ギギを飼育したり、釣ったりしてみよう
魚を飼ってみたい、魚を見て癒されたいという方はぜひギギを飼ってみませんか。他の魚にはない魅力のあるギギとの生活は新鮮なものになるはずです。ギギは飼育できるだけでなく、釣ることもでき、釣り好きの方にもぜひ知ってもらいたい魚です。飼育方法や釣り方の前に、まずギギについて勉強していきましょう。
ギギの生態・特徴などを知ろう
ギギという魚はどのような魚なのでしょうか。ギギという独特の名前からは姿や習性を想像しにくいかもしれません。実はギギという名前にも由来があり、ギギの特徴の一つでもあります。ギギという名前の由来をはじめとして、ギギについて、どのような魚であるのか、分布や習性、特徴などをご紹介していきます。
ギギってどんな魚?
ギギはナマズ目ギギ科の魚です。ギギという名前はお腹のトゲと骨をすりあわせて「ギーギー」と音を出すことが由来です。地域によっては名前が変わることがあります。広島県などではギギだけでなくギギウとも呼ばれ、岐阜県ではクロイカ、クロザスとなるため、住んでいる地域が広島、岐阜の方は注意しましょう。ナマズと言えば、口元の長いヒゲとイメージする方も多いでしょう。ギギにも口ヒゲが生えていて、ナマズの仲間ということがわかります。ナマズの仲間で「ギーギー」と音を出す魚と覚えておきましょう。
ギギにはどんな習性や特徴があるの?
ギギは夜行性であり、夜に活発に捕食などを行います。ギギは雑食であるため、魚から昆虫まで広く餌として食べます。1000粒から2000粒もの産卵もギギの習性の一つです。産卵期の春から夏に大量の卵を産み、稚魚が生まれます。稚魚から成魚になると30cmほどまで成長していきます。体にも特徴があります。8本のヒゲもその一つで、上あごに4本、下あごに4本生えていて、ヒゲに囲まれた顔はどこか可愛らしさがあります。ヒゲの本数はナマズとの見分けにも役立つため、覚えておくと見分けやすいでしょう。「ギーギー」と音を鳴らすのも特徴的です。飼育や釣りの面から見ると「ギーギー」と音を出しているトゲには十分な注意が必要です。
ギギのトゲには気を付けよう
ギギのトゲは背びれや胸ビレにあり、毒を持っています。死に至るほどの深刻な人体への影響はありませんが、刺されると激しい痛みや痺れを引き起こすため、飼育をする時や釣りをすると気には注意が必要です。もし刺されてしまった場合、患部への素早い対処が大切です。まず刺されたトゲを取り除き、毒が回らないように患部をギュッと絞って血を出します。患部の洗浄、消毒するというのが一連の対処です。痛みや痺れの程度は差があるため、痛みや痺れがおさまらなかったり、激しかったりする場合は適切な診療を受けましょう。
ギギの生息地・分布を知ろう
ギギは日本固有種であり、日本にだけ生息しています。固有種とは一つの国や地域にしか生息していない種を指し、一つの国や地域で個体が減ることは絶滅に直結するため、保全の視点も持つ必要があります。ギギの生息地は近畿地方から西に広く分布し、九州まで生息している魚です。ギギの仲間の中には朝鮮半島、中国、ベトナムに生息している仲間もいます。日本固有種であるギギは湖や沼を好んで暮らしています。幼魚と成魚で生息環境が異なるのも特徴です。幼魚は水路や河川など身近に生息し、大きくなったギギは水深の深いところにいることが多いです。夜間に活発に活動するため、昼間は陰に潜んでいます。控えめな暮らし方も観賞魚として適しているでしょう。ゆっくりと泳ぐ昼間のギギや夜の元気なギギを見て、癒されること間違いなしです。
ギギはどうやって手に入れるの?
ギギについて、どのような魚から習性や特徴、分布、注意すべきトゲなどから知ることができたでしょう。「ギーギー」という音や8本の口ひげなどが気になっている方もいることと思います。ギギを飼いたいという方はどこでギギを手に入れればよいのでしょうか。主なギギの入手方法をご紹介します。
ギギをペットショップや観賞魚専門店で買ってみよう
ギギは熱帯魚ショップやペットショップなどで購入することができます。日本に広く生息していることから流通量が多いため、比較的簡単に入手することができます。Amazonや楽天などでも出品されていたり、アクアショップのネット通販で扱っていたりし、入手方法も様々です。価格は900円ほどから1500円ほどです。ショップによってはさらに安い場合もあるため、より低価格で入手することも可能です。ショップで選ぶ場合は水槽の中を泳いでいるギギを見て選ぶことができます。ヒレなどの体の状態をチェックして元気な個体を選びましょう。また昼間は大人しいギギですが、水槽で泳ぎ回っている個体は長く飼うことができない可能性があるため避けるのが無難です。
ギギを釣ってみよう
ギギを入手する方法のもう一つは自ら釣ったり、採取したりして入手する方法です。ギギを入手しようとフィールドに出る時はギギの分布や習性を思い出してみましょう。幼魚は比較的に浅瀬に、成魚は深いところにいるため、入手方法が異なります。幼魚であれば、水路や河川ですくうことができ、昼間でもギギ探しに出かけることができます。成魚は深いところにいることや夜に活発に活動することから釣る方が確率が高いでしょう。すくう場合も釣る場合もトゲには十分注意しましょう。