「海のギャング」と呼ばれるウツボとは
ウツボってどんな魚?
ウツボは海で釣りをしているときに、時として外道で釣れる魚で、ウミヘビのようなその長細い魚体に、釣り上げた際、すぐに他の魚と見分けが付きます。どう猛な性格で、鋭い歯と大きな口を持ち、周りにいる魚を食べてしまう大型肉食魚であることから、「海のギャング」として知られています。
ウツボの生態や特徴
ウツボの生態は?
鋭い牙を剥き出しにし、獲物に食らいつく光景はまさに圧巻。自分より大きな敵が近づくと、大きな口を開けて威嚇します。それでも敵がひるまない場合は、容赦なく食らいつく。【海のギャング】と言われる所以と言えそうです。
日中の明るい時間帯は、サンゴ礁や岩場などの岩礁帯、テトラポットの隙間などに身を隠し、獲物が来るのを待ち構えていますが、夜になると活発に動き、魚類や甲殻類などのエサを積極的に追うようになります。見た目に反して臆病なところもあり、人間などが近づくとすぐに巣穴に隠れてしまうといった習性も持ち合わせているのが特徴です。
海のギャングと相利共生!?
一般に荒くれ者としてのイメージが強いウツボですが、ベラやエビ、ゴンズイの幼魚といった一定の種類の魚と相利共生しているのは、あまり知られていない事実と言えます。これらの魚は、天敵からウツボに身を守ってもらい、また、ウツボはこれらの魚の天敵である大好物のタコが近づいてくるのをじっと待ち構えています。