アブラハヤの生態や釣り方をご紹介!釣った後は美味しく料理しよう

みなさんアブラハヤという魚をご存知でしょうか?成魚でも15センチほどの小さな淡水魚ですが、あまり聞き慣れない名前ですよね。今回はその生態や釣り方、おいしくいただける料理方法までご紹介いたします。

この記事をかいた人

Array

アブラハヤとは

コイ目コイ科ウグイ亜科に分類される淡水魚です。体の表面が油を塗ったようにヌルヌルとした感触であることが名前の由来とされています。間違いやすい魚に「タカハヤ」というよく似た魚がいます。

アブラハヤの生態

アブラハヤはどんな場所を好み何を食べて生活しているのか見ていきましょう。

食性

雑食性で、藻・水底にいる生物や落下昆虫など何でも食べます。餌のついていない釣り針に食いつくことがあるほど食には貪欲です。共存する他の魚より弱い立場であることが多いため、生息している環境によって食べるものを変化させる性質を持っています。

産卵

産卵期は4月〜7月で、水温が14度を超えたら繁殖が始まります。平瀬の砂や小石がある水底に雌が頭から突入して産卵床を掘り、次に雄が突入して放精し卵を隠します。卵は一週間前後で孵化します。

好む場所

低水温を好み高水温、水質の悪化には弱いです。河川の上流から中流に生息し、岩の影など身を隠せる場所に群れで潜んでいます。

アブラハヤの特徴

体はヌルヌルとした粘液で覆われていて黄色味がかった茶色をしています。鱗は小さく、体側中央に黒い斑紋があります。タカハヤに比べて尾びれのくぼみが深い点や、頭部の幅もやや狭くてスマートな点、鱗が細かい点などで区別できますが、これらの特徴も個体差が大きいため間違いやすいようです。

アブラハヤの地方名

ハヤ、ヤマガオ、ドロクソ、クソッパヨ、ニガザコ、アブラッペなど、地域によって数々の異名を持ちます。「クソ」などあまり良い呼ばれ方をしていないのは、餌を横取りする邪魔者として釣り人から毛嫌いされていたためです。しかし現在では子供でも簡単に釣ることができるため、釣りの対象として人気が出てきています。

アブラハヤの生息地

アブラハヤは湖沼や河川の中で比較的水温の低い場所を好み、中流から上流の淵など、流れの緩いよどみに生息することが多いです。成魚は岩や柳の下などに隠れ場を持っており、基本的に群れで行動します。中部地方でタカハヤと共存している場合は、タカハヤが上流側に、アブラハヤが下流側に棲み分ける場合が多いです。

アブラハヤの分布

国内では、日本海側は青森県から福井県にかけて、太平洋側は青森県から岡山県にかけての本州にのみ分布しています。また国内のみならず、朝鮮半島の日本海側と中国東北部にかけても分布します。

アブラハヤの旬・時間帯

アブラハヤの旬は秋から春にかけてで、この時期に最もよく釣れます。食用としても産卵期を終えた後の方がおいしいと言われています。昼行性のため活動時間帯は日中で、昼間は淵の中層で、夕方は表層に出てきて餌を食べます。

アブラハヤの釣り方

アブラハヤは渓流から、流れの緩い小川などどこにでも生息しています。泥のたまった川の淵や、水中に生えている草の陰に隠れていることもあります。ミャク釣りという釣り方が一般的ですが、浅く流れの緩い小川などでは手網ですくっても釣れるため、初心者や子供でも簡単に釣ることができる魚です。

アブラハヤのタックル

NEXT アブラハヤのタックル