また持っているツールを水の中に落としてしまった場合、太ももまで水に浸かっているため探すのは難しくなり、腕を突っ込んで探すと服がビッシャビシャになります。そこで、コードを使ってフローティングベストとつないでおけば、水の中に道具を落としてしまっても、コードを引っ張るだけで回収できるます。
スタッフ
スタッフとは、ウェーディング時に使う杖のことです。水の中にいるので足元は見えません。そこで、杖で歩く先を確認して、急な深みやゴミや木などの障害物や底の泥の質などを把握していきます。また、足元にいたときのエイも、これで踏みつける前に追い払ってしまえます。
ウェーディングの安全アイテム
ナイフ
ナイフは命のためにも持っておきたい、重要なアイテムです。もしウェーディング中に転倒してしまうと、立ち上がるのはとても困難になります。例えば、ウェーダーの内に空気がたまり、足が浮いて立っているバランスを崩してしまいます。
更に危険な状況としてウェーダーの中まで水が入ってくると、その重みで動けなくなってしまうことがあります。そのような緊急時に、ナイフを使います。ナイフでウェーダーを切り裂いてしまい、水を出し軽くして脱出します。
笛・ホイッスル
やはり水の中に入るので、ウェーディング中に自分は元より一緒に行った仲間が流されたりしたときや、足やその他の箇所を負傷し身動きがとれなくなるときがあります。そんな緊急時に、救助を求めるのにこれがあるととても助かります。
エイガード
海のウェーディングで遭遇してしまう危険な魚がアカエイです。しっぽのトゲには毒があり、刺されたら最悪の場合死に至ることがあります。ウェーディング中に、誤ってアカエイを踏んで刺される事故が、毎年必ず発生しています。エイガードを着用し、ちょっとでもダメージは軽減しましょう。
ウェーディングの注意事項
ウェーディングは水の中に入り、狙うポイントに近づいてできる釣なので、とっても成果の出る釣り方です。しかし、その魅力的な誘惑ゆえに、危険な事故が多く発生しているのも事実です。ウェーディングを行う上で最も注意が必要なことは、自然の脅威です。水には自分たちの想像を超えた力があり、ちょっと間違えると命を落としてしまします。
急に深くなるところに注意
砂浜のように、水の上からでも全て見えるところなら問題ありません。しかい、水が濁っていて足元が見えない場所は、やはりゆっくりと慎重に足元を確かめながら行かなければいけません。水底が、穴が開いたように急に深くなっているところが結構頻繁にあります。
そんな穴に足を踏み入れてしまうと、足を取られ転んでしまう可能性があります。当然水の中で急に転ぶわけですから、精神的には焦ってしまい溺れることもあえいます。まずは足元には細心の注意をして慎重に歩いて下さい。
ウェーディングの緊急事態
ウェーディングをしている時に万が一緊急事態に遭遇してしまった場合は、海上保安庁運用指令センターへと繋がる局番 118 へ電話してください。スマートフォンがロック画面であった場合でも、通話ができる緊急時の電話番号です。
同行者と水に入る前には必ず危険時の対処法を確認し、電話の連絡先をしっかり認識しておいてください。また、もしもの時のため、通話可能なスマートフォンは防水ケースに入れて持って釣を行うことをお勧めします。
まとめ
ウェーディングは、やはり危険との隣り合わせの釣となります。釣をする人のほとんどの人が危険要素に対して恐怖心を持っていますし、それだけに最新の注意を払って釣りを楽しんでします。なので、ちょっとでも苦労して到着したポイントから得られる釣果は、ひと味違う何倍も大きな喜びの達成感があり、何ものにも代え難い高揚感を経験できます。
この記事を読んでウェーディングを始めようと思ったら、装備は完璧に整えて下さい。そしてウェーディングにはさまざまな危険が潜んでいるということを、充分に理解して下さい。そして必ずひとりではなく、複数人でウェーディングしてください。これはだけは、絶対に忘れず実行してください。そうすればきっと、楽しいウェーディングができます。