ブラックバスとは
ブラックバスとは、スズキ目・サンフィッシュ科の淡水魚の中で、オオクチバス属に属する魚の総称のことで、特定の魚の名称ではありません。日本では数や知名度からラージマウスバスを指して用いられることが多いです。
ブラックバスの生態
ブラックバスってどんな魚?その生態について見ていきましょう。
食性
肉食性で魚類や甲殻類、水面に落ちてきた昆虫、カエルなど、動くものになら何でも食いつきます。水面に張り出している木の枝の虫を、ジャンプで捕食することもあります。
好む場所
何もないところよりも障害物のあるところを好みます。急に深くなっているところや溝など、水底の地形の変化を「ストラクチャー」、桟橋や杭・水草などの障害物を「カバー」と呼びますが、ブラックバスはこういった身を隠せるような場所につきやすい傾向にあります。
産卵(スポーニング)
浅瀬の水温が温まり15度前後に安定し始めると産卵期に入ります。オスが産卵床を作り、メスが産卵した後はオスが卵を守り続けます。
縄張り意識
縄張り意識が強く、自分の縄張りに侵入してくるものは威嚇して追い払おうとします。
ブラックバスの特徴
特定外来生物法により輸入・飼育・生きた状態での移動が禁止されています。繁殖力・生命力が非常に強く在来種を脅かす存在として問題視されており、釣りはOKでもリリースは禁止している地域もあるので注意が必要です。
ブラックバスの生息地・分布
北米原産で世界の河川に生息しています。日本では1925年に芦ノ湖へ移入されたのが最初と言われていますが、現在は全都道府県の池・川・ダム・湖など様々な淡水ポイントでその存在が確認されています。
ブラックバスの旬・時間帯
ブラックバスが活発になるのは水温22度~27度と言われています。ここからはブラックバスの活動時間帯や季節ごとの行動パターンについて見ていきましょう。
時間帯
バスは捕食に視覚も使うため活動時間は主に日中で、日の出・日の入り前後の時間帯が特に活発になります。
春
水温が安定しやすい浅瀬で産卵(スポーニング)します。産卵に備えるべく餌をたくさん食べ、メスが産卵した卵をオスが守ります。
夏
暑さのためバスの活性が落ちてくる時期です。暑さを避けるために行動時間が朝や晩に変化し、日中は日陰や水底などの比較的涼しいところで休みます。