ブラックバスとはどんな魚?色々とご紹介
川での釣りをする際、ニジマスやイワナなどターゲットとなる魚は沢山いますが、その中にブラックバスという魚がいます。外来の魚として結構有名な魚ですので、今回はブラックバスとはどんな魚なのか、特徴や釣りの仕方などといったものをご紹介していきます。
ブラックバスは淡水魚
まず、ブラックバスという魚は淡水、つまり川や池、湖などに生息しています。生息している川で餌を垂らせばニジマスなどと同様に釣り上げることができ、春の3月から5月ごろにかけて産卵を行っています。また変温動物であるために、水温が高いか低いかによってその行動が分かれてきます。
ブラックバスが最も活発に動くことができる水温は、21度とされています。これは大体春先か秋ごろの平均的な水温であり、そのうち一番活発にブラックバスが動くようになるのは9月から11月となっています。また生息場所としては綺麗な水場ほど良いですが、多少濁っていても問題なく生息できるようです。
ブラックバスは大きな魚
ブラックバスは他の淡水魚と比較しても、体長が大きくなる魚です。成長したブラックバスは最も小さい種類のものでも40センチ、一番大きくなる種類のものでは80センチととても大きいです。その分重量もあり、釣りをする時にはその重さも相まって非常に強い引きとなるとされています。
ブラックバスの生態
ご紹介している通り、ブラックバスというのは淡水に生息する淡水魚の中でも大きなサイズの魚です。しかし、ご存知の方も多いように最初から日本にいる在来の魚ではなく、海外から来た外来の魚なのです。
ブラックバスは北米に生息
もともとブラックバスは、北米、つまりアメリカに生息していた外国の魚です。後でご紹介するブラックバスの種類でも説明していますが、国内のブラックバスは3種のみですが北米にはもっと多くのブラックバスがいます。
ブラックバスは日本にやってきた外来種
そのブラックバスが日本に来たのは2018年現在から90年近く前になる1925年のことです。ある実業家の人の手によって芦ノ湖という湖に放流がされ、そのあと全国に生息域を広げました。今では都道府県すべてで生息確認がされています。
肉食の魚であるブラックバス
ブラックバスの歯は鋸の歯の形状をしており鋭く、そんな歯を持っているために食性は肉食性です。小魚、エビ、ザリガニなどの川に住んでいる他の生き物を主に食べており、その他にセミやハエといった昆虫、ネズミ、カエルにヤモリなど地上で活動できる生き物も食べているのです。
ブラックバスの種類について①
ブラックバスと一口に言っても、小さい種類と大きくなる種類と前述した通りいくつか種類が存在しています。日本国内にもいろんな種類のブラックバスが生息しているので、ここではそんなそれぞれのブラックバスの特徴を簡単にご紹介していきます。
コクチバス
まず1匹目はコクチバスというバスです。名前通り口が小さめのブラックバスで、体表面はトラの模様のような縞模様が特徴的です。生態的な特徴としては口を最大に開けたとしても目の後ろまで開くことが無いとされていて、あまり生息場所は少ないようですが近ごろはいろんな場所で見つかっています。別名をスモールマウスバスです。
フロリダバス
二匹目はフロリダバスです。ブラックバスの中では最も体調の大きな種類で、上記の通り80センチ近くにもなります。特徴としては下の部分に歯がないこと、他のバスと違って背鰭が2つに分かれているなどがあり、主な生息場所として日本国内では最大の湖の琵琶湖や池原ダムなどがあります。
ブラックバスの種類について②
まだまだブラックバスの種類はあります。ブラックバスといえばその種類を指すような代表的な種のものや、生息域が限られているような種類、現在は種の中では絶滅してしまっているとされているものもあります。
オオクチバス
