アカテガニとはどんなカニ?その生態や飼育方法を徹底解説!

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熱帯魚などの水温管理をするための、吸盤のついた温度計でも大丈夫です。アカテガニは乾燥に強いカニではあるのですが、水分が0では死んでしまいます。水槽内の湿度と温度を同時に確認できる湿温計を入れておくと便利です。水分が足りなくなったら霧吹きで砂に水をかけてあげましょう。

アカテガニは隠れ家が必要なカニ

アカテガニは非常に憶病な性格なので隠れ家は絶対必要です。砂の上に、アカテガニが全身入ることができ、且つひっくり返すことができない重さの隠れ家を用意してあげましょう。流木や熱帯魚用の隠れ家などを入れてあげるといいです。特に流木はエサをくくりつける事もできるため便利です。

アカテガニを飼育してみよう!③注意点

先ほどまでにも、いくつか飼育する際に気を付けなければいけない注意点を紹介してきました。蓚酸を含むエサは与えない、適度な湿度は与える、隠れ家を入れるなど説明させていただきましたが他にも注意点はあるのでしょうか。みていきましょう。

アカテガニは脱皮する

全てのカニは大きくなる度に脱皮していきます。カニは背骨が無いため硬い殻で体を支えており、甲羅の脱皮は非常に重要です。その甲羅を作るのに必要なのはカルシウムなので時々カルシウム剤をいれてあげましょう。また、脱皮は水中で行われるため全身が入る程度の水は常に必要です。

アカテガニに適したカルシウム剤

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こちらは元々、インコなどの鳥用のカルシウム剤として売られている物ですが、正体はコウイカの甲になります。毎回与える必要はないのですが、お皿に置いておいたりすると砂で汚れてしまったりするので必要であれば小さく割り、針金で流木などに固定してあげましょう。

アカテガニはきれい好き

動物の死骸なども食べてしまうのですが、非常に綺麗好きなカニです。なので、水槽内な常に綺麗に保つようにしなければいけません。水槽内に食べ残しがあるとカビの原因になるので毎回取り除きましょう。また、呼吸が苦しくなると泡がでるようになり水の中に入ります。水も1日1回は交換・差水してあげましょう。

アカテガニは共食いするので注意

先ほども触れましたが、アカテガニは共食います。これは雑食であるから、そして一番身近にいるからという理由があります。カニは脱皮したあとの殻を自分で食べる事もあるので、同じカニを食べるのも可能です。ですので、同じ水槽内に複数匹入れず絶対に1匹だけで飼育しましょう。

アカテガニの雑学

非常に飼いやすいカニでペットとしても人気があるアカテガニ。人気の理由の一つは甲の模様です。アカテガニには半弧形の溝があり、その溝と目とのバランスが非常にいいため笑顔のように見え可愛い、と言われています。そんな可愛いアカテガニのトリビアをご紹介します。

アカテガニに似ているカニ

アカテガニはベンケイガニ科のカニなので同じくベンケイガニ科のカニであるベンケイガニやクロベンケイガニと非常に似ています。ですがベンケイガニはその名の通り背中の溝が、怒った弁慶の顔のようにゴツゴツしています。アカテガニは真ん中にある溝以外は比較的ツルッとしておりあまり溝がありません。

アカテガニのオスとメス

一般的にカニはオスとメスでは大きさが違います。メスの方が大きい生き物も多いのですがカニの場合オスの方が大きくなります。これは、メスは早い段階で成長が止まるのですがオスはそのまま成長し続けるからです。アカテガニも同じくオスの方が大きいです。また、アカテガニのメスはハサミの間に隙間ができません。

アカテガニの寿命

アカテガニの寿命は長く、上手に飼育することができると10年近く生きます。ですがそのためにはストレスを与えないようにしなければいけません。特に、脱皮直後には注意が必要です。脱皮には非常に体力を使うので脱皮直後にストレスを与えてしまうと死んでしまいます。脱皮前後はエサを食べなくなるので注意してみてあげましょう。

アカテガニは食べられる?

サワガニのカラアゲはスーパーでも見かけることはあります。サワガニは清流にしか住むことができない淡水のカニで見た目は非常にアカテガニと似ています。実はアカテガニもサワガニ同様食べることができるのですが注意が必要なようです。

昔は薬にも使われていた

アカテガニは一部の地域で薬として使われてきました。脳膜炎や発熱の際、アカテガニをすりつぶしその汁を飲んでいました。ですがこれは、あくまでも民間療法です。確かに、漢方薬の中には骨の化石である竜骨や牡蠣の殻である牡蠣などもあるので薬効が無い、とも言えないのですが医学的に確証はされていません。

アカテガニ美味しく食べることができる!

薬として口にされてきたアカテガニはちゃんと食べてもおいしいです。身はタラバガニなどの私たちが口にしたことのあるカニの味がちゃんとしておいしいようです。アカテガニの大きさを考えると身が少ないのが残念です。調理方法はサワガニと同じです。詳しくはこちらの記事をご確認ください。

アカテガニを調理する際の注意

アカテガニを食べる際、生食は絶対に避けましょう。アカテガニとサワガニは同じ寄生虫の中間宿主になっています。この寄生虫は胃液でも溶けない強い物なのでしっかり火を通すようにしましょう。サワガニ同様油で揚げると確実です。カニは身に危険が及ぶと自ら足などを切り離します。味が落ちてしまうので冷たい状態から熱していきましょう。

アカテガニは飼育しやすい可愛いカニ

いかがでしたでしょうか。アカテガニはサルカニ合戦のカニのモデルとも言われている、日本に昔からいるカニで浮世絵などにも描かれていました。水が少ない陸地でも生きることができ、植物でも動物でもなんでも食べる雑食性です。非常に飼いやすく、甲の模様が笑顔に見える可愛いカニです。興味ある方は一度飼われてみればいかがでしょう。

サワガニに関する記事はこちら