時間の釣りに耐えることができます。
ルアー用のリールを使います
リールも大型です。PEラインが6号以上のものが巻けるリールを探しましょう。磯釣りでは大型スピニングリール、沖つりで大型両軸リールが使いやすいです。磯釣りも沖釣りもどちらにも対応したい場合は、はじめから電動リールを準備しておくといいかもしれません。大物を狙いたい場合は6000番から9000番クラスのリールを用意しましょう。
クエ釣りの仕掛けについて①磯釣りの場合
捨ておもりを使い、針も大きいものを使用します
サルカンを利用して、片方に捨ておもりをセットできるようにします。おもりのほうの糸はナイロン10号サイズにして、根がかりした場合でもおもりだけ切り離せるようにします。もう片方にワイヤーの32号をつけ、その先にクエバリ35号きつく結びつけます。
クエ釣りの仕掛けについて②沖釣りの場合
捨ておもり仕掛けとさぐり仕掛け、泳がせ仕掛けがあります
磯釣りと同様、片方におもりをもう片方に針をつけ準備する捨ておもり仕掛けがあります。中通し用のおもり10号~40号を付けゴム管の先にクエバリ25号~40号を結び付けたこちらがさぐり仕掛けです。泳がせ仕掛け用には専用の針を使います。50号~70号のナイロンの先にノットを取り付け、泳がせ針をその先に結び付けます。
中通し用おもりです
中通し用のおもりを使った場合は、おもりの重さを利用して投げやすくすることや、 クエのアタリを感じやすくすることにつながります。おもりは軽くした方が根掛かりがしにくいので、投げたい距離や釣り場の状況からおもさを判断するといいでしょう。
泳がせ釣り専用の仕掛けです
泳がせ釣りをするときは、専用の仕掛けがおすすめです。泳がせ釣りの場合は生きた魚をエサにすることが多いですが、クエの場合は弱ったエサくらいしか食べませんので、泳がせ釣りでも元気のないエサを付けて問題ありません。60号以上のハリスを使用すると、噛み切られてしまうことも少ないようです。
クエ釣りの仕掛けについて③ルアーの場合
重量のあるメタルジギングで釣りましょう
ルアーの場合、重みのあるメタルジグを使った釣り方がいいでしょう。色をたくさん揃えておき、万が一、根がかりをして切れてしまった時にそなえます。船で釣る場合は真っ直ぐ下へジグを落として、磯から釣る場合は遠くまで投げてクエを誘っていきます。一度海底まで落としたジグは一度引き上げ、また落下させる方法を繰り返してクエを待ちましょう。
クエのおいしい料理方法について
クエ鍋がおすすめです
寒い季節になると不思議と囲みたくなるのがお鍋でしょうか?「鍋料理の王様」と称されるクエ鍋ですが、冬の海でしっかりと脂と旨みののったクエを存分に味わうことができるのは、やはりお鍋と言えるでしょう。上品で濃厚なクエの旨みを味わえるクエ鍋は最高の贅沢な料理かもしれません。
刺身もおいしいです
白より、どちらかといえば薄いピンクがきれいな色をしているこのお刺身がクエのお刺身です。バラの花を連想させるような美しさは、見ているでけでもおいしそうに感じます。食感は、皮の下のゼラチン質が弾力を生み、鶏のような食感が味わえます。臭みもなく、ほどよい脂がのったお刺身とされています。ポン酢で頂くのがおすすめです。
まとめ
高級魚として名高いクエは食材としての価値だけでなく、大物をねらう釣り人には大望の魚です。ベテランの釣り人でもなかなか釣りあげるのが難しいクエですが、天然の大きなクエに挑むことは釣り人の永遠の憧れでしょう。クエの特徴をよく知りクエ釣りにチャレンジして、その醍醐味を一度は味わってみたいものです。