アカテガニとはどんなカニ?その生態や飼育方法を徹底解説!

アカテガニは名前の通り、手が赤いカニです。森の岩場などに生息し、雑食で何でも食べるのが特徴です。日本には古くからなじみがあるカニで、童話「さるかに合戦」のカニモデルになったともいわれています。この記事ではアカテガニの飼育方法や特徴を紹介します。

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はじめまして。 週末はよく山にこもっています。 父の影響から学生時代はフライフィッシングをしていました。 あると便利なキャンプ用品やおすすめキャンプ飯、アウトドアグッズを紹介していきます!
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アカテガニとは

アカテガニとはベンケイガニ科の中のアカテガニ属に属するアカテガニ種のカニです。文字通り、手が赤いカニで童話「さるかに合戦」に登場するカニのモデルとなったとも言われています。絵本の中で描かれているカニは確かに赤いですね。

アカテガニはカニの一種

アカテガニは文字通り、カニの一種です。通常、カニやエビの体にはアスタチサンキンという成分が含まれており、これがタンパク質と結びつき深緑色になっています。加熱するとアスタチサンキン単独の色である赤に戻っていくのですが、アカテガニは手が赤く、胴部分は深緑色をしている個体が多いです。

アカテガニは赤いハサミがかわいい

アカテガニは英語名でもRed clawed crabまたはRed hand crabで、訳すと「手(爪)の赤いカニ」になります。ハサミが特徴的なカニですが、これは派手な色で外敵を威嚇するため、または繁殖期にハサミの色でメスを誘惑するためなどと言われています。ちなみにアカテガニは手が赤いですがサワガニは足が赤いカニです。

アカテガニは中型のカニ

先ほどアカテガニは「さるかに合戦」のモデルになったカニと触れました。江戸時代に描かれた「さるかに合戦」を浮世絵にした猿蟹敵討之図では臼やカニなどは擬人化されていましたが、現代の絵本ではかなり大きめのカニが描かれています。実際は中型のカニとされ、成体の甲幅は3cmほどになります。オスよりメスの方が甲羅は大きくなります。

アカテガニの生態

通常、カニは海や砂浜、川など水辺に生息していますがアカテガニは少し異なります。他のカニと比べると、非常に乾燥に強く、陸上で生活することができます。水に近い岩場や石垣などに多く生息しています。

アカテガニは東北より南の地域に生息してる

アカテガニは日本だけでなく中国、台湾、朝鮮半島にも生息しています。日本国内ですと本州から南西諸島まで幅広く生息しており、海辺や川辺といった水辺だけでなく森林や湿地帯にも生息しています。高い所に登る習性があるため、人家の壁、木などに登ることもあり同じ科のベンケイガニなどに比べ標高の高い山などでも生息しています。

アカテガニは雑食のカニ

一般的にカニは肉食に偏った雑食です。まれに海藻を食べるカニもいるようですが、通常、植物はあまり口にすることはありません。アカテガニも雑食ではあるのですが動物の死骸や虫といった物だけでなく植物も口にします。人間の出したごみも食べるほど食性が広く、時には共食いもします。

アカテガニの天敵はイノシシ

アカテガニは手が赤いが故、逆に外敵に狙われてしまう要因にもなっています。イノシシは普段植物をよく食べるのですが雑食なので虫やカニもよく食べます。特に脱皮直後、甲羅が軟らかい時はよく狙われます。アカテガニだけでなくサワガニも好んでよく食べるそうです。

アカテガニを飼育してみよう!①エサ

アカテガニは雑食でリンゴの芯をも食べてしまうカニです。ですが、飼育する際「絶対に与えてはいけない」というNGなエサもあります。家庭で飼育する際はどのようなエサが好ましく、何を与えてはいけないのかを確認していきましょう。

アカテガニはなんでも食べる

先ほど紹介した通り、アカテガニはなんでも食べるカニです。水田のイネの葉などを食べる時があります。また、アカテガニな非常にすばやく動き、水中の小魚や陸上の昆虫やミミズ、時にはフナムシでさえも捕まえて食べることがあります。脱皮した際の殻も食べてしまいます。

アカテガニにおすすめのエサ

家庭で飼育する際、基本的には栄養バランスが整っているカニ用の人工飼料が保存方法などの面でも一番手軽です。ですが同じエサばかりあげているとアカテガニが飽きてしまい食べなくなってしまいます。その際はご飯や煮干しなどをあげましょう。煮干しなどは塩分が入っている事があるのでぬるま湯に浸して塩抜きする必要があります。

アカテガニに食べさせてはいけないエサ

食べ残してしまった刺身や野菜くずなども食べるアカテガニなのですが絶対に与えてはいけないエサがあります。それは蓚酸を多く含む食べ物です。甲殻類であるカニは硬い甲羅で体を支えていますがその甲羅はカルシウム由来です。ほうれん草などに含まれる蓚酸はカルシウムの吸収を妨げるので絶対に与えてはいけません。

アカテガニを飼育してみよう!②環境

野生の生き物を飼育する際、水槽内の環境をきちんと整えてあげる必要があります。できるだけ自然に近い、本来生活している環境を作ってあげるとストレスが少なくなります。上手に飼うと長生きも可能なアカテガニ、ストレスを与えないような環境とはどのような感じなのでしょうか。

アカテガニは森の岩場などに生息している

アカテガニは海辺や川辺にもいますが、どちらかというと少し湿り気のある森の中の岩場など暗い所によくいます。派手なハサミのせいでカラスなどに狙われやすいアカテガニは、明るい時間帯は岩陰などでじっとしています。そして暗くなると岩の隙間などから外にでてきてエサを捜し歩きます。

アカテガニは温度管理が簡単

アカテガニは陸性のカニであるアカテガニは場所によっては冬眠します。カエルなど両生類は外気温が10度を下回ると冬眠しますが、アカテガニは5度近くまでは冬眠しないで活動できます。5度を下回る際にはヒーターを入れてあげましょう。基本は室温を上げてあげるだけで大丈夫です。温度計や湿度計を水槽にいれておくとわかりやすいです。

温度管理に便利なもの ヒーター

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先ほども触れましたが、基本的にはストーブなどで室内温度を上げてあげるだけで大丈夫です。ですが玄関先などストーブを入れられない場所の場合、局所的なヒーターを入れてあげるといいでしょう。爬虫類用のこちらのマットは火事や火傷の心配もなく安心です。

温度管理に必要なもの 温度計

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