ロッドの適合範囲以上に太い釣り糸を使うと、ラインよりロッドのほうが強度が小さくなります。この状態で大きな負荷がかかると、相対的に弱いロッドが先に破損する恐れがあります。ラインであればすぐに交換できますが、ロッドが破損すればそうは行きません。安全に釣りを楽しむためにも、必要以上に太い釣り糸は使うべきではないと言えます。
釣り糸に合わせたドラグ設定も忘れずに
釣り糸を選んだら、それに合ったドラグ設定が必要になります。釣り糸の太さや強度にそぐわない硬さに設定してしまうと、釣り糸が切れたりヒットした魚に逃げられたりする原因になります。確実に魚を釣り上げられるよう、忘れずに設定しておきましょう。
ドラグの設定方法
ドラグを設定するには、リールのドラグ調整ノブを回して締め付け具合を調節します。引き出したときにライン強度の1/3から1/4程度の負荷がかかる強さが適切とされています。負荷を小さく設定するほどタックルの負担は少なく済みます。
負荷の強さを測るにはバネばかりやドラグチェッカーを利用するのが確実ですが、お金をかけたくない場合は身近な材料を使う方法もあります。こちらの動画では、ペットボトルを利用してドラグを設定する方法を紹介しています。
釣り糸の太さをきちんと選んでこそ一人前のアングラー!
適切な釣り糸を選んで準備するのは地道な工程ではありますが、釣果をあげるためには欠かせません。個々の釣り場やポイントならではの特性によっても適切な釣り糸は変わるので、ベストな太さは試行錯誤して見つけるしかありません。より深く釣りを楽しむためにも、ぜひ釣り糸の太さにこだわってみてください。