一般的にブラックバスというと、このオオクチバスを指しています。別名はラージマウスバスともいい、名前どおり大きく口を開けられるのが特徴です。ブラックバスの中では生息している地域が最も広いためにブラックバスの代表的な種類に挙げられ、大きいと70センチにもなります。
ショールバス
ショールバスというブラックバスはこの後ご紹介するレッドiバスの亜種に当たります。見た目は最初にご紹介したコクチバスと似ていますが、黒いスポッテッドがしっぽの付け根に大きくあるのでそれで見分けることができます。
レッドアイバス
赤い宝石のルビーのような眼をしていることから、レッドアイバスという名前が付けられました。1つ目の背ビレを除くすべてのひれが全部茶褐色をしていて、尾ひれの上下の縁が白くなっているのも特徴です。
ブラックバスの種類について③
ちなみに、日本国内に生息しているブラックバスはコクチバスとオオクチバス、そしてフロリダバスの3種類のみですが、ブラックバスの原産地であるアメリカでは11種類が確認、生息しているのが分かっています。
スワニーバス
スワニーバスは舌に歯のあるブラックバスで、こちらもレッドアイバスと同じく赤い目をしていることと、口から胸ビレがコバルトブルーの色になっていることが特徴です。あまり大きくなる種類ではありませんが、40センチ以上のスワニーバスを釣るとフロリダ州から認定書がもらえるようになっているのだそうです。
スポッテッドバス
スポッテッドバスというブラックバスには亜種が存在しており、まず基本となるのがノーザンスポッテッドバスです。オオクチバスに似ている外見ですが生体としてはコクチバスに似ていて、亜種のアラバマススポッテッドバスは側線の鱗がノーザンよりも多いです。ウィチタースポッテッドバスというバスもいましたが、今は絶滅しているようです。
グアダルーぺバス
最後はグアダルーペバスです。アメリカのフロリダ州にあるグアダルーペという地域の周辺にのみ生息している生息地域の少ないブラックバスで、大きくなったとしても40センチ程度にしかならないブラックバスの中では小型といってもよいです。
ブラックバス釣りをしよう|基礎知識
ブラックバスの基本的な特徴や思いのほか存在している種類についてご紹介しました。それではここからは、そんなブラックバスを実際に道具を用意して釣る際ニ覚えておいてほしい基本的な知識についていろいろとご紹介しておきましょう。
ブラックバスは釣りのターゲットとして有名
冒頭あたりでご紹介しました通り、ブラックバスは川などの淡水での釣りにおいて人気の高いターゲットになります。やはり外来の魚ですので淡水魚の中ではサイズが大きく、それゆえに食いついた際の引きも強いためルアーフィッシングなどで対象とされることが多いです。
ブラックバス釣りは一年中楽しめる
基本的にブラックバスの釣りというのは一年を通して楽しむことができます。ただ春から夏、秋の初めあたりまでが一番釣りやすく、冬の時期になると釣ること自体はできますがブラックバスはほかの時期ほど活発には動きませんので難しくはなってきます。
朝と夕方が活発になる時間
ブラックバスは季節によって狙う時間帯が分かれてきますが、結構活発になってくる暖かい時期に狙うのならば朝方や夕方がおすすめです。これは日中は水温が上がってくるためにブラックバスも活動を控えますが、朝や夕方であれば動きやすい水温になるため釣りもしやすくなるからです。
ブラックバス釣りをしよう|仕掛け
ブラックバス釣りは肉食性であり、小魚などはもちろんのことネズミなどの小型の哺乳類やヤモリなどの両生類まで獲物にします。そんなブラックバスを釣るのに仕掛けでよく使用されているのが、疑似餌であるルアーやワームを使った手法になります。
ブラックバス釣りの仕掛けはルアーやワームが主流
ルアーやワームは擬似餌、つまり生物の偽物になりますので、ブラックバスも食いつかせることができます。またいちいち生き餌を使った釣りのように毎回餌の補充をする必要もありませんので、そういう面からみてもやりやすい釣りのスタイルであると思われます。