稲川みゆきとは?
電車内で注意された腹いせによって虚偽の証言をし、痴漢の捏造事件(沖田事件)を起こした「稲川みゆき」という女性。
無実の沖田光男さんに痴漢という罪を被せ、事件を捏造するという許されない行為をしてしまった彼女は、一体どのような人物なのでしょうか。
痴漢捏造事件(沖田事件)を起こした女性
稲川みゆきは、無実の沖田光男さんに痴漢の罪を被せた冤罪事件を引き起こした女性で、事件が起こった当時は大学生だったそうです。身長が女性にしては高く、170cmほどであったと言われています。
電車に乗っていた稲川みゆきは、携帯電話を使用して大きな声で通話をしていた際に注意され、腹いせで注意した人物に痴漢の濡れ衣を被せ、事件を捏造しました。
冤罪事件(沖田事件)を起こした稲川みゆきのその後と現在
嘘をでっちあげて事件を起こした稲川みゆきは、事件が収束した後はどうなってしまったのでしょうか。事件の詳細と、稲川みゆきの存在を認知した一般の人々が、彼女に対しどのような反応を示したか説明します。
稲川みゆきの住所が特定される
稲川みゆきによって引き起こされた許されない行為が世間に知られると、怒りをあらわにした人々から報復として彼女の住所が特定されています。
稲川みゆきは事件当時は、東京都立川市若葉町に在住していたそうです。現在もそこに住んでいるかはっきりとはわかっていませんが、人々からの報復を恐れて引っ越した可能性が高いと考えられます。
稲川みゆきの写真は晒されてる?
事件を捏造し、多くの人々の反感を買った稲川みゆきの素顔に関心が寄せられています。ですが、稲川みゆき本人であるとはっきりしたことが言える画像はいまだにあげられていません。
稲川みゆきの実名は報道されていない
この事件を取り上げた報道では、稲川みゆきの本名はぼかされた状態で、”痴漢にあった女性”や”被害女性”など曖昧に記述されました。事件が起こった当時も、この報道に不満や反感を持った人々がいました。
稲川みゆきが捏造した痴漢事件(沖田事件)とは?
稲川みゆきが引き起こしてしまった痴漢の冤罪事件、被害者の名を取って沖田事件とも呼ばれるこの事件は、一体どのような経緯で起こったのか、事件の詳細と当時の状況を説明します。
電車内で大声で電話していたことを沖田光男に注意される
1999年、JR中央線の電車内で携帯電話を使用して大声で話していた稲川みゆきへと、この事件の被害者男性である沖田光男さんが注意をしました。
「わかったわよ!」と声を荒げ、稲川みゆきは不機嫌そうに会話を終了させたと言います。
腹いせに稲川みゆきが沖田光男を痴漢の犯人だと嘘をつく
周りの迷惑を考えずに自分勝手な行動をしていたにも関わらず、そのことに腹が立った稲川みゆきは、腹いせで「沖田さんが痴漢をした」とでっちあげた状況を警察に言ったそうです。
沖田光男は痴漢冤罪で逮捕され21日間拘留された
稲川みゆきの嘘の証言を信じた警察によって、痴漢をしたとして現行犯逮捕されてしまった沖田さんは話も聞いてもらえず、なんの罪も犯してはいないのに、21日間もの間留置所で拘留されてしまいました。
自身は無実であるからすぐに出してもらえると信じていた沖田さんでしたが、最後まで証言を聞き入れて貰え無かったそうです。
沖田事件での司法への疑問
稲川みゆきが引き起こした痴漢捏造事件は、被害を負った沖田さんの主張が全く取り上げられないまま進んでしまいました。この事件に対応した警察や、裁判での不審な点を改めてまとめます。
勾留中の警察の行為
警察は、無実の沖田さんの証言に耳を傾けるどころか、21日間も拘留してしまいました。
それだけでなく沖田さんを犯人と決めつけ、横暴な態度で自白を促して、あげく「証拠はあるんだぞ」と脅しつけたとさえ言います。
検察側は証拠品を隠滅?
さらに沖田さんを逮捕した理由となる、沖田さんが「事件の際にどのような行為を行ったかを記録した証拠品」を裁判で提出する際に、検察側はそれを処分してしまったと発言したそうです。
本当にその証拠を処分してしまったのか、それともそんな証拠は初めから無かったのかは定かではありませんが、この検察の行為には誰もが不信感を覚え、証拠を隠滅したと思うでしょう。
稲川みゆきの痴漢捏造事件(沖田事件)に関する一連の裁判
稲川みゆきが引き起こした痴漢の捏造事件に関する一連の裁判の詳細です。警察や裁判所は、稲川みゆきのでっちあげの証言にどのような対応をしたのでしょうか。
刑事裁判では嫌疑不十分で不起訴
徹底して自身の無罪を主張していた沖田さんですが、1999年9月2日に行われた刑事裁判では、沖田さんは嫌疑不十分として不起訴になりました。
沖田光男は国・東京都・稲川みゆきに損害賠償請求するも棄却
冤罪を認めずに謝罪さえ無かった稲川みゆきと、彼女の証言を鵜呑みにした判決に納得できるはずもなく、沖田さんは稲川みゆき及び東京都、国に対して1100万円の損害賠償を求め、再度自身の潔白を訴えました。
ですが、沖田さんの訴えは棄却され、稲川みゆきの証言に不審な点があったにも関わらず、一審・二審共に痴漢はあったという疑問の残る判決が下されました。
この時沖田さんは、日本の司法に対する不満と不信をあらわにしています。
一審判決での疑問
第一審で稲川みゆきは「下半身を腰に押し付けられた」という証言を、「下腹部に押し付けられた」という証言に、変更が加えられています。
稲川みゆきは170cmほどの長身で、沖田さんとは約10cmもの身長差があり、前者の証言通りならば沖田光男さんに犯行は絶対に不可能なので、とっさに証言を変更したのだと思われます。
二審判決での疑問
この判決を受けて沖田さんは控訴したものの、またもや痴漢は行われたという判決が下されてしまいます。
その際に、「沖田さんが捕まえられそうになった際、逃げ出そうとした」、と最初の裁判ではなかった警察の不審な証言が追加されています。
最高裁で審議不十分として東京高裁に差し戻し
最高裁では、沖田さんから稲川みゆきへの請求について審議が不十分だったとされ、東京高裁に差し戻しが決定しました。
稲川みゆきが電車の中で通話をしていた相手と、稲川みゆき自身の証言に大きな矛盾が生じていたためだとされます。
差し戻し審で稲川みゆきの嘘が明らかに
2009年の差し戻し審では、当然ながら稲川みゆきの通話相手も尋問されました。